日本国憲法の本の感想を書くと言いながら忘れていました。
直接の感想ではないのですが、ちょうど、自民党がとうとう(あいつらの考えていることは分かっていたから驚かないけど)、うんこな(桜泉の価値観から見たらダメって意味です)改憲案を出してきたみたいなので、桜泉の改憲案をここに出すことで、感想に代えたいと思います。
一案から三案まであります。
一)
・第一章は現行のように天皇についての規定のままで良し。ただしここで天皇の為すべきことをすべて規定し、それ以外のことをしなくて良く、また、してはいけないことをはっきりさせておく。皇室典範ではなく憲法内で、男女いずれでも皇位に就けることを規定する。
・第二章は、いくつものハードルは設けたうえで自衛権を認めることとする。
・二院制は維持する。(衆議院の優越性は現状維持。)
・首相は原則として任期途中で辞職できないこととし、不信任可決や、何らかの理由で辞職した場合は、総選挙を行うこととする。(現在のような、与党内で新たな首相が決まることがないようにする。)
・生存権をもっと強く打ち出し、特に子どもの権利や社会的弱者の権利を謳い、このような人々を包括して動いていく日本国であることを明確化する。
二)
・第一章に戦争の放棄を持ってくる。二案でも、いくつものハードルを設けたうえで自衛権は認めることとする。
・以下は一案と同じ。
・天皇は、憲法では規定しない。つまり、国の機関、国の象徴ではないということ。いてもいいけど、それは、天皇が好きな人のための、いわば「天皇教信者」さんのための「ニッポン教皇」みたいな存在なので、国とは無関係。詳細は天皇教(仮称)の教義で勝手に定めればよい。
三)
・一案のうち、自衛権を認めないこととし、はっきりと、非暴力、非戦闘による防衛、紛争解決を謳う。(それ以外は一案に同じ)
一案については、昨今のいろいろを見ていて、天皇さまのなさること、なさるべきこと、が曖昧になり、忙しくなったり、いろいろの問題が起きているし、起きる恐れがあると感じているので、あくまで一人の人間が、生まれつきその職業(?)に就かねばならない以上、ちゃんと業務の範囲を決めて、過剰な負担や、国民への影響、混乱を避けることが一つ目のポイント。
自衛権は…現状仕方ないかな、という妥協です。無理な解釈をして無理やり存在させるより、こちらもはっきりと、なすべきこととしてはいけないことをはっきり決めておいた方がいいと思うので。
二院制は大事です。国の大事なことは簡単に決まるようでは困ります。もちろん大事なことがいつまでも決められないのも困るので、その手続きを工夫してより良いものにする必要はありますが。
首相は、この何年かのあり方を見てきて、どこかの同世代の方のおっしゃる「公選制したれ」、と思う人がいるのも已む無しと思いつつ、そこまでいかずに、議院内閣制を保ちつつ、首相がコロコロ変わらないようにし、変わるなら民意を問いなおす方法をと思った次第。
生存権は、この格差社会で重要です。日本が真に平和で人間らしい先進国として在るためには、これからは「生きやすい国、日本」「人間性立国」を打ち出すべきでしょう。技術立国日本でも経済大国日本でもなく、それをこそこの国の新しい宝にしたいです。未曽有の大災害の犠牲者より自殺者の方が多い現状、この国の恥を、すすぎましょう。
二案については、パパガスからヒントを得た案です。
ぐれても耶蘇として、今のままでは究極的なところでは天皇さまという存在と衝突せざるを得ないことを感じています。
それに、先日何かの記事にも書いたけれど、王政というものが、おそらく22世紀ごろにはもっともっと世界中で減るし、そういうものに頼らずに国を運営していくことが世界的に求められていくでしょう。
でも、日本の場合、どうしても天皇さまが好き!いてくださった方が落ち着く!という人がいるのも事実ですし、歴史の中で、悪用されもした両刃の剣とはいえ、いい役目も果たしてきたとは思うので、ローマ教皇のような「その存在を信奉したい人のための」「平和の象徴としての」存在として、在られるのは悪くないと思います。もう、国の「機関」でも「象徴」ではない、私的な存在です。こうすれば、われら耶蘇とも衝突しないで済むのです(耶蘇に限らず、広く、国民の信教の自由や内心の自由とぶつからないのです)。
三案は、非現実的ですが、本当は、これが目指せたら素晴らしいでしょうという、理想案です。ガンジーに、キング牧師に続く、「非暴力による強さを持った日本国」という存在になってみるのも悪くないのではないでしょうか。
とはいえ、それは、まさに、右の頬を打たれたら左の頬を出すという覚悟を国民みんなが引き受けるということで……ま、無理でしょうね。(苦笑)
三案では第一章を残すのは、今の日本人に「天皇さまは抜き、且つ、丸腰になって、非暴力主義を貫け」と言っても、…それは絶対無理だと思うからです。タカ派の人は黙ってないというかブチ切れてクーデター起こしかねませんし、天皇さまが大好きな人は泡を吹いてショック死しかねません。日本国民は、ガンジーやキング牧師になれるほど、民度が高いわけではないですからね。(別に民度が低いわけでもない、普通の国民だと思いますよ、ええ。日本人、自分たちを特別だと思うのも、卑下するのも、やめましょうよ。)
Jくんやゆーくんたちが大人になるとき、意味もわからずまたは意思に反して、銃を担わされることだけはあってはならないし(殺されるならともかく殺してほしくないですね)、国会が本当に国民の代表として動く国であってほしいし、真に成熟した先進国に相応しい、自殺者の少ない、そして社会的弱者も希望を持って生きられる国になっているか、なる努力をしている国であってほしいと思います。
自民党案?うんこです。まるでうんこです。19世紀的です。22世紀へ向けた、成熟した先進国を目指す気がないのでしょう。いいんです、あの人たちはああいう人たちだから。驚きません。古き良き明治の夢を、坂の上のポニョ(あ、雲か)の夢でも見続けていてください。(ドラえもんのタイムマシンがあったら、あちらの皆さんまとめて明治時代にお送りして差し上げたいよ。)
※以上は「私人」桜泉の意見です。現状、私的ブログとしての、そこでの意見表明です。あと1か月、職業人としての桜泉は、何党の方のどんなご意見でも「うんこ」だとは思いません。あしからず。