GPS中国大会、ガラガラかと思っていたら、かなり入っていた。
不安を感じながらも、日本から応援するために、多くの方が、
上海に遠征に出かけていたようだった。
暴動のあとだけに、勇気がいったことだろう。
日本人らしき人々の気持ちに、心から感謝したいと思う。
ところで・・・
リッポン選手がくるりんヘアーをやめてしまって別人になった。
お顔の美しさは変わらずとも、全く違う外見だった。
「あれは、だぁ~れ?」
どんどんイメージも変わっていきそうだ。
ジュベール選手の演技が芳しくなく、ご本人の表情が印象的で、
「こういうこともある」 と・・・。
昨年は、母国で輝いていただけに、消化不良という感じがした。
高橋大輔選手は、突き抜けた解放感がなく、少し複雑な感想を抱いた。
初見のプログラムとは、全く違ったシロモノとなっていて、問題は
それがこなれていない(自分のものにしていない)ーということだ。
ご本人も解っているとおり・・・。
ただ、こなれていなくても、本来は、ちゃんと出来る人だから・・・
多少残念な気持ちは残るが、これから少しずつ変わってくるだろう。
変更が、かなりぎりぎりだったのだろうか。
初見の時の特徴的な振付が無くなり、違った解釈になってしまった。
微妙に感じるのは、きっと 「こなれていないから」 かなぁ?
音楽と振付、その構成とバランスが問題なのだろうか・・・。
彼は、もっと違った世界観を作り出せる可能性を秘めている人だから、
そう感じるのかもしれない。 次のNHK杯を応援することにしよう。
NHK杯は、参加者が揃っているだけに、面白くなりそうだ。
SP衣装はよくなったけれど、ロックのはじけたイメージが、あまり
感じられなくなってしまっていたので、私としては今後に期待!
難しいステップを踏んでいるが、「凄くうまい~!」と感じるだけで、
同じようなステップとターンの雰囲気が続くので、すぐ見慣れてしまう。
バリバリのロック的な様式美や、印象的な振付も入れてほしかった・・・
というのが、私個人の感想だ。
競技会用プログラムの作りは、私たちがとやかく言えるものではないが、
感想としては個々に感じているものがあるとは思う。
彼の真骨頂の“音楽を活かす” ことを、さらに前面に押し出すために、
自由で 豊かな ロックメドレーの「リズム」を、まずは 楽しんでほしい。
彼のポテンシャルを考えると、あえてこんな感想になってしまう・・・。
私自身が、高橋選手は “もっと表現できる人だ” と思っているので、
どうしても期待値が大きくなってしまうのだろう。
彼にしてみれば、迷惑な話だ。
しかし、それもプログラムの完成度が高くなければ、発揮できないことで、
何とも複雑なことではある・・・。
明日のFSは心配ないけれど、四回転だけが注目ポイントだろう。
心のありようが、すべてに影響をしてしまっているけれど・・・
FSは“自信がある” らしいので、心配はしていない。
プログラムが何よりも素晴らしい。
だが、彼ぐらいの力量なら、もう一段階、上のレベルを目指すことが
できるだけに、すっきりとしていない心情を抱えたまま氷に乗るのは
あまりよくないのではないかと感じた。 まさに、今日のように・・・。
演技にも、歴然と出ていたから・・・・・。
心に引っかかるものがあっても、演技に入る時はフラットな状態で、
プログラムの世界に没頭してほしい。
自己の中で現状を把握して完結していくことは、重要な要素だが・・・
競技会では、滑るたびに「課題」を見つけているから、その都度、
成長していければよい。
ただ、今年は、本当にレベルが高いので、オチオチしていられない。
一番輝いていたシングル男子は、町田樹選手だったように思う。
着実に、成果を出しているし、自信をもって、凛として演技している。
等身大のまま 頑張っている。 とても よかったと思う。
ケビン・レイノルズ選手も、去年よりもレベルがあがっていたのに、
できていた四回転が成功しなかった。
「Why?」
なかなか難しいものだ。
「まぁ、初戦は、みんなこんなもんかいなぁ~」 と、この現実を
受け入れて、また明日に期待をかけよう。
私も、体調が悪く、声ががらがらで、風邪をまだ引きずっている。
くれぐれもベターな状態で、全員が氷に乗れるように願うのみ・・・。
今日の真央ちゃんのSPは、新しい彼女が観られて、とても良かった。
明るく、はじけていて、振付も良かった。
苦手意識のSPだっただけに、今年は波に乗ってくれそうな予感。
オリンピック後の不調を慮ると、今の真央ちゃんは魅力的に感じた。
楽しみながら、改めて 真摯に スケートに取り組んでほしい。
今日の真央ちゃんは、美しかった。
フィギュアスケートは、魅せるスポーツだけに表情(表現)は大切で、
「笑顔は最高だなぁ~」と、心から感じた演技だった。