アカネさんシリーズ001 恋のタイムマシーン ![]() 035私はアカネよ! 「何をぶつぶついっているの? 薄気味わるいよ。うちのお嬢様もそんなくせがあってね、よくないよ。はっきりいいなさいよ……」 「わたしは茜よ! 茜お嬢様よ!」 「あはは、着替えたら、部屋からでるのよ」 中根はシャネルをハンガーにつるした。 「警備員さん、このおばあさん、茜お嬢様なんですってよ」 「ははは、惚けちゃっているんでしょう」 「そうだろうね。まったく、あきれちゃうわね」 「警察に届けなくっていいんですか」 「ええ、このおばあさんにとっても、あんたたちにとってもその方がいいに決まっているじゃないか!」 「はい、西崎グループは給料がいいかわり、人を人と思わないですからね」 四人裏口にむかう。 人と人と思わぬところに属していると、その人たちも自然と人と人とも思わむようになるものです……。 でも、その人たちにそんなこと言っても理解できないようです。 それが当たり前になっているからです。
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