ベツレヘムの家畜小屋発

グレグレ耶蘇・桜泉のブログです。

詩・原罪のひとつ

2012年01月29日 | グレ耶蘇生活
昼からビールを頼んでる
手の震えたみすぼらしい老人の
隣で私はコーヒーを買う

私は確かに「軽蔑」を胸に染み出した
蔑みの向こうに甘くて苦いコーヒーの味

人は何故だろう
誰かを軽蔑する
しないで生きているのは嬰児ぐらいか

軽蔑をしなければ
生きていけない何物かを
体の真ん中に持っている

気づいた人も気づかぬ人も
同じように
同じように
持っている