不意に呼び止められて

相変わらず、毎日寒いな～。

そんな言葉がつい、口をついて出てしまうここ数日です。

みなさんのところでは、いかがですか。


こんな寒がりの私ですが、何とかめげずに仕事に行っています。

きのう（金曜日）の仕事場は、最寄り駅から歩いて10分弱かかるとこ
ろで……

風がビュウビュウ吹く中、「さむさむー」と一人つぶやきながら歩いて
いたのですが……

とあるマンションの塀際を通っているとき、

不意に誰かに呼び止められたのです。

いえ、呼び止められた、という言い方はちょっとおかしいかな。

というのも、その相手は人じゃなく、猫だったからです。

思わず振り返ると、私の左手の塀をバックにして、薄いシルバーグレ
ーのきれいな毛並みのニャンコが、ちょこんと座って大声で鳴いてい
るではありませんか。

まるで、「おばさん、おばさん、ちょっと待ってよ！」とでもいうように、
切羽つまった鳴き方なのです。

周りには私の他には誰も見当たらず、
これは本当に私のことを「呼んで」くれたのか、と思いました。

そういえば、そのコには、見覚えがあります。

確か先週、同じ職場へ行く途中で初めて見かけて、「かわいいね！」
と思いっきりほめてあげたのでした。

そのときのことを、覚えていてくれたのかな？

でも、猫が、一週間前にチラッと見かけただけの人のことを覚えている
なんて、有り得るのかなあ。

そんなことあるはずない、って言われてしまうかもしれないけれど、あの
瞬間は確かに、「呼ばれている」という感覚があったのです。

う～ん、これはすごいかも。

あるいは、私たちが思っているよりはるかに凄い能力を、猫くんたちは
持っているのかもしれません。

本当のところはどうなのか、知りたいですねえ。

前にセッションをお願いした稲葉はすみさんのような、アニマル・コミュ
ニケーターの方なら、それがわかるのかなあ。

残念ながら、今の私には、彼らの送ってくれているであろうテレパシー
を読み取ることはできないけれど……

例のシルバーグレイ君（ちゃん？）に呼び止めてもらった後、再度彼
（彼女）のことを思いっきりほめてあげました。

そして……

「おばさん、これから仕事だから、もう行くね。また会おうね！」

と言うと、

「にゃお！」

と短く返事を返してくれたのでした。

あの「にゃお！」はきっと「了解！」という意味だったんだ。

そう「ハート」で感じたのでした。

そう、「頭」でなく、「ハート」でね。