バスは事故対応で15分程遅れたが、それから普通のスピードになった。途中の
タイムテーブルもあるから、普段からそれでずっと行くわけにもいかないんだねェ。
幾寅駅でちらほらと乗客が降りた。ここは『鉄道員(ぽっぽや)』のロケ地。映画では
石炭輸送路線終端駅の「幌舞駅」として登場します。駅舎は映画のロケーションのために
改装されていて、待合室内には映画撮影関連の写真や小道具、出演者のサインなどが
展示されているそうです。ちょっと寄って行きたい気がするが、何せバスは1日に
5本しかなく、このバスを降りたら次は夕方。まだ映画観てないしなあ(^益^;
ちなみに事故のあと、普通のスピードになったら15分の遅れはすぐに取り戻せました。
んじゃ~2~30分は急がなくても稼げるんだから、ここで少し停車してくれてもいい
じゃないかーw
表示は「幌舞駅」になっています。
電車も食堂もロケ用で、そのまま残されています。ファンには嬉しいよねえ。
廃線になる予定なので、線路は草ぼうぼうでそのまま。
これは空知川をダムでせきとめたかなやま湖です。
東鹿越駅に到着すると、乗客はワラワラとふたたび列車に乗り込みます。私はバスの
前のほうに座っていたので、満席でも座れました。みなさん席に荷物を置いてキープ
してからふたたび外に出て写真撮影などをしています。俺は撮影してからだったから
危なかったなーw
やっぱりバスより鉄道のほうがずっと好き♪
駅舎があるだけで、他にはなんにもない駅です。
ふたたびかなやま湖を見ながら列車は行く。地図で湖は右、と確認していたので
右側に座ったんです^^
まもなく山越えは終了です。
富良野の平野に出てきましたー。
煉瓦造りと木造と、素敵な建物が並んだ駅ですねェ。
ランドーの冒険記25 アイヌ少女との愛
彼女の愛し方がちょっと変わっていて、面白いものじゃなかったら、こんなエピソードを
書いたりはしなかっただろう。
彼女にとって、愛することと噛むことは一緒だったのだ。それは必ず一対でなければ
ならなかった。薄暗くなったときに石の上に座っていたら、彼女はやさしく私の指を噛み
はじめた。痛くするようにではなく、犬が飼い主によくするように愛情をもって。それ
から彼女は私の腕を、そして肩を噛み、燃え上がってくると私の首に腕をまきつけて
私の頬を噛んだのだった。これはどうも奇妙な愛し方だろう。そこかしこ全部噛まれ、
この新鮮な感覚をたっぷり味わって、それからそれぞれの小屋に帰ったのだった。
その晩、牡蠣の殻で出来たランプの明かりで日記をつけていると、誰かがそっと私に
近づいてきた。そちらを振り返ると、なんと彼女だった! 時刻が遅くなってくると、
彼女は増々熱情的になり、私をたっぷり愛撫して噛んだ。くちづけをすることは、彼女が
知らないことだった。(その間、この家の老女はすっかり眠り込んでいるようだった)
彼女は人間というよりは、不思議な妖精のようだった。