すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

帆を上げて待つ

2020-12-11 | アイリッシュハープ

 


12月7日 9:55 EDELそろそろ開店です

ノルウエーのJULと言えば、
プレゼントを贈り合い、
友達、家族が集う大事な時節。

それだけに、今年はさらなるコロナの感染を懸念し、
毎日その報道が絶えません。

でも、JULを迎える時期にして、
嬉しいことも起こっています。

帆を上げて待つ

コロナで旅行客がいないのは、世界中。
トロムソでも、EDELでも同じです。

ですから、
「地元の人にどれだけ来ていただけるか」
が、鍵でした。

コロナ期の特徴、
買う人は減り、売りに来る人が増える。


こういう中古の本に かわいいのがある!

9月は、EDELの10周年!
新聞にも載りましたが、
意外にも、お客さんは増えませんでした。

「今は、時期が来るまでの準備期間。
 きっと時期が来るから」。

それがEllenの姿勢。

せっせと洗う、磨く、修理する。
商品について調べて値段をつけ、
展示、またはストックする。
展示はまめに替える。
そして、窓際にゆったりと座り(商品のソファに)、
コーヒーを飲み、
ニコニコと通りゆく人と笑みを交わす。

努めて楽しみながら、これを続けてきました

ガラス越しにニコッとしたかと思うと、
そのままドアを開け入ってきてくださる。

「あなたたち、いい感じよ」
「でしょう。ここがまた最高なのよ」
 と、コーヒー片手にパンを頬張り笑うEllen。

実は、ブルーもJULの色だそうです。

しかし、商品について聞かれれば、
彼女は、それ以上の情報で答えます。

私も 今は、何がどこにあるかわかるし、
まだまだ少しですが、聞き取れて、
1時間くらいなら留守番ができるようになってきました。

これは、かなり嬉しい!

 

「帆を上げて待つ」。

まさに、そういう時期でした。

しかし、10月は家賃が通常に戻り、
週1日から、2週間に1日に減りました。

風が来た!

11月も同様のはずが、
大家さんが再度家賃を下げてくださったのと、
同僚が二か月休暇を取ったために、
私は週2、3日出勤させてもらえることになりました。

すると、どうでしょう。

JULの時期を前に、
お客さんが増えてきたではありませんか。

綺麗に拭きオイルを塗り乾いたとたん、これもすぐ売れちゃいました。

「こんな素敵だったのね。知らなかったわ」
と、よく言われます。

これまでは観光客が多くて、
地元の人が入りにくかったのかもしれません。

また、コロナで家にいる時間が長くなり、
家の模様替えに拍車がかかったかもしれません。

EDELは、ネット販売はしませんが、
FB、インスタグラムにアップしており、
予約してもらったら、取り置きもできます。

アップすると、すぐ売れる。

そんなことも出てきました。

 

「帆を上げて待つ」。

想えば、
私のこの3年半は
帆を上げるための 
準備期間だったんだなあ。

2020年 トロムソで
仕事を頂ける有難さが、
身に染みる12月です。

皆さんにも
よき風が吹いていますように

熱で天使がくるくる、奏でる音にほっこりします。
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