最終回文庫◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されないものがあります。ご容赦ください。

私のコレクション 気になる画家/横井弘三

2014年03月02日 | 気になる作家/画家






横井弘三の名前を知ったのは、宮沢賢治の『グスコーブドリの傳記』で、児童文学に造詣の深い同僚が熱く語ってくれたからでした。
その名前が耳に残り、古本屋の棚や古書展目録でその名前を見つけると、値段と相談で購入してきました。どんな著書があるかもわからず、評伝を読めばわかるかと思ったようで、飯沢匡著『脱俗の画家 横井弘三の生涯』を購入したのが平成2(1990)年でした。しかし、買っただけで読んだ記憶が無いので、いつものように「資料を揃えておいて、まあ、そのうちに」と思っていたのでしょう。

それから25年も経つのに、気合を入れて集めようと思わなかったこともあって、増えないものですね~。

宮沢賢治の『グスコーブドリの傳記』は重版のイタミ本を入手したものの、自分でルリユールするつもりでバラバラに解体してしまい、ほるぷ版の復刻本しかありません。


手元の本を発行年順に並べると、以下のようになります。

『油絵の手ほどき』大正15年10月31日初版 昭和6年3月12日8版
神保町田村書店 購入時期:不明 購入価格:不明




表紙



『東京近海 島の写生紀行』 博文館 昭和3年8月4日発行 初版
通販 旭川市古書むらた書店 購入時期:平成8年 購入価格:3,500円




表紙



『楽しきスケッチ画法』 博文館 昭和4年9月10日発行 初版 裸本
通販 呉市古書籍BOX 購入時期:平成6年 購入価格:1,000円






『露店研究』 出版タイムス社 昭和6年6月15日発行 初版
購入店:古書展 購入時期:1991年12月26日 購入価格:20,000円




『童話のお蔵』 新日本の子供文庫6 北信書房 昭和21年9月15日発行 初版  表紙ヤブレ、記名あり
通販 購入時期:平成6年 購入価格:3,000円



標題紙



一番最初に購入したと思われる評伝。今だともっと安い値段で入手できます。
『脱俗の画家 横井弘三の生涯』 飯沢匡著 筑摩書房 1976年11月30日発行 初版
通販 福島県平読書クラブ 購入時期:平成2年 購入価格:4000円




【参考】復刻版が見つかったので、画像を追加します。
『グスコーブドリの傳記』名著復刻 日本児童文学館第二集 ほるぷ出版昭和51年の函



同書の表紙









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5 コメント

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横井さんだらけで感激! (hane)
2014-03-05 10:46:51
 横井弘三とオモチャン会のメンバーです。こんなに横井さんの本が集まるなんて、鳥肌ものです。『露店研究』の本が、超レアでしょうか。横井さんらしい、「今日からあなたも露天商」的なハウツー本なんですよね。横井さんは、とても面白い、知れば知るほどのめりこめる人物なんです。疎開から晩年まで過ごした長野市周辺には、まだまだ横井作品も横井さんの伝説も、埋もれているはずなんです。
 一昨年だったと思いますが、国会図書館報に横井さんのグスコーブドリの本の写真が掲載されました。
 またよろしくお願いいたします。
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haneさんへ (最終回文庫)
2014-03-06 06:42:40
コメントありがとうございます。
横井弘三さんの著作がどれほどあるのか検索していたときに、「横井弘三とオモチャン会」というのがあることを知りました。その会の方からコメントをいただけて嬉しいです。

値段で折り合いがつかずに見送った著作もたくさんありましたが、長い年月の中で少しずつ集まってきたものです。

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お久しぶりです! (hane)
2015-09-20 11:44:43
もうご存じかと思うのですが、9月12日より信濃美術館で「横井弘三の世界展」開催中です。横井さんの著作も展示されていますし、島の寄稿文に出て来るデッサンの原画も展示されています。
11月8日までですので、ぜひ御都合をつけておでかけいただければいいなぁと、思っています。
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haneさんへ (最終回文庫)
2015-09-21 16:11:21
お知らせ、ありがとうございます。

展覧会が開かれていることは偶然知りました。近ければすぐにでも行くのですが……う~ん、と逡巡しているうちに終わってしまうんですよね。
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ありがとうございます♡ (hane)
2015-10-18 13:34:38
展覧会は、11月8日までです。が、来春、東京、練馬区美術館に巡回します。展示方法も変わると思うので、信濃美術館を見ると見比べができる楽しみもあります。

横井さんの著作も展示されています。「島の写生紀行」に使われた挿絵の原画も実際に見ることができます。お皿に載った魚の絵の裏には、たくさんの魚の名前が書かれているそうでした。
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