最終回文庫◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されないものがあります。ご容赦ください。

私のコレクション 石井桃子『ノンちゃん雲に乗る』

2014年08月23日 | 童話






私が最初に読んだのは、カッパブックスの『ノンちゃん雲に乗る』でした。
当時の大ベストセラーです。


元版の大地書房版を目にしたのは、ごく最近のことでした。




その奥付。残念ながら初版ではなく、再版です。




財団法人大阪国際児童文学館が選定した「日本の子どもの本100選(1946~1979)」のサイトを見ると、初版本の地味な書影が載っていました。
(【参考】→ http://www.iiclo.or.jp/100books/1946/htm/frame002.htm )

初版は昭和22年2月20日発行で、初版発行から2年後に出た再版(桂ユキ子装画/松本かつぢ装幀)です。
初版から再版で、表紙をガラッと変えています。初版の表紙があまりにも地味で、売れ行きが悪かったのでしょう。


記憶にある光文社版の単行本は紺色の表紙はこんなふうでした。ネットで探しました。




家にあった、カバーが取れて裸本だった新書版も、元は同じデザインのカバーが付いていた記憶があるのですが……。
評判になったのは、光文社版が出てからのようです。






最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (picoprimo)
2015-03-11 15:53:07
初めまして、古いノンちゃん雲に乗るを調べていて、このブログを知りました。
大地書房の初版本と思われるものが本棚よりみつかり、この本を調べています。
装丁が全然違うものがあるのですね。
大変興味深いです。
返信する
picoprimoさんへ (最終回文庫)
2015-03-12 05:30:35
貴重なものを発見なさいましたね。
在庫を持て余して、奥付を張り替えて、カバーを変えた本はたまに見ますが、表紙デザインを短期間にガラッと変えた例は無いように思います。変わった理由を調べるのは面白そうですね。
返信する
Unknown (picoprimo)
2015-03-12 22:51:09
この物語は有名なので、タイトルは知っていましたが、子供のころに読んだかどうかは憶えていません。
同じ作者の翻訳「ちいさいおうち」は大好きで、今でも大切にしている本の一つです。
しかし、実のところ石井さんの訳であることは
今回いろいろ調べている中で知りました。。。
お恥ずかしいことです。。
返信する
picoprimoさんへ (最終回文庫)
2015-03-13 07:03:38
「へぇ~、そうなんだ」という新たな発見があると、より一層読書が楽しくなりますね(^o^)
自分で調べた新たな発見によって、作者への興味、さらには作者が生きた場所や時代にまで、どんどん広がっていきますね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。