iPad2でWindows xpをリモートの続き。
Wake On LANの設定をしてみる。WOLについて覚え書きを兼ねて少し復習しておこう。
WOLはリモートでPCの電源を投入する機能だ。
必要条件は、WOL対応のLANカードが挿さっていること。
有線のLANケーブルで接続されていること。(常時、通電している)
家庭内のLANでうまくいくのに外部から起動しないのはルーターの設定。
PCの電源を切った直後なら再起動できるのに、しばらくすると反応しないのは、ルーターに記憶されたキャッシュが消えてしまうから。
この場合は、マジックパケットをLAN内にブロードキャストできるタイプのルーターが必要。
基本的には、対応LANカード、有線ケーブルで結線、ルーターの設定の3つでWOLは可能だ。
ごちゃごちゃになると泥沼にはまるので順番に理解して設定するのが吉。
今回は、無料アプリで定評があるremote bootを使う。
Nameに適当な名前を付ける。5台分設定できるようだ。
MAC Addressは、起動したいPCのものを。
IP Addressは、ルーターのWAN側のものを入力。
Target Portは、以前、mobile2PCの時に空けたポート番号。ここでは9を使う。
で、BOOTボタンを押すとPCの電源が投入できた。
自分はルーター設定で、WAN側に到着したマジックパケットをポートマッピングでLAN内全体にブロードキャストしているので、ほんとうはMAC Addressは必要ないのかもしれないが、設定しないと「アドレスをいれろ」と怒られた。
※マジックパケットは宛先がMAC ADDで、ARP参照してIP宛に届くので必須でした。
先に書いたように、LAN内でWOLが成功するのに外出先から無理とか、電源切った直後しか再起動できないというのは、ルーターの責任だ。
「Wi-Fiで成功するのに、3Gだとうまくいかない」というのも、回線の種別ではなくルーターの設定によるものだろう。
ルーター内部には、LANに繋がっている全てのMAC Addressが記憶されているが、その端末の電源が切れると「もう必要ない」とキャッシュから消されてしまう。
だからPCの電源を切って数分から30分ほど経過すると、到着したマジックパケットを送る相手が分からなくなりWOLに失敗する。
従って、到着したマジックパケットを、LAN内の端末全部に配信(ブロードキャスト)させれば、ルーターのキャッシュに関係なく起動できるわけだ。
当然、複数台をWOL設定しておけば一斉に起動する。
ここでいう「宛先アドレス」の欄に、192.168.0.255が入力できないルーターは、LAN内へのブロードキャストを禁止している。
最近のルーターはセキュリティの観点からなのか、このブロードキャストを制限しているものが多いようだ。
自分は、AtermWR7600Hで試した。また新しいAterm8700NでもOKのようだ。いずれルーターを入れ替える際に試してみたい。
あと、remote bootのIP Addressだが、DNS設定ができなかった。無料版だから?
(※ DNSからの逆引きが可能でした。文末に追記しておきます)
従って必ずWAN側のアドレスを入れておく必要があるが、これは固定アドレスの契約をしていない場合、可変的な番号なので、IPアシストのようなソフトでメール通知設定しておくといいだろう。
追記
ヘルプを見たら解説されていました。
Nameのところに、登録しておいたドメイン名を入力して「DNS」ボタンをタップすればIP Addressが正引きできました。
しかし、10時間以上前のアドレスを持ってきましたから、やはり変更がリアルタイムで分かるようにしておいたほうがいいでしょう。