磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

マッカーサーの憲法

2007年10月09日 | 読書日記など
『マッカーサーの憲法』
    大森実・著/講談社1981年

この本で昭和天皇が憲法九条の発案者という証言を得たという……。今、問題となっていることでも、二分法という単純な見方ではなく、歴史から考えてみたいものですね。



押しつけだったことを怒っておられるのは、おそらく戦中も生きておられた方か……。戦争を望む、軍国主義復活の人たちなどでしょうね……。

僕は生まれたときからあり、学校で習ったものでした……。

タイトルについて書かれてありました。下「」引用。

「『マッカーサーの憲法』というタイトルをつけた。日本国憲法が、マッカーサーの総司令部(GHQ)の手で起草されたという史実について、誰も意義はないだろう。」

「日銀券一億円を要求したGHQ」というタイトルもありました。

--当時、日本は食料不足。
一方、アメリカの農業政策の失敗により過剰に生産された小麦や玉蜀黍(とうもろこし)。
これで、防衛分担金など見返り勘定が入っていたという。
--政治には金がかかるものですね……。
いや、ほとんどのことに金がかかる……。

--東条首相の自殺未遂に使用された拳銃は、米国製のコルト32口径拳銃だったという。

ゲイシャ・パーティを開き、逮捕されないようにした軍人、政治家、ジャーナリスト、
学者。下「」引用。
「筆者が、サンフランシスコで塚原太郎と会い、鳩山追放の決定的情報を民政局に届けたのが、日本共産党の志賀芳雄であったことを聞きだしたことは、第四巻(赤旗とGHQ)において紹介しておいたが、片や、A級戦犯指定から必死に逃れようとした日本帝国陸海軍の将官や、片や公職追放指定を免れようとあがいた政治家、ジャーナリスト、学者たちの見るに堪えない醜態は、戦後秘史の裏面史を汚(きたな)く彩り、東京、横浜、大阪、京都など、全国各地で、国民の飢餓状態とはうらはらに、焼け跡の料理屋の中で、夜毎(よごと)、夜毎、柳暗花明(りゅうあんかめい)のCICと民政局員に対するゲイシャ・パーティがくりひろげられることとなった。この裏面史について、第六巻(禁じられた政治)の中で詳述するもつもりである。」

白州次郎にインタビューを申し入れるが、「歴史は忘れた」と返答。

【天皇が九条を発案したのか?】



--チャールズ・ケーディス。下「」引用。

「ケーディスは「第九条の発想者は、篠原ではない。マッカーサーでもない。天皇の人間宣言詔勅が真の発想者だった」と語ったのである。」

マッカーサーは篠原が発想という。

ケーディスは、1946年1月1日の天皇の詔勅(人間宣言)に、そのヒミツがあるという。下「」引用。

「英文訳ではよくわからぬ個所があったので、ハッシーに「この部分はどういう意味だろう。(天皇は)ソロー・パシフィシズム(徹底的な平和主義)で日本を再建したい、といっているが……」といったのです。」

その徹底的な平和主義を憲法九条にあらわしたといいたいようだ。


『日本のジャッカルの日』というのが、以前紹介したこのシリーズで書かれてありました。

戦後秘史2 天皇と原子爆弾

そのつながりです。下「」引用。

「直接のつながりがないとしても、辻政信は石原莞爾(いしはらかんじ)の系列だということになりますね」


発想だけなら、篠原の前にSF作家のH.G.ウェルズがしているという。


解放された世界 H.G.ウェルズ(作)











INDEX





エンタメ@BlogRanking


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。