すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

脳が蓋をして、一山超えたみたい!

2022-10-17 | 日本とノルウェー
9月の私の誕生日に、
感謝を込めて招いた友人がいます。


9月の私の定番ケーキ、リップスケーキ

相方さんの友人で、
私が初めてノルウェーを訪れて以来、
11年間ずっと
私を彼女たちの輪に入れてくれました。

私は英語の時期でさえ、
ろくに喋れなかったのに、
「ハルコ、好きだわ。
 一緒にいて心地いいもの」と。

この感性に
どれだけ支えられてきたことでしょう。

この誕生日に言われた言葉は、

「私たちの言葉、ノルウェー語を
 こんなに喋れるようになって。
 なんて素敵なの。
 ありがとう、ハルコ!」

彼女たちからこんな風に言われたのは、
初めてです。

聞く一方だった私が、
結構喋れたからか、と思います。

でも、自分でも、
一山超えたような気がしていたんですよね。

「脳」が楽になってきたんです。

今日は、私の脳に起こっていたことを
お話したいと思います。

年齢、性格、語学経験、環境によって、
それぞれ違うと思うので、
あくまでも「私の」お話です。

私は5年前、50才半ばで
ノルウェーに引っ越し、
英語だけでやっていくつもりで、
ゆっくり英語の力をつけて行こう。
そう思っていたのに、
ノルウェー語を始めることになりました。

私の英語の力はと言うと・・・

当時英検2級を合格したものの、
聞き取りは実質0点。
とれた点は「まぐれ」です。

相手の喋るのが聞き取れない、
日常会話の言葉やフレーズもろくに知らない。

すると、会話になりにくい。

「定着」とは、
全く言えませんでした。
(ちなみに相方さんとは話せた。
 これが不思議なところです)

こんな私が、ノルウェー語を始めると
脳の混乱状態が起こりました。
これは、全く想定外。

ノルウェー語を話そうとすると、
英語が出てくる。
英語を話そうとすると、
ノルウェー語が出てくる。

これは、何語?どっち? 
今、話そうとしてたのは、何語?どっち? 

この混乱期が、長かった・・・!

そのうち、英語を話そうにも
ノルウェー語しか出なくなりました。

そのノルウェー語とて、絞り出している状態。

私は
「英語」をあきらめ、
ノルウェー語に絞る
ことにしました。

いつか、きっと英語も話せる時がくる、
と信じて。

今年、日本にいた3か月は、
相方さんと電話で喋る以外、全て日本語。

「なんて、楽なんやぁ。
 もうこのまま日本にいたいーー!」。

それでも、ノルウェーに戻ると、
自分の変化に気づきました。

ノルウェー語が自然に出てくる。
ノルウェー語がゆっくり聞こえてくる。

さらに、もう一つ。
英語まで
前より聞き取れるようになっている???

そこで、8月から、
英語のアプリを使い始めてみました。

以前のように混乱することは、
ほぼありません。(わおー!)

あの苦痛と不安と頭痛の時期を
抜けたようです。
(よくぞ、ここまで続けてきた!)

ノルウェー語が定着したということでしょうか。

私の英語力が定着していたら、
あの混乱はなかったでしょう。

定着していない脳は不安定。
着実な方法を取るため、
脳は自動的に、
一つを選択し、
もう一方に蓋をしたのだろう、
と私は思っています。

脳とは、本人の気持ちとは別に、
余裕ある状態が好きなのかもしれませんね。
(脳の専門家に聞いてみたいなぁ)

お蔭で、心の声、体の声に加えて、
「脳の声」にも耳を傾けるようになりました。

「諦めも肝心。時は自ずとやってくる」。
「休みは、大事なカンフル剤」

今週末は、3年ぶりの
Nordic Harp Meetingです。

フィンランドのトゥルクーまで一人旅。
会話は英語。

どんな自分に出逢えるのでしょう。
久々の大冒険に、ドキドキドキ。


山はうっすら薄化粧。冬到来前の静けさ。

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