サイババが帰って来るよ

Count down to the Golden age

インタビュー特集(48)人間と宇宙の巻

2017-05-01 16:00:31 | 日記

ポニョ:今日のインタビュー記事で宇宙における神さんの役割の様な話題が出て来るけれど、もう少し詳しくその事を内閣に例えて述べておられるので、そこのところを紹介してみますね。

「私には自分自身の内閣があります。私は様々な大臣に、それぞれの仕事を任せています。大臣たちの仕事に口出しはしません。もし私が『スワミ、どうか雨を降らせてください』という祈りの手紙を受け取ったとしたら、私はその手紙を雨の神であるヴァルナに転送します。ヴァルナがそれを適切に扱うでしょう。しかし私には自分に直属する三つの部門があります。それは、愛、無私の奉仕、霊性修行、という三部門です。誰であれ、私を愛する者を私も愛します。私への愛だけで十分です。その人の性質や資格を調べたりはしません。また、誰であれ、私は何の見返りも求めずに奉仕する者の世話をします。最後に誰であれ、いつであれ、霊性修行の道を行く者は私の保護下に置きます。私はその人の世話をします。これら三つ以外の部門は私の大臣達がそれぞれの役割に応じて人々の面倒を見ています。ND」

ヨシオ:これは分かりやすい説明やな。

ポニョ:サイババさんは人が霊的に進化すれば、人から超人、普遍者、そして絶対者という風に進化していくって事をこの後、二回目ぐらいのインタビュー記事で出て来るけれど、ヴァルナやインドラの様な神界に住んでいる様な神人はサイババさんの言う普遍者かもしれないよな。

ヨシオ:本当に俺たちが住んでいるこの世界は不思議な世界やな。と言うわけで今日のインタビュー記事をお楽しみ下さいね。

問:人生の目的とは何でしょうか?

サイ:人生の目的とは何でしょう? 人間が達成すべきこととは何でしょう? 鳥や獣のようにただ食べて、飲んで、眠って、わずかばかりの喜びと悲しみを味わい、最後に死ぬ ことでしょうか? いいえ、もちろんそうではありません。少し考えればそうでないということがわかるでしょう。目的はブラフマサクシャートカーラ、すなわちブラフマンという絶対者を認識することです!(1) あなたは神から生じました。そして、あなたは神に戻らなければなりません。(2) 神の原理こそが人間の核です。この真理を認識することが人生の目的です。神の原理は衰えることがなく抗し難い力の源です。神はこの場に、あなたの前に、あなたの後ろに、あなたの内に、あなたの外に存在しています。あなたは知性をとおして神を認識することができます。神はあなたと共にあるというのに、あなたは目が見えないのか、視力が衰える病気なのか、もしくは、さらに悪い場合は故意に自分の目を閉じようとしているのです!(3)

問:すべての霊性修行の目的は何でしょうか?

サイ:すべての霊性修行は(心ハートの完全な)浄化を目的としています。(4) 愛は人間に対して電撃的な効力をもっています。愛は人間の心ハートを清らかにします。(5) 修行によって手に入れ、修行として皆と分かち合う愛を通 してのみ、個人や国としての平安が得られるのです。(6) 神は愛の具現そのものです。愛である神は、愛によってのみ悟られ得るのです。(7) 愛で心マインドを清めなければ、霊的英知という満月が心マインドの中で輝くことはできません。神の御名を唱えること、誓い、徹夜の祈り、断食、祭礼を厳守することは、空に点在する星のごとく心マインドの内なる空で光を放つかもしれませんが、愛のランプが灯されない限り闇が消えることはありません。(8)

問:なぜ私は働かなければならないのでしょうか? どうして、ただこの木の下に座って神に関する本を読んでいてはいけないのでしょうか?

サイ:この世にいる間は、仕事に従事しなければなりません。労働は人間にとってとても重要です。あなたは仕事と活動をとおして思いと言葉と行動の一致を学びます。(9) 完全な自由はこの世のどの人間にも与えられていません。なぜなら、人生とは、まさに他者とのかかわり合いと依存関係を意味するからです。(10) 真のグルは人間の師(教師)ではありません。真のグルは宇宙そのものであり、プラクリティ、創造物、私たちをとりまく世界です。(11) あなたは世間の荒波を体験することによって学びます。世間は人間の教育課程における主要な部分です。(12) あなたが属している地域社会は、勝利を得ることのできる競技場であり、勝利するための技能を磨く体育館です。霊性の旅は、思いやり、共感、助け合い、そして、奉仕のためにあり、これらは社会によって育まれ、社会のために用いられるべきです。(13)

問:宇宙には人類しか存在しないのでしょうか? ほかにはどのような生物がいるのでしょうか?

サイ:宇宙に始まりはありません。そして、宇宙には無数のジーヴァ(生物)が存在しています。そうしたジーヴァの中で、人間はもっとも高貴な生き物です。(14) 全宇宙の中に、人間や人間と同じような生命体がいる惑星はありません。生命は宇宙のいたる所に存在しています。しかし、地球に現れる生命体は、人間を経て神へと上昇していきます。人間として生まれるという徳によって、次の段階では神を完全に悟ることになります。人間の生は、神聖で、最高に価値あるものとして正しく認識されなければなりません。(15) 宇宙の生物に関する疑問がわくのは、皆さんが自分たちに特有な環境を投影するからです。皆さんは宇宙にいるほかの生物も自分たちと異なる生き方には耐えられないだろうと思っています。なぜなら、自分たちにはそれが耐えられないからです。たとえば、高温の灼熱の太陽の中でも生物は生存しています。その生物は、皆さんが耐えられないと思っている環境の中で生命を維持しています。宇宙のほかの場所でも、そこにいる生物は、自分たちの環境は神聖で神性を備えていると思い、とても満足し、すべて申し分ないと感じています。(16)

問:至高神のほかに神はいるのでしょうか? そういった神々は何をしているのでしょうか?

サイ:自分の義務を果たす上で、地上の小さな領域の統治者が特定の規範をもっているのと同じように、世界を司る至高の統治者である全能者もまた、そうした宇宙の支配に関する規則をもっています。神は全能なのだから神はすべて一人で行っているのだろう、と言うのは子どもじみています。この世の国の行政機関にさえ支配者による権限の委任は存在し、特定の省や大臣としての職を任された数人の大臣によって、さまざまな職務が果 たされています。宇宙の営みを稼働させる上で、全能の神もまた、ある種の役目をインドラや、ヴァルナや、ルドラといった特定の神々に割り当てています。世俗のあらゆる問題が王様のところに直接持ち込まれることはなく、それぞれの関係する大臣に処置のために提出されるのと同じように、人間の祈りがすべて至高神に届くわけではないのでしょうか? すべての祈りはインドラやヴァルナといった至高神の「大臣」が面倒を見ているのでしょうか?(17) 至高神は神々の職務には干渉しません。至高神は、ブラフマーや、ヴィシュヌや、イーシュワラに、宇宙の法則に従ってそれぞれの務めを遂行させています。(18) 世俗的な目的のための祈りは至高神には届きません。そうした祈りは、それぞれの特定範囲を仕切っている神々に届くのみです。一方で、純粋な愛から生じた祈り、奉仕をしたいという無私の熱望、心ハートからの祈りといった包括的な祈りは、すべて至高神に届きます。(19)

問:なぜ、私はだれかが幸せにしているのを見ると、幸せを感じるのでしょうか? 逆に悲しみを感じないのはなぜでしょうか?

サイ:私たちは、良いときには心は痛まず、悪いときにのみ悩むのです。それは、良い状態は正常であり、悪い状態は異常であるからです。私たちは、だれかが過ちや、苦しみや、悲しみに陥りつつあると、心配し、動揺します。これは、私たちは本来、正しく、幸せで、いつも喜びのうちにあるよう創られているからです。人間がこの真理を理解できなくなってしまったのは嘆かわしいことです。(20)

出典:
(1) 「生きる道 ダルマ・ヴァヒニ」p131
(2) Sanathana Sarathi, 30, May 1987, 121.
(3) Voice of the Avatar, II, 10.
(4) Conversations with Sathya Sai Baba, 44.
(5) Bhagavan Sri Sathya Sai in Amritsar, etc., 35.
(6) 「奉仕による修行 Yoga of Action」p81
(7) Sathya Sai Speaks, XI, 68.
(8) SSS, IX, 98.
(9) Sai Baba Gita, 3-4.
(10) Sai Baba: The Ultimate Experience, 150.
(11) SSS, XI, 120.
(12) SSS, I, 12.
(13) SSS, VIII, 5.
(14) Summer Showers in Brindavan, 1979, 85.
(15) CSSB, 150.
(16) My Baba and I, 226.
(17) SSB, 1979, 8.
(18) SS, 38, April 1995, 87.
(19) SSS, XI, 68.
(20) SSS, X, 248.



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