源流
鹿児島市谷山地区を貫く大河の源流に案内してもらった。泉を想像していたが、聚落の水資源としてだろうか、管理されていた。
源流に色なき風の生れけり カホル
源流ほどの小さな秋風。
小豆
農家の庭に小豆が干してあった。
箕に今日も干す色同じ新小豆 盛 治
昨日も今日も小豆色。
猪垣
甘藷畑が囲ってあったが、猪垣だそうだ。
猪垣の袖重ねたり出入口 翔 鶴
厳重に。
狼藉
つぎに囲ってない甘藷畑をみせてもらったが、狼藉の跡は猪によるものらしい。
狐罠はじきとばして猪逃ぐる 芋 蔓
猪突猛遁。
茗荷の子
案内人から農作業中の母親を紹介され、採ったばかりの茗荷の子をいただいた。
ゆきずりの農婦にもらふ茗荷の子 仲 子
北総に住んでいたとき、茗荷の子をもらったのがきっかけで昵懇の間柄になった農婦とは、別れるときに互いに涙ぐんでしまった。