龍の声

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「福寿海無量」

2012-03-04 19:18:56 | 日本
「福寿海無量」


『観音経』の中に「福寿海無量(ふくじゅかいむりょう)」の一句がある。
今回は、「福寿海無量」について学ぶ。



「福寿海無量」、これは観世音菩薩の功徳は「福を聚めた大きな海のように量に限りが無い」という意味である。
その功徳は計り知れず深く大きいだけにもたらされるものは、私たちにとって必ずしも好ましい結果ばかりではない。愛するものとの別れや顔をあわせるのも嫌な人との巡り合いなど、長い人生の中で起こるさまざまな苦悩や困難、それらもすべて観世音菩薩の功徳であると云える。なぜならそれは私という人間に人生の奥深さを知らしめ、より人間的・精神的に成長させるための方便だと云えるからだ。
失敗を成功へのばねにし、不幸や不遇を転じて幸福や勝利に結びつけようと努力する人にこそ観世音菩薩は微笑む。人生は心がけ次第で、見方次第で「福でいっぱいの海」になりうるのだ。

また、人間界から得道・昇仙しようとする所の道士を、天津神へ取り次ぎ給うておられるところの清浄利仙大君より出伝されたる所の「壽海無量」の五文字は「得仙秘文」と称され、雲煙遙かなる神仙境に於いても、仙真達がこれを甚く尊んで霊唱されておられるとのことだ。神仙界より漏れた秘文が、仏仙界に於いて「福聚海無量」とて敷衍され、法華経の中でも特異の存在とされる観世音菩薩普門品第二十五とて観音経として現われている。

観音経は般若心経と並んで人気のあるお経である。
さらに不思議な応験があると言われる観音経のタネが、この秘文にある。
観音とは音霊法の大事も示すので、「福寿海無量」の言葉を、千回万回と連続修唱していれば自然とその妙味に達する処がある。


「福寿海無量」「福寿海無量」「福寿海無量」・・・「福寿海無量」




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