ターボの薩摩ぶらり日記

歳時記を念頭において

大地

2010年03月14日 | 俳句雑考

一ヶ月ほど前はちらほらと紫雲英が咲いていた山田は、絨毯を敷きつめたような紫雲英田に変わっていた。
山桜もあちこちで咲いていた。画像は6日、鹿児島市慈眼寺で写す。

   切岸へ出ねば紫雲英の大地かな      草田男

調べてみると、パール=バック作「大地」の原題はThe Good Earthだそうで、紫雲英の原産国は中国だそうだ。

 蜜蜂

紫雲英の花には蜜蜂がたかっていた。

   密蜂の喜ぶ余り針一本     草田男

春ガ来タと喜んで、うっかり蜜蜂に触ってしまったのだろうか。「喜ぶ蜜蜂」の視点から句意をさぐってみたが、満足できる解釈は得られなかった。