そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS

2009年05月09日 | 歴史映画/時代劇

2008年 日本 118分
■2009.4.21 DVD
■監督 樋口真嗣
■出演
   松本潤(武蔵)  長澤まさみ(雪姫)
   椎名桔平(鷹山刑部)  宮川大輔(新八)
   甲本雅裕(佐川出兵衛)
   上川隆也(宿場襲撃隊・隊長).
   國村隼(長倉和泉)  高嶋政宏(本庄久之進)
   阿部寛(真壁六郎太)

 《story》

「隠された黄金と狙われた姫を追って、
   壮大なアドベンチャーが幕を開ける」


戦国のある世、3つの隣り合う国があった。海に面した豊かな国「早川」、それと同盟を結ぶ「秋月」、そして領土を広げようと野心に燃える「山名」 ある日、山名が秋月を責め、城は陥落。しかし、多大の金と姫が消えていた。その行方を必死に捜す山名。偶然、山名に金堀りの労役をさせられていて、そこから逃亡した武蔵と新八が川で秋月の金を発見。隠れていた秋月の生き残りに捕まる。その金を山名を通って早川に届ける役を負う。秋月の六郎太、その弟、そして武蔵と新八は、金が入った薪を背負い、早川に向かう。しかし、途中山名に捕らえられ、男だと思われていた弟が姫であることがわかる。姫の救出に向かう武蔵。山名に奪われたはずの金は偽物。本物の金はどこに。六郎太と鷹山の因縁の対決。姫と金は・・・。

 壮大なアドベンチャー?

思わず「?」   ちゃちな子ども向け映画のようだった。ものすごい期待外れだった。「三悪人」ってだれだろうと、頭の悪い私は未だに疑問。隠し砦ってどこ? 最後のあの金を掘っていた場所? スリルもドキドキ感も全くなかった。いいところを挙げるとすると、祭りのシーンかな。大きな火を囲んで、みんなでお踊り明かす。押し込められていた庶民の開放感が、それこそ壮大に広がる様子が感じられた。リメーク前の、黒沢作品はどんな映画なんだろうか。黒沢作品の、この題名の映画はよく聞く。数十年前に、これだけのアドベンチャーがあったなら、それはすごいことだ。いつか機会があったら見よう。

 公式サイト「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」

 朝早く目が覚めるのは年のせい? 若い頃は、なかなか起きられなくて、朝ご飯も食べる時間がなく、あわてて家を出ていた。時には遅刻。あきらめて休んだり。でも、今は、遅く寝ても早く目が覚める。明るくなり始める5時頃には目が覚める。アラームをセットしているのに、それより前に起きてしまう。睡眠時間が短いと、1日中、眠たいのに、それでも起きてしまう。朝、起きられるようになったのはいいんだけどね。

チェーン・リアクション

2009年05月06日 | アクション

1996年 アメリカ 107分
■原題「CHAIN REACTION」
■2009.4.19  ムービープラス
■監督 アンドリュー・デイヴィス
■出演
   キアヌ・リーヴス(エディ)
   モーガン・フリーマン(ポール)
   レイチェル・ワイズ(リリー)

 《story》

シカゴ大学では、バークレー博士を中心としたチームで、石油に変わる画期的な新しいエネルギーの研究を行っていた。エンジニアのエディは、そのエネルギーのキーワードとなる周波数を発見。新しいエネルギーの開発に成功。その夜、バイクを取りに研究室に戻ったエディは、部屋で殺されているバークレー博士を見つける。そして、研究室が異常なエネルギーで大爆発。エディとリリーは、博士を殺したと疑われ逃亡。新しいエネルギーに関わる、巨大な組織も、エディたちを追う。そして、その組織を率いていた人物が、バークレー博士と共同で研究していたポールだということがわかった。捕まったリリーを救おうと、組織に乗り込むエディ。そこでも、同じ実験がなされ、新しいエネルギーが作られようとしていた。

 一度見たことある

でも、見てしまった。なんとなく覚えているけど、細部まで記憶にない。こんなエネルギーが開発されたらどんなにいいだろう。でも、必ずと言っていいほど、利権が絡む。みんながみんな素直に正直に、人のために努力するわけではない。どこかに金儲けの糸を見つけ、利用する。
エレベーター脱出の場面がクライマックスだったのかもしれないけど、「あれは死ぬな」と思った。まるでマンガのような脱出だった。ここまでがリアルなストーリーだったので、違和感を感じた。

 連休が終わるなあ。ドライブに出かけ、映画を見た。片づけはしなかった。きっと、1ヶ月休みがあっても、同じような生活を送るだろうなあ。1日1日を大切にしているような生き方じゃないなあ。これ1ページ作るのに1時間。映画1本2時間、本30ページ30分。好きなことだけやって、いやなことは後回し。そしてまたあとで後悔するんだろうなあ。いい天気だあ。散歩に行くかなあ。

レッドクリフ Part I

2009年05月06日 | 歴史映画/時代劇

2008年 アメリカ/中国/日本/台湾/韓国 145分
■原題「RED CLIFF: PART I/赤壁」
■2009.4.17 DVD
■監督ジョン・ウー
■出演
   トニー・レオン(周瑜)  金城武(孔明)
   チャン・フォンイー(曹操)  チャン・チェン(孫権)
   ヴィッキー・チャオ(尚香).  フー・ジュン(趙雲)
   中村獅童(甘興)  リン・チーリン(小喬)
   ユウ・ヨン(劉備)  ホウ・ヨン(魯粛).
   バーサンジャプ(関羽)  ザン・ジンシェン(張飛)
   トン・ダーウェイ(孫叔材)  ソン・ジア(驪姫)
   チャン・サン(黄蓋)

 《story》

「帝国が、襲ってくる」

西暦208年、曹操率いる80万の魏軍は、天下統一を目指し、呉に降伏を迫る。しかし、蜀の軍師・孔明は、魏に同盟を結び、長江の赤壁で魏軍を迎え撃つ。

 PartⅡを見るために

実は、三国志というものには、あまり興味がなかった。その手の本を読んだことがない。だから、この映画も見ようとは思わなかった。あの頃、見たい映画があったか、映画館自体にあまりいかなかったときだったのか、映画館でも、はなから見ようとしなかった。しかし、あまりに「いい映画だった」という声が多いので、見たくなった。それに、『K-20』などで、金城武が好きになっていた。さらに、『世界不思議発見」という番組で、孔明のことを取り上げていて、すばらいいひとだと感銘を受けた。PartⅠは、レンタルでは新作だったけど、高いレンタル料払って借りて見た。おもしろかった。すぐにテレビでやったのでガッカリ。でも、字幕のDVDでよかった。
戦い方に目を見張った。盾を使った即席の砦など、今までにないアイデアがおもしろかった。ものすごい迫力、スピーディーだけど、わかりやすい動きと展開。これは映画館で見るべきだと思った。

 『GO』金城一紀
在日韓国人の話だった。パッチギにあるような差別、暴力、いがみ合い・・・それらが、淡々と語られている。暴力はきらいだけど、生きていくために必要だったことはわかる。自分の身を守るために。だれから・・・日本人から、日本という国から・・・。今でこそ、好きで韓国のドラマや映画を見ているけど、きっと今は、こんなことはあまりおこらなくなったと思うけど。日本は、問題点を直視して解決しようとせず、いつもふたをかぶせて先送りにする。原爆のこと、医療のこと、環境のこと、障害者のこと、さまざまな差別のこと。今、どうなのだろうか。学校現場でもそのことを耳にしなくなった。なくなっていっているのか、それとも覆い被されているのか。煩わしいことから逃げているのか。自然にGO。難しいことはわからないけど、素直にGO。それでいいんじゃないか。ハッピーエンドで、その後もGO。

ありがとうございます

2009年05月05日 | その他

■2007年 韓国テレビドラマ
■2009.4.14 DVD
■出演
   チャン・ヒョク(ミン・ギソ)
   コン・ヒョジン(イ・ヨンシン)
   ソ・シネ(イ・ボム)
   シン・ソンロク(チェ・ソクヒョン)
   シン・グ(イ・ビョングク)
   ユ・ミノ(イ・ヨンウ)
   チェ・ガンヒ(チャ・ジミン)
   キル・ヨンウ(ミン・ジュノ)
   ホン・ヨジン(カン・ヘジョン)
   キム・ソンウン(ソ・ウニ)
   カン・ブジャ(カン・グクチャ)

 《story》

   第 1話 あなたがボム?
   第 2話 クマ泥棒
   第 3話 天使の血
   第 4話 子守唄がききたい
   第 5話 奇妙な居候
   第 6話 ヨンシンのお見合い
   第 7話 キスと酔っ払い
   第 8話 プルン島の長い夜
   第 9話 知られた病名
   第10話 ボムの家出
   第11話 わたしの守護天使
   第12話 偏見との闘い
   第13話 嵐の夜の悲劇
   第14話 おばあちゃんの涙
   第15話 ミスター・リーの贈りもの
   第16話 ありがとうございます

大学病院の外科医師として勤務するギソ。技術はすぐれているが、傲慢で自分勝手な性格。彼女の癌を手術で治療することができず、まうます心荒れていた。その彼女が、死ぬ前に謝りたい少女がいるという。大きな熊のぬいぐるみを持ち、船に乗り込む彼女を追うギソ。しかし、船上で目の前の少女にぬいぐるみを渡し様態が悪化。彼女は、ギソにその少女に伝えてほしいと言い残し死んでしまう。ギソは医師をやめ、母の元で働く。ソクヒョンの手伝いで、少女のいる島に渡る。ヨンシンはソクヒョjンとの間にできたボムと祖父と3人暮らし。ひょんなことから、ギソがそこに居候。しばらくして、その少女がボムであり、エイズにかかっていると知る。ヨンシンに惹かれ始めるギソ。婚約者がいるのに、ボムやヨンシンが気になるヒョンシク。痴呆症でチョコパイの好きな祖父。自分を天使だと思いこむボム。しかし、病気のことを知り、苦しむボム。ヨンシクとギソの恋の行方は。

 「ありがとうございます」の意味

それを考える。だれに感謝の言葉を言っているのだろうか。それは身の回りの人々に。人をむやみに非難するのではなく、人々のいいところや気持ちを考え、自分はみんなに生かされていると思うこと。そんな仏教のような教え。ではないよな。いつも人のせいにして、自分は悪くない、人が悪いんだと不満ばかり持って生きている人。それと対照的に、他人を責めることなく、いいように受け取り、自分が身をひく。うまく言えないけど、そんな真反対の生き方が重なり合う。人を罵って生きるより、「ありがとう」という言葉をたくさん使える生き方がさわやかだ。そしてそれは、我慢するのではなく、心からそう思うこと。ただ、ヨンシンの中には、自分への自信のなさがいっぱい。祖父の教えを受け継ぐものの、素直に心を表現できない。ラストは、ヨンシンもギソに歩み寄ってほしかった。まだまだ波乱いっぱいの家族だから、強く結びついた姿を見たかった。すぐにでも、こわれそうな予感が漂うラストに感じた。

 公式サイト「ありがとうございます」

 やらなきゃいけないことはいっぱいあるのに、いつものようにだらだらと過ぎていく休日。片づけも整理も準備もひとつも進まない。キャンプはしたいけど、テントの準備も片づけもやらないだらしない人。いいところだけ持ち去る。あとで付けがまわってくる。今日は、机の上くらいは整理しようよ。

イエスマン "YES"は人生のパスワード

2009年05月04日 | コメディ

2008年 アメリカ 104分
■原題「YES MAN」
2009.4.11 ワイナーマイカル with t
■監督 ペイトン・リード
■出演
   ジム・キャリー(カール・アレン)
   ズーイー・デシャネル(アリソン)
   ブラッドレイ・クーパー(ピーター)
   ジョン・マイケル・ヒギンズ(ニック)
   テレンス・スタンプ(テレンス・バンドリー).
   リス・ダービー(ノーム)
   ダニー・マスターソン(ルーニー)

 《story》

「もしも、すべてに“YES”と答えたら。」
「それは、今まで だれも気づかなかった 幸せになる方法」


妻と別れ一人暮らし。何をするにも億劫で、後ろ向きで、覇気がない。親友の婚約パーティーまですっぽかし、愛想をつかされる。そんなとき、偶然にあるセミナー会場に入り込む。そこでの教えは、意味のある人生を送るために、すべてに「YES」と答えることだった。出会ったホームレスの言うまま、お金をやり、ホームレスの言うまま、行きたい場所に連れて行く。そこで、アリソンと出会い、好きになる。その後、全てに「YES」と答え、どんどん物事は好転していく。会社の業績は上がり、重役に抜擢される。アリソンとの関係も深まり、結婚への道も開けたのだが。「イエスマン」のことを知ったアリソンは、彼の心を疑問を持ち、旅先から一人帰国。「YES」と言わなければ、自分の人生は終わると思いこんでいるアレンは・・・。

 プラス思考ということかな

ある意味大切なことだよ。気持ちが後ろ向きになっているときは、前に踏み出す力が必要だ。今は、それがいい結果を出さなくとも、きっとプラスに変わる。それを信じることが「イエスマン」しかし、闇雲に「YES」ということではない。自分の頭で考えて判断しなさい。全部「YES」も、全部「NO」も、自分の考えがなく、マイナスの気持ちに浸かってしまう。「YES」と言って行動しなければ、自分が不幸になると思う気持ちも、それと同じ。それに、「できないよ」とあきらめてしまえば、何もスタートしないけど、「やってみよう」と少しでも前に進めば、いくらかの技術や体験が自分のものになるのだ。プラスでもないマイナスでもない、自分の考えで歩くことの大切さを教えてくれた。長男の薦めで見た映画。悪くはないけど、5つ星まではいかないな。

 公式サイト「イエスマン "YES"は人生のパスワード」

 連休初日に、高速を使ってお出かけ。広島から佐賀へ、吉野ヶ里へ。10年以上前に来て以来だ。以前は無料だったのが、テーマパーク化していた。入場料が必要だった。さまざまな竪穴式住居、物見櫓などが再現されていた。天気もいいし、散歩には最高だ。ただ、どんなにゆっくり歩いてもいっしょになることがないのが寂しいけど。高速は1000円。往復750kmが、2600円。渋滞に巻き込まれたけど、ひどいものではなかった。帰りは全く渋滞はんかった。武雄の温泉は300円。元湯。100プラスで石けんシャンプー付きだったのに。どこかぬけてるいつもの自分。まあ、楽しく過ごせたと思うけど。

ラスト・プレゼント

2009年04月29日 | ラブロマンス/青春

2001年 韓国 112分
■原題「LAST PRESENT」
■2009.4.4 DVD
■監督 オ・ギファン
■出演
  イ・ジョンジェ(ヨンギ)  イ・ヨンエ(ジョンヨン)
  クォン・ヘヒョ(ハクス)  イ・ムヒョン(ハッチョル)
  コン・ヒョンジン(ヨンギの相棒チョルス)
  ユン・ジニョン(ジニョン)  サ・ヒョンジン(ヘジョン)
  イ・インチョル(詩が好きなジョンヨンの先生)
  イ・ムンシク (ヨンマン)  

 《story》

「あなたは 世界が私にくれた 最高のプレゼント」

ヨンギ、親の反対を押し切ってコメディアンの道に進み、ジョンヨンと結婚。しかし、なかなか売れない。最愛の息子を失い、いつしかベッドも別々。会えばけんかの二人。ある日、ヨンギはジョンヨンの店の権利書を持って詐欺の男の元に・・。しかし、その詐欺男たちから、妻ジョンヨンの死を待つばかりの病気のことを知る。ヨンギはジョンヨンのためにしんどい仕事も引き受ける。そして、ジョンヨンが古いアルバムを広げ、名前を書き出しているのを見る。死ぬ前に会いたい人と思い、詐欺男に捜すように頼む。お笑いのテレビ番組で決勝に登りつめるヨンギのコンビ。ジョンヨンが会いたかった初恋の人物は、ヨンギだった。

 見たことある映画だった

それは、日本ドラマだった。たしか堂本剛がヨンギの役をやっていたような気がする。だから、どこかで見たようなストーリーだったのだ。この韓国のラストプレゼントが大元だとか。イ・ヨンエが見たくて借りたのだけど、チャングムのイメージを払拭しなければ、彼女の良さが見えなくなってしまう。ついついチャングムとかぶらせてしまって、難癖をつけてしまう。韓国の映画やドラマで、よく余命が限られてしまうような病気にかかることがある。いつもはっきりとした病名がわからない。それに、重い病気だというのに、すぐに退院して、普通の生活にもどる。あれは不思議だ。それに、椅子にすわったまま死んでしまうのも現実にはありえない。でも、見てしまう。日本の映画やドラマなら、きっと大文句を言ってしまう。でも、韓国だと大目に見てしまう。どうしてだろう。ヨンギのお笑い決勝、客席で泣き笑いするジョンヨン。いずれ一人で生きていかねばならないヨンギへの思い。それが今までの厳しさであり、突き放してきた意味だった。でも、弱さをさらけ出し、頼ってほしい、寄りかかってほいしいという気持ちも見え隠れ。

 公式サイト「ラスト・プレゼント」

 新しい映画館2回目だ。1回目は試写会。今日は、ポイントカードで1000円。5月いっぱいいつでも1000円で見られる。それに、エグゼクティブシートという豪華な座席がそのままの料金で座れた。と言っても、そばに小さなテーブルがあって、隣との距離や前後が大目に開いているだけ。シートはTOHOが一番。でもまあ、近くて安くて、ポイントもつくなら、ここがいい。ただ、近いだけに知った人と出会うのがいやだなあ。今日も職場の人が1つ隣りにすわった。びっくり。まあ、それもいいことだと思うようにしよう。

釣りキチ三平

2009年04月29日 | ラブロマンス/青春

2009年 日本 118分
2009.3.28 TOHOシネマズ緑井 with t
■監督 滝田洋二郎
■出演
   須賀健太(三平三平)  塚本高史(鮎川魚紳)
   香椎由宇(三平愛子)  土屋太鳳(高山ゆり)
   小宮孝泰(松山)  志村東吾(竹田)
   安居剣一郎(梅澤)  萩原聖人(三平平)
   渡瀬恒彦 (三平一平)

 《story》

「冒険は、いつだって、君のそばにある」

東宝地方のある川で開かれた釣りの大会。優勝したのは、13才の三平だった。その様子を見ていた、アメリカで釣りのプロとして活躍する鮎川は、竿作りの名人三平の祖父の家で世話になる。そこで、三平は「夜泣き谷の怪魚」の話を聞き胸躍らせる。三平を東京の教育を受けさせようと帰っていた姉と、祖父、鮎川、三平は、夜泣き谷を目指して出発する。道無き道を進み、人が訪れることのない奥地の夜泣き谷に着く。そこには、亡き父を感動させた魚神がいた。三平は、この怪魚を釣り上げることができるだろうか。

 ちょっと期待はずれ

このマンガは知ってはいるけど、本格的に読んだことはない。1ページぶち抜きで、大物を釣り上げているシ-ンが印象に残っている。須賀健太は三平にぴったりのイメージだ。マンガの内容はよく知らないけど、映画では何となく期待はずれ。マンガの内容を知らないのに、なんだかマンガチックでリアルな映画には合わないと思った。マンガは、そのマンガのイメージが強いから、マンガを知っている者にしてみれば、そのマンガのイメージを越えるのは並大抵のことではないと思う。まったくマンガを知らない方が、映画の良さがわかるかもしれない。

 公式サイト「釣りキチ三平」

 迷いとミス。ミスがあるから迷う。自分が考えたことややったことがいいのかどうなのか自信が持てない。迷うと行動力がなくなり、もっとミスが多くなる。結局、ミスがあっても迷わず行動すること。そうでなければ前に進めない。進まなければ生きていけない、生活できないのだから、ミスがないように慎重に考えながら、思い切って行動する。大失敗したときはそれで終わり。でもそれを恐れていては、ひとつの動けなくなってしまい、きっと精神的に病んでしまう。前を向いて、思い切って、進もうじゃないか。いつもミスがあるとは限らない。予想以上の成果があがることもあるよ。

キサラギ

2009年04月26日 | コメディ


2007年 日本 108分
■2009.3.28 DVD
■監督 佐藤祐市
■出演
   小栗旬(家元)
   ユースケ・サンタマリア(オダ・ユージ)
   小出恵介(スネーク)  塚地武雅(安男)
   酒井香奈子(如月ミキ) 香川照之 (いちご娘)

 《story》

「自殺したアイドル、如月ミキの一周忌。
        男5人、この部屋で事件は起こる」
「アイドル、如月ミキ。彼女の自殺の真相は。
       男、5人。愛とドキドキの密室サスペンス!?」


あんまり売れていないアイドル如月ミキの自殺から1年。ネットで知り合った熱狂的なファンが初めて顔を合わせて集う。掲示板の家元、オダ・ユージ、スネーク、安男、イチゴ娘、みんな男。どれだけ熱狂的なファンなのか競い合うように話す5人。しかし、だれかがふっとつぶやく。「彼女は自殺なんかするような人じゃない。」「彼女は殺されたんだ。」・・・彼女の家に忍びこんだことがわかった父。元マネージャー。彼女の田舎での友達。彼氏。さまざまな事実が明らかに。彼女は本当に殺されたのか。

 期待ほどでは

けっこうこれはいいという評価を目のしたので期待していた。レンタルでも、いつでも貸し出し中で、やっと手に入れた。それだけおもしろい作品なのだろうと楽しみにしていた。ところが、それほどでもなかった。確かに、二転三転する如月ミキの死の真相、そして明らかになるメンバーたちの新事実。そこには別な角度から見る楽しさはあった。でも、心を揺さぶるような場面はなかった。ミキとのつながりが、一人目のあとは、他の人のつながりもうっすら垣間見えた。メンバーだけが皮がはがれ、ミキ自身の驚きの事実なく終わってしまったところが、なんだか物足らない。だからミキなんだと、最後のどんでん返しのようなものを期待したのだけど。歌って踊って終わった。

 公式サイト「キサラギ」

 仕事さえしていればいい。休日も出勤。出来なかった仕事を片づける。だれもいない職場で黙々と。やらなければやらないで済む。でも、あとでマイナスに響く。やっておけば楽だったのにと思う。ノルマがあって、それだけやればいいのであれば、気分がすっきりする。でも、そうではない。やるべきことはあげればきりがないくらい出てくる。やらなければ、自分に返る。やったからといって賃金にはならない。精神的にも落ち着くためには、やらなければならない。子どもを学校に通わせるためにも、やらざるを得ない。仕事を続けていけるように、少しでも平日に楽に仕事ができるようにやる。そんな職種。理解できないだろうなあ。なんだか虚しくなってくる。


宮廷女官チャングムの誓い

2009年04月25日 | その他


■2003~2004年 韓国テレビドラマ
■2009.3.25 DVD
■出演
   イ・ヨンエ(ソ・ジャングム=チャングム)
   チ・ジニ(ミン・ジョンホ)
   ホン・リナ(チェ・グミョン)
   ヤン・ミギョン(ハンサングン)
   キョン・ミリ (チェサングン)
   イム・ホ(中宗) 
   イム・ヒョンシク(カン・ドック)
   クム・ボラ(トックの妻)
   パク・ウネ(イ・ヨンセン)
   イ・イプセ(ユン・ヨンノ)   


 《story》

第1話「二人目の女」

第2話「永遠の別れ」

第3話「夢の宮中」

第4話「母の教え」

第5話「変革」

第6話「追放処分」

第7話「失意の日々」

第8話「女官への道」

第9話「最初の料理」

第10話「呪いの札」

第11話「真相究明」

第12話「ハンサングンの賭け」

第13話「みそ騒動」

第14話「蜂の針」

第15話「捨てられた食材」

第16話「真心」

第17話「疫病と策略」

第18話「料理人の信念」

第19話「対決」

第20話「誘拐」

第21話「野いちごの味」

第22話「無念の死」

第23話「横領発覚」

第24話「危機迫る」

第25話「母の敵(かたき)」

第26話「罠(わな)」

第27話「偽りの自白」

第28話「助け船」

第29話「一筋の光」

第30話「新たなる挑戦」

第31話「初めての鍼(はり)」

第32話「無罪放免」

第33話「うぬぼれ」

第34話「王の怒り」

第35話「疑惑」

第36話「誤診」

第37話「母・皇太后」

第38話「丸薬の秘密

第39話「ヨリの企み

第40話「疫病発生」

第41話「ヨンセン懐妊」

第42話「王の病」

第43話「皇后の決断」

第44話「投獄」

第45話「失明の危機」

第46話「医局長の遺書」

第47話「口封じ」

第48話「チェ一族の崩壊」

第49話「つかの間のなごみ」

第50話「波紋」

第51話「医術の心」

第52話「誤解」

第53話「ふたつの愛」

第54話(最終話)「我が道」


15世紀初頭、朝鮮王朝時代。10代国王ヨンサングンの生母の毒殺に関わった武官とチェ一族の陰謀により毒殺されかけた女官との間に生まれたチャングム。チャングムは両親を失い、トック夫妻に育てられる。宮廷にあがるトックにつき、女官への道を切り開く。それは、最高尚官(チェゴサングン)となり恨みをはらしてほしいという母の遺言の遺言かrだった。チャングムは、ハン尚官とともに苦難を乗り越えてきたが、チェ一族の陰謀から、の身分に落とされ島流しとなる。チャングムは、そこで医学を学び、医女として再び宮廷に戻る。そこで、王の主治医となり、「大長今」の称号を得る。そして、チェ一族の陰謀を暴く。

 頭の中にいつもチャングム

54話という長時間のドラマなのに、次から次へと見たくなる。やめられなくなる。不思議な魅力のあるドラマだ。いつも頭の中にチャングムが強い残像のようにはりつき、次が見たくて仕方なくなる。名前は聞いていたけど、これほどの、ものとは思わなかった。解説の本を買ったり、サウンドトラックを手に入れたり、チャングム一色。毎回、苦難あり逆転あり、よくできていると思った。子どものチャングムの目の前で母親のミョンイが死んでいくシーン、ハン尚宮がチャングムに背負われたまま死んでいくシーンなどは涙なしでは見られない。それでいて、チャングムの健気ながんばりで、幸運をつかむところは自分のことのように胸をなで下ろす。すべてを見終わったあとも、もう一度見たくなりドラマだ。

 考えること、文章にすること、なかなか難しいものだ。「どんな話?」と聞かれても、映画のあらすじをすぐに答えられないもどかしさ。だからこそ、こうしてストーリーを自分でまとめる練習をしているのだけど、自分がしっかり見ていないこと、はっきり覚えていないことに気づき、悲しくなってくる。登場人物の名前すら出てこない。映画を見終わった後の感動はあるのに、それをうまく伝えられないもどかしさ。これからもここで練習を重ねたい。そして、深く記憶に留める映画の見方ができないものか探っていきたい。


アヒルと鴨のコインロッカー

2009年04月19日 | 人間/社会派ドラマ


2006年 日本 110分
■2009.3.20 DVD
■監督 中村義洋
■出演
   濱田岳(椎名)  瑛太(河崎/ドルジ)
   関めぐみ(琴美)  松田龍平(河崎)
   大塚寧々(麗子)

 《story》

「物語の裏に隠された切ない想いに泣く」
「神様、この話だけは、見ないでほしい」
「時におかしくて、切ない物語が交差する」


大学入学のため仙台に出てきた椎名。引っ越したアパートの隣に、ブータンからの留学生ドルジと椎名と同じボブディランの曲を口ずさむ河崎という男。河崎は、孤独なブータン人ドルジのために、広辞苑を本屋から盗むために力を貸せという。しかし、河崎が本屋から盗んできたものは広辞林だった。ふとしたことから知り合ったペットショップ女店長の麗子と河崎は知り合いだった。麗子は、本当の河崎はもうこの世にはいないという。そこには、琴美と河崎とドルジの隠された秘密があった。町を騒がせていたペット虐待事件を目撃した琴美とドルジ。犯人が琴美を襲う。琴美を守ろうとするドルジと河崎。しかし、琴美は犯人の車に轢かれ殺されてしまう。河崎は、病で病死。ドルジは、河崎になりすまし、少年院から出てきた彼らを待っていた。本屋にいた店員がその少年だった。家庭の事情で故郷に帰る椎名は、河崎に自首をすすめる。仙台駅のロッカーの中で鳴り響くボブディランの曲。

 本で読むとおもしろいんだろうなあ

自分の頭の中でつくるイメージだと、たくさんの感動を味わえる。でも、人の映像だと、自分のイメージとのギャップが生まれ、表現が制約され、押しつけられるような感覚に圧迫感を覚えてしまう。それはきっと、自分のイメージを越えた表現ではないときだ。この本を読んだわけではないけど、何だかそんな気がした。ブータン人の悲哀さがあまり伝わってこない。アヒルと鴨のちがいもわからない。なぜロッカーなのかも。最近、少年犯罪への批判めいた書物をよく目にする。人の命を奪っておきながら、反省もせずに世の中にもどってくる。命が軽く扱われているようで、無性に腹が立つ。未成年であれ、命を奪ったのなら、その重みに苦しまなければいけないと思う。それなくして更生はありえない。更生とは忘れることではなく、命の重みをしっかりと感じながらも、命のために生きること。復讐は命を奪うことと同じ。あんなやつ死んでしまえと思うけど、手を下す人は命を奪うこと。頭の悪い私は、よくわからなくなるけど、さまざまな立場の人の気持ちになって考えていく必要があることは確かだ。

 公式サイト「アヒルと鴨のコインロッカー」

 『天使のナイフ』薬丸 岳  これも少年犯罪を題材にした物語だった。おもしろかったけど、あまりに登場人物がつながりすぎていて変な感じした。欲張りすぎているのか、それとも「これでもか」とたたきつけるように考えさせようとしているのか。未成年の過ち。それは成人でも同じ。奪われる命の重みに代わりはない。誰もが、少年犯罪の犠牲者になりうる。そして、だれもが少年犯罪の身内にもなりうる。人の心の中身は見えない。だからといって、遠ざけるだけでは何も解決しない。自分なりの方法で近づかなければいけないのかも。それは、いつだれが被害者になるか、加害者になるかわからないことを自覚することなのだろう。