磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

ブルーバックスB-1359 世界の放射線被曝地調査

2009年05月30日 | 読書日記など
『ブルーバックスB-1359 世界の放射線被曝地調査-自ら測定した渾身のレポート-』
   高田純・著/講談社2002年

納得できない、理解できないところが多々ある本でした。
--この本は広島大学のWebで紹介されている本です……。



最初のころにこう書かれてあります。下「」引用。

「原子力をエネルギーの重要政策のひとつとして推進するわが国ではあるが、放射線被曝とその防護法に関する教育は皆無に近い状態にある。もちろん避けなくてはならない核災害ではあるが、多くの国民がその科学的影響の中身や防護法を知ることは大事である。」

そんな防護法なんてあるんでしようか?
--この本には防護法は書かれてなかったと思います。
チェルノブイリ事故でも、ロボットは動かすことはできず、人間がロボットのかわりをしたという……。
逃げ出すことができる学者たち……。
でも、世界がチェルノブイリ事故の影響も受けていることだろう。

この表現はやはり納得できない。下「」引用。

「空中爆発した火の玉に含まれる高温の放射性物質は上空一万メートルまで昇るので、爆心直下にはほとんど降下しない。したがって、これら核分裂生成物は直下の残留放射能にはほとんどならない。しかし、地球全体の放射能汚染の原因にはなる。残り一○パーセントの放射能は地上から舞い上がった土砂微粒子へ吸着する。すなわちキノコ雲の幹の部分である。この地表からの舞い上がり物質も中性子により誘導された放射性物質である。土壌成分や燃え上がった家屋の材料成分である。原爆雲の幹の部分は風下の方向へ流れながら少しずつ降下し、地表を汚染する。これをフォールアウトと言う。その間に雨が降れば、降雨地域に高濃度放射能汚染をもたらす。」

でも、この本では、原爆雲のことは書かれてある。
原爆雲の幹の部分が、黒い雨になるという。
幹の部分はいずれ傘の部分になるから、傘の部分もそうではないか?

ほとんどないとゼロとは異なることですね。下「」引用。

「この地の状況は、広島や長崎での空中爆発の場合と大きく異なっている。日本の爆心地の当時の核汚染は、この地点と比べると、圧倒的に少ない。その理由は、直下の中性子放射化量が比較的少ないことと、直下に核分裂生成物のフォールアウトがほとんどなかったことにある。-略-テロならば、こうした地表に近いビル内での爆発もあるかもしれない。」

チェルノブイリ事故の現地へいった著者。下「」引用。

「「広島では何人が亡くなりましたか」と聞かれた。「一九四五年の一二月までに市民一四万人が死亡したが、今は完全にきれいになり、復興しています」と伝えた。」

ほかの本ですが、とんでもない広島の学者が現地へ行き、国際的な顰蹙をかっていたという。

チェルノブイリから広島へ

水爆実験ではないと書く本があるが……。下「」引用。

「一九五四年(昭和二九年)のビキニ被災である。この事件は知らなくても、女性の水着としてのビキニを知らない物はいないだろう。この名前の由来が、実はこの核実験の世界への衝撃にあるようだ。」

ビキニ・津波・うらみ-南太平洋の探険とチリ津波-

この実験前にもうすでにビキニはあった……。
--それ以前の原爆でも、ものすごかったという……。
今では、広島型はマッチといわれていますね……。
それなのに、水爆をつくった。オッペンハイマーなどは反対した……。

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「東海村臨界事故」についても書かれてありました。

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ビキニ・津波・うらみ-南太平洋の探険とチリ津波-

2009年05月30日 | 読書日記など
『ビキニ・津波・うらみ-南太平洋の探険とチリ津波-』
   三好寿(ひさし)・著/研文書院1963年

俊鶻丸に乗り込んだ人が書かれた本です。

■目 次■
はじめに  1
海の砂漠  35
サンゴの島  35
マグロとり  47
ビキニ突入  63
地の太陽か天の太陽か  72
カニとたわれて  91
チリ津波の警告  107
津波の来襲-ある姉妹の物語り-  115
北海道へ  138
チリ津波と西南戦争  181
九州旅行と回想  191
原子力潜水艦の沈没  218
あとがき  222


雑学豊かで、まるでフランス人のエッセイのようです。

文学的な表現がよくみられる……。下「」引用。

「ビキニで何やら白い灰をかぶったマグロ漁船の福竜丸の乗組員が、日本の港に帰って重症原子病と判明したのが三月十六日。私たちがとるものもとりあえず日本をとび出したのが五月十五日であったから、ようやく正気をとり戻したのは、このタバコの吸いがらしか落ちていない海の砂漠の上であった。」

そして、ビキニについて。下「」引用。

「とりとめもなく買い集めた洋裁の雑誌の8月号が海水着のことを特集し、その中にこんな一節があった。
「さて、それは、からだのいい人にとって、ごきげんな真夏の流行があります。少しの布でつくる遊び着です。またの名をビキニとよんでいます--というのは、ビキニ島の土人の日常着にヒントをえて、シックなフランスに生まれたものなのだそうです」

核兵器のことは書かれていなかったようだ。

女性が客層なのに、核兵器とつなげて売れたのだろうか?

そして、ビキニ関連について。下「」引用。

「そういえばサマセット・モームの短篇の中にタヒチの方であるが、ラヴァラヴァという服装があるのを読んだ記憶もある。」

そして、さらにビキニについて。下「」引用。

「俊鶻丸の中で、仲間の雑誌に横目を使った私も今では
「ビキニ・スタイルは人間が生んだ最高の衣裳」
 と考える程の高みに達してしまった。」


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広島を訪れた内外人の感想文集

2009年05月30日 | 読書日記など
『広島を訪れた内外人の感想文集』
   原爆資料保存会/原爆資料保存会1971年(非売品)

口絵 モノクロ写真4枚。
全p26。

「はしがき」下「」引用。

「広島は原爆の被災によって世界的に有名な都市となった。そして現在では同市の平和記念資料館だけで、年間八十五万人余の内外人が訪れている。本会はこれらの見学者たちが広島に対してどんな感想を抱いたかを知るために、昭和四十年十一月から同館内の原爆記念文庫室に感想箱を備え感想文を集めることにした。その後満一か年で約七○○の点(外国人一二○人、日本人五八○人」の投書が寄せられた。これらの感想文中でほぼ同一趣旨のものは代表的に一点ずつ選び、その他それぞれに異なった特色あるものはこれを残らず集録して、合計一二○点の感想文集としてこのたび出版することにした。
  昭和四十二年四月一日 原爆資料保存会長 横田工」

☆内地人の部

勉強しにいっている学生。下「」引用。

「広島での取材(クラブ)に来て原爆の資料をあさって今日で三日目、毎日通って見たが資料が豊富にあるのに感心した。特にすでに絶版になった本があったのはうれしたかった。これからも“平和”を呼びあげるためにもこれらの資料をもっと集めていただきたい。そして見学者に気軽にはいって読めるよう努力していただきたい。ありがとうござました。(東京都 二十才 学生K)」

かなり知っているような人……。下「」引用。

「-略-またアメリカのABCCが広島で今迄どんなことをやってきた、公開を強く要求する義務が広島市、ならびに資料館にはあるのではないか。あれだけの悲惨、残酷なしうちをうけながら、この広島にのこされている資料はなんと少ない事か-略-」

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☆外国人の部

そもそも教育とは……。下「」引用。

「これは原子爆弾さく裂の悲しむべき結果であるとともに、戦争の罪悪を強力に想起せしめる物である。もし人間が尊厳をもって生存すべきであるとしたらわれわれは平和のためにつくさねばならない。(米国の一教師)」

非人道的なことを教育する原爆神話。

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わざわざ広島にきても、原爆神話をそのまま……。下「」引用。

「もしヒロシマがなかったらどれほどの多くの人々が日本侵入のため死んでいただろう。もし私の父が日本に侵攻しなければならなかったとしたら父は殺されていたかも知れない(米国人)」

しかし、人類として考える人もいる……。下「」引用。

「恐ろしい経験であった。すべての人は、この資料館を見学し警告を受けるべきだ。(アメリカ医学生)」
「知性、汝はいずこにありや!
人間は、永遠に動物の域を脱することはできないのか。(アメリカ人)」







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秘められた女の戦記

2009年05月30日 | 読書日記など
『秘められた女の戦記』
   加藤美希雄・著/清風書房1968年

いわゆる読物というものですね。
マンガチックなイラストも数枚つけられています。

■目 次■
第一話 元満州国王妃苦難の逃避行  17
第二話 関東軍崩壊の北満地獄をくぐった女  33
第三話 満州国境に消えた美しい姉  75
第四話 コタバル敵前上陸激戦の混血美女スパイ  101
第五話 従軍看護婦と洞窟に暮らした戦車長  121
第六話 ジャンクの女王と空母“雲竜”士官  143
第七話 中国秘境三姉妹にとらえられた男  163
第八話 サイパンのカルメン暁に泣く  181
第九話 邦人抑留キャンプ女性の敵  203
第十話 悪魔島の三人妻作戦  215
第十一話 ジャングル飢餓地獄の慰安部隊  241
第十二話 戦場に散った二千人の女たち  257
第十三話 振袖人形特攻隊  269
第十四話 軍艦芸者  289
第十五話 原爆下の広島花街と芸者  333
 あとがき-女と戦争-  349


テニアンの慰安所……。下「」引用。

「建物は三畳くらいの大きさ。ベニヤで仕切られて、わらのベッドのほかはわずかばかりの棚があるだけの殺風景なものである。
 入口は両端にあって、廊下の前に、この部屋々々が二十。三棟だから六十人のテニアン班が慰安に当たることになったのである。」

ひげの鬼軍曹と慰安婦。
--刀をつきだす軍曹。

兵隊と心中した女(慰安婦)。

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一流芸者は……。下「」引用。

「当時、一流の芸者は、それぞれつてを求め、工場要員といった名目で徴用のがをして、旦那といいぐあいにやっていた。」

空襲でも動じない愛子。
--彼女たちは“産業戦士”の慰安婦、洲崎の“第十七娯楽所”」
ラバウル行きつのられ、愛子たちは行くことにする。
やがて、愛子たち洲崎の女のうち25人は藤沢市へ。
--振袖人形特攻隊は正式名ではなく、彼女たちがつけたもの。
“振袖人形特攻隊”は、ついに何も戦わず終戦を迎えた。
戦後、愛子たちはRAAへ。

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「軍艦芸者」
--横須賀一のはやり妓。

「第十五話 原爆下の広島花街と芸者」下「」引用。

「昭和二十年のはじめごろから、“広島本券”の芸者は、夜七時から朝七時まで、ぶっとおしで徹夜のアンプル作業にかり出されていた。井鶴よし恵もその一人だった。
 軍の命令で、アンプルに、
「それは、ビタミンB」
「これは、エフェドリン」
 と、薬品名のレッテルを貼る作業である。」

お国のためと……。下「」引用。

「広島芸者たちは“レッテル貼り挺身”をやっていたことになる。」

表むきはそれだけだが……。下「」引用。

「それというのも、高級娯楽禁止例で、料亭も待合もすべて駄目になっていたものの、それは、あくまでも表面的なもの。
 昼間は馴染みの客が、お忍びできていたからである。
 レッテル貼りは一種の“徴用”だったから、生理の休暇は大目にのみられていたので商売もやるときは、それを口実にお座敷に出いた。」

ほとんどが、原爆の犠牲になったという……。下「」引用。

「また、船入町の西遊廓、下柳町の東遊廓あわせて二百余の妓楼も駄目となった。そして、この二遊廓、六券番の妓たちのほとんどが、原爆の犠牲となった。」

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541 スーパー大臣構想 感染症対策・学校編!

2009年05月30日 | ライト小説
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


九、タイム・ゼイ・ワラ・チェンジング……




541 スーパー大臣構想
感染症対策・学校編!


小一郎殿は古いことを、あの年齢でよく知っているでござる。

それも、教科書のようにではなく、生きたものでござる……。

それは、生きているご老人から話をきいているからでござる……。

--むかしの公務員は何でもさせられた……。

パンデミックになったら、公務員は昔のように働いてもらうでござる……。

他の機能が止まるのでござるから、いつもの仕事がない課から、特に出ていってもらう……。

--社会福祉のことも考えねばなるまい。

おじいさん、おばあさんのことも忘れては小一郎が怒るでござる……。

--しかし、まあ、小一郎殿からきいたのでござるが……。

むかしの学校は、今の学校とは違ったようでござるよ。

教室に入る前には、うがいができる場所があって、うがいをしても、はねっかえりがないように、きちんと設計されていたそうでござる。

--感染症を拡大させた学校では、給水機とうがいする機械が、一体になっていたでござる。

それも、はねっかえりがありそうな、浅いものでござった

うがいをした水がはねかえって、そのまわりについているでござったろう……。

--むかしの水飲み場は、そのような便利なものではござらぬ。

しかし、水とお茶の蛇口がついていたそうでござる。

お茶は京番茶か、一般のほうじ茶……。

京番茶もほうじ茶でござる……。つまり、生水ではなかったでござる!

それが、水道の蛇口の横に、お茶の蛇口がついていたそうでござる。

喉が痛い時には、お茶を水でわって、うがいすると、気持ちがよかったそうでござる。

--もちろん、うがいを……。

「ゴロゴロ、ペッ」としても、はねかえってくるなどということはなかったでござる。

そこには、石鹸もついているので手も洗えるし、洗顔もできる……。

もちろん、タオルやハンカチは各人でもっている。

使い捨てのペーパータオルはいいでござるが、共同でつかうタオルは感染症を広げることになるという……。

--まあ、昔のほうが、感染症に困っていたでござるから、感染症対策はきちんとしていたというのも、理解できるでござるなあー。

このようなことも、現在の学校などと比較して、どうなのか?

専門家たちに検討させるでござるよ。

もし、せっしゃが、大臣ならそうするでござるよ。

--景気対策で、役所に新型車やエアコン、あるいは国立のマンガ館なんかより、よほど、この感染症対策の改造工事が必要だろうと拙者は考えるでござるね。

ひどい感染症がくれば、学校を野戦病院にしないといけないことも明白じゃろう……。

--教室に入る前には、うがいと手洗い、洗顔……。

きちんとやれる、学校のシステムをつくるでござる!

これで、少しは、学校の集団感染もへらせるでござるね。

しかし、これもケースバイケースでござろうが……。













閑話休題

本日は寒かったですね。

ちょっとだけですが……。

寒くなると、感染しやすいのでは?

でも、湿度は高いですね。

--免疫を落さないように、

しっかり睡眠、

しっかり食事!

これも忘れたくないものですね。









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