磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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『広島に原爆を落とす日』つかこうへい

2007年12月04日 | 読書日記など
『広島に原爆を落とす日』
  つかこうへい・著/角川書店1986年
『角川文庫 広島に原爆を落とす日 上』
  つかこうへい・著/角川書店1989年
『角川文庫 広島に原爆を落とす日 下』
  つかこうへい・著/角川書店1989年

『角川文庫 広島に原爆を落とす日 上』で巻頭に書かれてあります。下「」引用。

「この物語はフィクションであり、氏名・社名などが実在の人物・団体等と一致する場合も含めて、実在の人物・団体等とはいっさい関係ないことを、おことわりいたします。 (筆者・編集部)」

確かに実在の人物も登場します……。
歴史的事実ではないことが満載です……。
--単行本の読者にはこのようなことは書かれてありません。

『角川文庫』の「解説」には、つかこうへいが公的に「在日」作家になった作品と書かれてあります。

在日という言い方に対しても、問題があるという人がいますね。

差別のことを本気で考えたら、つまらないけど、それを逆手にとれば楽しめるとしたら、それは逆差別ではないでしょうか?

原爆をエンジェルとしたり……。

本当にエンジェルなのでしょうか……?

韓国の人たちも、日本に原爆が落とされて、ざまあー見ろ! という。
しかし、そこに被爆された朝鮮人がおられることを知ってとまどう人たちもいます。

つかこうへいは、それらの人のことを知っておられたのでしょうか?

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--原爆でも壊せなかったもの、それは差別。
この言葉は実に重く、平和をかなえるための大きな壁でもあるとボクは思います。

「原爆を一個試させてくれるなら、戦後の日本の高度成長は約束する」
--高度成長が原爆で約束されるわけがないでしょうに……。

在日として屈折しているという……。
--「解説」に書かれてありました。

しかし、芸能界やスポーツ界に文学界には在日と呼ばれる人たちは案外大勢いるではないか?

韓国の文化、朝鮮の文化をじっくり見てほしい……。
屈折する暇なんてないですよ!
そして、不幸の中でも人間として真面目に生きられた人たちを追うならば……。

張本さんの伝記なんか書かせてもらったらいいのに……。

それに、日本人といえども、の人たちもひどい目にあっておられる……。

差別は差別する人が悪い!

差別されたので、新しい差別をはじめたら、その人たちも差別する人たちになってしまう……。

--残念です……。













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