磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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017 保険医とスーパードクター

2008年04月25日 | ライト小説
Bad News...Good luck!


二、Dr.赤髭とモンスター・パニック・ドクター




017 保険医とスーパードクター


一冊の本をとって、宮城の前に出す堀。

「これなんだけどさあー」

宮城はその本を受取り、表紙を見る。

「今の日本のマスコミの現実をとりあげていると思うんだよね。演出くさいといおうか、役割が決められているといおうか……」

「どういうことですか、堀さん」

「たとえばだよ、何年か前の政治のことだけど、改革派と抵抗勢力という図式で描くんだよね。まるで水戸黄門みたいに、抵抗勢力は悪役の演出……。効果音楽までそうなんだからね……。これでも報道って? 悩まないとウソじゃないんだろうか?」

「ありましたよね、今では何を改革したんでしょうね……。さっぱりわかりませんね。国民には痛みを、そして官僚たちは今も甘い汁を今もすっているというじゃないですか……」

「さらに、今、痛みを与えようとしている。その図式が医療でもあるんだよ。スーパードクターと保険医……。格差社会をつくりだす政権とマスコミは、見事に格差を明るい日本の将来と描いている……」

「そうですよね、くたびれて……、情けない保険医」

「馬鹿!」
堀が大声をあげた。宮城は驚いた。

「だから、演出だっていっただろう! オレたち庶民にとっては大切なのは大勢いる保険医のほうなんだぞ。スーパードクターなんて、われわれ庶民はみてくれないんだ」

「それは、そうですね」

「こんな図式は農業でも一緒だろう。高いサクランボを農家には奨励するけれど、その高いサクランボは、われわれ庶民が口にすることはない! そして安いが案税に疑問がある輸入品を国民に食べさせる。国民に安全で安心して食べられる食料を確保することが、安保にも関わることなんだよ。それが政治の役割ってもんじゃないのかい?」

「それはそうですね……」

「この格差社会になってから、尻軽のスーパードクターなどという日本の医療制度のことも考えない、バカどもが、まるで正義の味方みたいだあ! それどころか、神の手とまでいうんだから、あきれたもんだよ。そんなわけがないだろうによォ!」

「やってましたね、神の手と……」

「どうみたって人間の手だよ。経済にしても、「神の見えざる手」なんていうけど、その手は麻痺しているといわれている……。政治家たちの癒着システムなら、そんなものが機能するはずがないじゃないか! それをいい気になって、医療の確信部分も忘れている。おろかな、やぶ医者どもだよ」

「手厳しいですね……」

「あたぼうよ! こちとら、潜入ルポの堀といわれたくらいだ!」

「そうでしたね……。ボクも堀さんのファンです」

「騙されるんじゃないよ! スーパードクターにみんながなったところで、いい社会なんて生まれないぞ。むしろ、役立たない奴が増えるわけなんだよ。大切なのは救急の保険医や、産婦人科医だぞ」

「それはそうでしょうね……。本当に役立っている人たちは、どっちかといえば、そうなるかもしれません……」

「しかし、小数だから、貴重というのもオレちにもわかるぞ!」

堀は頑固だが、融通はきく……。

「だけど、本当に役立っているのは雑巾みたいなもんよ。永井隆博士がいってたなあー」

そういいがら、部屋から出ていく堀。

本をぱらぱらめくりながら、宮城は思う。

あのテレビ番組は救急医の過酷さを表現していたとボクは見ていたけど、負け組の保険医を表現していたのかもしれないと思う……。そして、堀の話をきいて、どこが負け組の保険医なんだろうと強く思った。

そもそも、堀さんは勝ち組、負け組も、馬鹿げた表現だっていっていたなあー。







閑話休題

演出をいれている……。

そんなことを書いていたのは、

森田さんですね。

その演出は外資の

電通が支配しているという……。

アメリカに使い捨てられる日本










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