磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ビキニ・津波・うらみ-南太平洋の探険とチリ津波-

2009年05月30日 | 読書日記など
『ビキニ・津波・うらみ-南太平洋の探険とチリ津波-』
   三好寿(ひさし)・著/研文書院1963年

俊鶻丸に乗り込んだ人が書かれた本です。

■目 次■
はじめに  1
海の砂漠  35
サンゴの島  35
マグロとり  47
ビキニ突入  63
地の太陽か天の太陽か  72
カニとたわれて  91
チリ津波の警告  107
津波の来襲-ある姉妹の物語り-  115
北海道へ  138
チリ津波と西南戦争  181
九州旅行と回想  191
原子力潜水艦の沈没  218
あとがき  222


雑学豊かで、まるでフランス人のエッセイのようです。

文学的な表現がよくみられる……。下「」引用。

「ビキニで何やら白い灰をかぶったマグロ漁船の福竜丸の乗組員が、日本の港に帰って重症原子病と判明したのが三月十六日。私たちがとるものもとりあえず日本をとび出したのが五月十五日であったから、ようやく正気をとり戻したのは、このタバコの吸いがらしか落ちていない海の砂漠の上であった。」

そして、ビキニについて。下「」引用。

「とりとめもなく買い集めた洋裁の雑誌の8月号が海水着のことを特集し、その中にこんな一節があった。
「さて、それは、からだのいい人にとって、ごきげんな真夏の流行があります。少しの布でつくる遊び着です。またの名をビキニとよんでいます--というのは、ビキニ島の土人の日常着にヒントをえて、シックなフランスに生まれたものなのだそうです」

核兵器のことは書かれていなかったようだ。

女性が客層なのに、核兵器とつなげて売れたのだろうか?

そして、ビキニ関連について。下「」引用。

「そういえばサマセット・モームの短篇の中にタヒチの方であるが、ラヴァラヴァという服装があるのを読んだ記憶もある。」

そして、さらにビキニについて。下「」引用。

「俊鶻丸の中で、仲間の雑誌に横目を使った私も今では
「ビキニ・スタイルは人間が生んだ最高の衣裳」
 と考える程の高みに達してしまった。」


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