総理がコジキでコジキがソーリィー 184 言論の暴力団! --心配でならなかったけれど、医者に見せるお金はなかった。 「そうだ! 国境なき医師団に頼もう!」 と、高橋青年はいい提案をしたと想う。 あの地震などがあったら、他の国であろうが、国境をこえてやってくれる国境なき医師団に頼めば、きっと助けてくれる。そう想うのも人情かもしれない。 「高橋くん、それは災害のときだよ……」 ソーリィーは悲しそうに話した。 コメディアン出身の知事から、暴走族とか赤軍派などと、嘘をいわれたホームレス支援者の団体の若者たちが、話をきいて近づいてきた。 「どうですか、大丈夫ですか」 と心配顔である。 もし、政治が国民の暮らしのためにあるならば、そのことをしているのは暴走族といわれた彼等だろう。 この人たちを、扇動者といい、さらにひどいマスコミは暴走族と報道したのである。そして、スポーツ紙などは暴力団というとことになっていた……。 マスコミはいったい、ホームレスに何をしてくれたというのだ。 こうして病気の人がいても、それが視聴者の気をひかないものならば、カメラをむけることもなく、それどころか取材にさえ来ていない。 マスコミこそが、話を大きくした扇動者であり、ちがうことを報道した言論の暴力団ではないだろうか? マスコミはこのホームレスに何をしたというのだ。 --マスコミが正義のわけがない。彼らは人の不幸で食べている寄生虫、パパラッチなどと言われても仕方がない行為をしている。 にも関わらず彼らは、そんなことは何も感じない。 --総理のいう鈍感力を一番もった社会人の集まりだろう……。いや、一番は政治家か……。 『平気で嘘をつく人たち』と本が出版されベストセラーになったとき、マスコミの人間は政治家だけのことを言っていた。 だけど、『平気で嘘をつく人たち』のなかにマスコミの人たちも多く入るのではないだろうか? 支援者たちは、やさしく話しかける。 「熊谷さんっていうんだね、病院へ行こうよ」 「病院? わしはお金がないんだ」 「福祉事務所へ行けば、医療券がもらえるんだよ。ぼくが連れていってあげるよ」
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