磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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中沢啓治ヒューマンコミックス4  チンチン電車の詩

2006年07月19日 | 読書日記など
『中沢啓治ヒューマンコミックス4
   チンチン電車の詩(上)』
     中沢啓治・作/汐文社1994年

上下二冊の本です。
京都にも、昔は市電が走ってましたよ。
八坂神社でのカーブは、ゆっくり座ってられませんでした。



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「二十数年前、東京にはチンチン電車と呼ばれる都電が都内のあちこちを走っていた。
 都電の運転手善(ぜん)さんは、電車バカとよばれている。ある日、シンナーでふらふらの少年実(みのる)をひきそうになったが、身寄りのない実を自分の家に連れて帰ります。一緒に暮しはじめた二人だが、善さんは白血病で倒れてしまう……。あの時、広島の市電を運転していた善さんは……」

シンナーでおかしくなっている実、
善は市電を運転していて実をひきそうになる。

職を転々とした実。
どちらも広島出身者。

温かい昔の日本人の善さん。

係長の栄転にしても、それよりも市電に乗っていたい辞退した善さん。

善さんの人間賛歌です。


『中沢啓治ヒューマンコミックス5
   チンチン電車の詩(下)』
     中沢啓治・作/汐文社1994年


表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「電車バカとよばれる善さんの病気は白血病であった。
全さんは、広島で被爆し、家族のすべてを失くしていた。
人生最後に広島のチンチン電車に乗りたい善さんは、
広島に向かう……。とうとう帰らぬ人となった。
 実は、善さんの意志を継ぎ、チンチン電車の運転手に
なることを決意する……」

・チンチン電車の詩(下)
・冥土のからの招待
・うじ虫の歌
・負け犬

「冥土のからの招待」と「うじ虫の歌」は、
沖縄戦に関係するストーリーです。

「負け犬」は、刃物が飛び交う特訓には、
怪我するんちゃうか……と悩みました。(-_-;)

【本日20060719のニュース】
「61年前に被爆 広島の路面電車が引退、展示へ
2006年07月19日08時31分
 被爆した後も補修を重ね、60年以上にわたって路面を走り続けてきた広島電鉄の「被爆電車」2両が引退し、うち1両が21日から広島市交通科学館(同市安佐南区長楽寺2丁目)で展示されることになった。18日朝、同市中区の同社江波(えば)車庫で搬出作業が始まった。」
くわしくは、ここ(朝日新聞)をクリックしてください。





1945年8月6日・ヒロシマ


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