磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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びっくり電話

2012年12月06日 | 読書日記など

10ccの「Don’t Hang Up」はとても、ロマンチックな曲なんです。 ロマンチックに切々と歌い上げています。電話をきらないで……。

だけど、無情にも電話は切られる……。 この曲だけ、聞けば、そうなるかと思います。 だけど、一筋縄ではいかないのが10ccです。 意味がかわるんですよ。スチュエーションがかわると……。 それはこの曲の入った『How Dare You』のジャケットが語っています。 裏面ですが……。今でいうストーカーなんです。 ストーカーの心の内はまさに、ロマンチックなのでしょうが……。 相手にとっては恐怖。 今野勇二がこのアルバムのタイトルを『びっくり電話』にしたのがぴったりとはまりますね。 このアルバムでのヒット曲「Art For Art's Sake」、邦訳は「芸術こそ我が命」だったと思います。 日本じゃアイドルが、この皮肉もわからず、欲惚けさんであることを暴露していましたが……。まあ、その人だけでなく欲惚けさんばかりの日本ですが……、アーティストというよりも、「たらし」ばかりですね。

これも、また逆説をうたっているんです。簡単にいえば、「芸術至上主義」なんていっている野郎は、金と色ぼけだというのが現実ですね。 だって、10ccが芸術こそわが命なんて、アホなことは歌いません。だって世界最悪のバンドなんですから……。 このアルバムの二枚前の『Sheet Music』のなかにある「The Worst Band In The World」こそ10ccらしい曲だと思います。今野は「とってもいかしたイモバンド」としていたかと思います。

でも、音楽の本質ってそういうものでしょう? エスプリがきいた『Sheet Music』は、大人にしかわからない音楽で、ロック・キャバレーというのにぴったりです。キャバレーといっても、日本のじゃないですけどね……。

まあ、こんなの楽しくないといわれれば、それまだでですが……。

それにしても、沢口靖子は歳をとればとるほど、素敵になっていきます。さすが本物の女優さんですね。


 


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