ニホロから街道に出るとバス停があるのだ。しかしこの本数ではwww
また長い直線を歩くことにしよう。約4㎞。
途中で海岸線に出る。
これを見たかったのです。海底ケーブル。戦後に日本とソ連の両方からブツリ!
せっかく大変な作業でインフラ整備をしたのになあー。
しかし工事中だよ!観光用に整備してるのかー?
次回来るときゃきれいになってるかな。歩いて来るの大変だけど。。。
カモメがたくさんいたぞ。
うじゃうじゃいます。また糞をひっかけられないようにしないとなあー!
あ~河口で小魚が多いのかな。
民宿「四島の家」って、北方領土を意識しているのかしら。
観光案内所でもらった手書きの地図では、「花まる」と古い造りの建物が書いてあった
から、俺の好きな古民家か、重要文化財のお屋敷か、と思って来てみたけれど、なんと
回転寿司。。。 たしかにこんなイラストだったけどおー!
やたらに「友好」とか「交流」とうたっているわりには、こんなふうに命令形で
「返せ!」なんて書いてあったりもするのです。
パレスチナも「返せ!」と言ってるけど、そこを分捕ったイスラエル人も2000年前に
追い出されたわけで、ここもアイヌ人が「返せ!」と言ったらどう答えたらいいんだ?
なんかいい感じの建物と思ったら、選挙事務所?
ランドーの冒険記10 十勝川の上流に向かって
十勝川の上流に向かってランドーは葦のジャングルをかきわけて進み、顔や手をカミソリ
のような葉でひどく切り、虻に刺されて顔も手も腫れあがり、日暮れが近づくと疲れ
切った。連れてきた馬は草を食べられる。しかし食べ物もテントも持ってこなかった
ランドーは蚊や虻に刺され、空腹で寝るところもなかった。
こういう状況はランドーを哲学者にした。くよくよしてもしょうがない。空腹は絶望的な
ものじゃない。馬はこの状況を理解したのか、鼻をこすりつけて慰めてくれるようだった。
馬だって蚊の群れに苦しんでいるのに、こういう動物とだって心が通じ合える。
翌朝、夜露に濡れた背より高い葦のジャングルをかきわけて進んでいくと、夜露が
シャワーのように降ってくるのでずぶ濡れになる。午後2時か3時頃まで進むと、
突然ジャングルから抜け出て平地になると、いくつかのアイヌの小屋を見つけた。
声をかけても誰も出てこない、中を覗いても誰もいないようだ。魚を捕りに行っている
のかもしれない。小屋の屋根から、干した鮭が下がっていた。ほぼ34時間、何も食べて
いない飢えから、ランドーはそれを盗んでしまったのだった。
何ておいしかったことか!すると小屋の中の薄暗がりから唸り声が聞こえてきた。
盗みを犯した罪悪感が心の動揺となる。隅にいた白い毛の塊と二つのかぎつめ、
そして恐ろしい悪臭にぞっとする。「何という悪魔か?」ランドーは呼吸音のする
白い毛を引っ張ると、それは唸り声を上げた。蛇がとぐろを解くように、ふたつの
骨ばった腕が出てきて自分の腕をつかんだ。その腕にはタトゥーがあった。
そうだ、この骨と皮だけで長い髪と長い爪のぞっとするものは女だった。