酒とサッカーと・・・

旨い酒とサッカーがあれば人生の大半は・・・

波照間への船、2012夏の運航状況

2012年08月29日 | 以前の八重山旅行

(記録)
2012年夏の波照間航路運航状況


この夏、自分の旅行に合わせメモしていた約1ヶ月間の運行状況を記録しておきます。
公式の「運航状況お知らせメール」より集計したものですが、自分の記録として拾った非公式なものです。記録間違えがありましたらご容赦下さい。

(過去の記事の記録を更新し掲載しています)

■安栄観光の波照間航路:石垣島発-波照間島行(西表島経由含む)

安栄観光公式HP
夏季運航スケジュール(石垣島発)
 1便 08:30 
 2便 10:30 (西表島経由)
 3便 11:50
 4便 13:00 (7-9月のみ運航)
 5便 15:30

■2012年7月30日-8月29日の記録
※ご指摘により8/5全便欠航を○通常運航に訂正し再計算しました。すいません。(9/8)

定期便 1日5便x31日間=155便(往路)
運航便数69便(運航率45%:欠航率55%)
31日間中、○全便運航13日:△一部運航4日:×全便欠航14日

 07/30(月) △1便○ 2-5便×(台風09号)
 07/31(火) ×全便欠航
 08/01(水) ×全便欠航
 08/02(木) ×全便欠航
 08/03(金) ×全便欠航
 08/04(土) ○通常運航
 08/05(日) ○通常運航
 08/06(月) ×全便欠航(台風11号)
 08/07(火) ×全便欠航
 08/08(水) ×全便欠航
 08/09(木) ×全便欠航
 08/10(金) △1便○ 2-5便×
 08/11(土) △1-4便× 5便○
 08/12(日) ○通常運航
 08/13(月) ○通常運航
 08/14(火) ○通常運航
 08/15(水) ○通常運航
 08/16(木) ○通常運航
 08/17(金) ○通常運航
 08/18(土) ○通常運航
 08/19(日) ○通常運航
 08/20(月) ○通常運航
 08/21(火) ○通常運航
 08/22(水) ×全便欠航(台風14号)
 08/23(木) ×全便欠航
 08/24(金) ×全便欠航
 08/25(土) ○通常運航
 08/26(日) △1便○ 2-5便×
 08/27(月) ×全便欠航
 08/28(火) ×全便欠航
 08/29(水) ×全便欠航

■算出の条件
安栄観光の高速船、石垣島発-波照間島着の運航状況です。復路(波照間島発-石垣島着)も同じ船で折り返しますので同数が運航しています。
計算上の運航率(欠航率)は変りませんが、ここでは往路のみで算出しています。
※知る限りでは往路運航、復路欠航というような事はありませんでした。

運航便は乗客数によって1便あたり2-3隻出航している場合もありますが1回で計算しています。また一部の便では臨時で西表島(大原港)経由になった便もあります。

条件付き運航で一旦出航したものの、途中で引き返した便は欠航です。


同じ路線を運航していた(有)波照間海運は2011年末より運休中です。
その他、チャーター船や「フェリーよなぐに」「フェリーはてるま」の運航は含みません。

※この夏は台風が連続して沖縄地方を通過した「当たり年」だったので、特異な状況だったということも申し添えておきます。


※2014年夏の運行状況はこちら。
波照間の渡り方、貨客船でGo!

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(5)今から思えば唯一のチャンスだった

2012年08月27日 | 以前の八重山旅行

前記事の続き

波照間島に着いて2日目の午後。

シュノーケルツアーを終え宿に戻った私たちは道具を片付けた後、すばやく昼食に出かけます。時刻は午後1時過ぎ、島では暑い日中うろつく人が少なく、お店も「シエスタ」で閉まっちまうから急がねば。

歩いて行ける「ぶどぅまれー」で八重山そばを注文。しかし連日の欠航続きで三枚肉が無くかまぼこ乗せそばでいいか?と言われ、オリオン生ビールとそれを頂くことにした。
太麺にカツオ出汁がからんでうまい。量も多めでそば一杯で十分腹が満たされました。

2時になると「レンタルショップクマノミ」から迎えにきてもらい電動アシストチャリを借ります。宿では無料で使える自転車もありますが、ニシハマから続く坂道を思うと、自力走行はちと辛いかもしれん、と電チャリを2台お借りすることにしました。(2台4時間で3,000円)

午前中シュノーケルツアーで泳いだニシハマ、今度は島から陸路で向かいます。

陸から見るニシハマビーチ。


先ほどまで泳いでいたあたりをズーム撮影。


風速4mほど。陸から海に向かう南風が気持ちいい。
凧を揚げねば・・・と思ったのですが、人が多いのでカイトフォトは後回しにすることにして、日本(有人)最南端を目指します。

電動アシストチャリのパワーオン!でニシハマ前の坂道を昇り外周道路へと入り南を目指します。炎天下のサトウキビ畑をひたすら走るんですが島は意外と起伏があり、電動アシストが無いとへたってしまいそうでした。
ペースが違う妻を見捨て、南へ南へと走ること30分あまり、ようやく最南端への標識が現れます。


もう全身どば汗。妻が追いつくまでの数分間でもじっとしていられません。

数分走ってついに到着、日本有人最南端です。


私ら別に「日本の端っこ」を目指して旅してるわけじゃないのですが、ここ波照間島に渡っておきながら最南端の地を踏まないってのもどうかと思うし、またニシハマ以外に行くところっていえばここくらいなんですよね。

他にも色々な記念碑が建ってます。


妻を東屋に残しておき、最南端の碑の先、更に最南端を目指し海岸沿いへ進みます。


断崖絶壁に打ち寄せる波。この先はフィリピンでしょうか。今、まさに日本最南端に立ちました。

そろそろと岸壁沿いを進み撮影します。


地元の人は下まで下りる方も居るようですけど本当でしょうか?
白波がぶち寄せどっぱーんってなってますけど。



まるで、クリームソーダをミキサーで混ぜたような風景です。日本海の東尋坊よりずっと綺麗なブルーですが、ここも飛び込んだら絶対助からん・・・。

目論見ではここで凧を揚げようかと思っていたのですが、なんせ最南端ですから南風に合わせて揚げると凧は内陸側にしか向かいません。そして10mを超えるだろう突風です、墜落したらカメラも凧もおじゃんです。

最南端の碑を後にして数分、星空観測タワーが見えてきました。


この建物の中には日本最南端の自動販売機が。

ポカリ150円を購入し水分補給。
まじ、集落からここまで一切の水分補給はできません。ろくな日陰もありません。ちょっとした日陰には先客が居ますし。


最南端を目指す方は十分な水分確保を準備してください。

星空観測タワーから波照間空港を経由して集落へ戻ろうと思っていたのですが、一面のサトウキビ畑で目標を失い、島の灯台あたりから右へとはずれ迷ってしまいました。
再び外周道路へ出て風力発電の前を通り過ぎます。


南風にあわせ2台とも稼動中。強風時には倒せる可倒式風発です。
これを見たとき・・・(あ、道まちがえた)と思ったのですが妻には無言のまま当然のルートへ進んでいる顔をしておきます。
結局、島をほぼ一周して集落へ戻った時には電動チャリのバッテリーを使い果たしていました。

倒れるように「あやふふゃみ」へ飛び込み、オリオン生。(消費済み)


妻がアクセサリーを買いたいという「モンパの木

不思議系のオーナーに「なんだか特殊な能力がある奥さんですね」と言われ「不思議な力を持った妻ですよ」と不思議回答をしておきました。
長らくしゃべってるともっと不思議な世界に引き込まれそうなお店でしたよ。

あたりをうろうろしているうちに4時間のレンタルサイクルを返す時間になりました。
凧、揚げなかったなぁ。明日もあるさ・・・と思ったのですが、今から考えるとこの日カイトフォトができる最後のチャンスでした。
RokkakuとPowerSled、一日もって歩いたのですけど昨年に続き、結局揚げることなく持ち帰った次第です。カイトフォト関係の方、スイマセンでした。

この後、晩御飯は「あがん」で頂きました。
祭りの関係で、8月10日、11日とお休みのようでしたが今日から営業中。

島どうふを楽しみに行ったのですけど今日は無しとのこと。
(波照間島の豆腐は日曜でお休み、石垣島の豆腐は欠航の影響で入荷せずでした)

泡波3号瓶が2,000円。1時間で半分飲んで宿へ持って帰ります。もっとゆっくり飲みたかったのですが、夜8時過ぎに「星空観測タワー行き」の送迎バスがでるとのことで早めに切り上げたのです。

しかし星空観測タワー(昼に行ったばっかり)ではタイミング悪く、雲が空を覆い星空を見ることは殆どできませんでした。
(送迎バス500円、観測タワー入場料400円。別にタワーに登らずともそのあたりで見上げれば0円でした)

宿に戻り残った泡波を飲みながら、近所のサトウキビ畑で見た満天の星空のほうが素晴らしかったです。

朝から、シュノーケルツアー、昼からチャリで島を一周し、夜は星空眺めてバタンキューでした。

(旅行日:2012年8月12日)

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(4)人生初めてのニシハマは、沖合いから

2012年08月22日 | 以前の八重山旅行

前記事の続き

昨夜のお祭りで軽く飲み宿で泡盛飲み足してぐっすり寝て眼が覚めたら朝7時でした。波照間島2日目は宿ゆったいさんのシュノーケルツアーです。

9時にお迎えが来る約束なので自分は準備に2時間あったら十分なのですが妻は間に合うのでしょうか。ちょっと足でつついてみたらすぐに起きました。はい、急いで下さーい。
パンとゆで卵で軽い朝食を摂り、ラッシュガードやシュノーケル、GoProなんかを点検して迎えを待ちます。9時少し前、Iさんが軽四に乗って現れました。今日のツアーは同宿のお二人と合わせ4名の小人数です。

港で船に乗り込み出発。

先日までの台風の影響でうねりが残り、今日入れるポイントは限られているそうです。

キャプチャー画面で説明しますと、港を出てすぐ右手のテトラ際、そして海況が良ければウミガメの昼寝ポイント、最後はニシハマ沖と廻る計画です。

(ウミガメPはもう少し沖合い。ただし、お店のポイントなんで詳細は掲載せず)

船を走らせ・・・というほどの時間もかけず、ほんと港を出て数分の第一ポイントへ。周りではうねりが白波となって崩れる場所もありましたがなんとか入れそうだということでアンカーを落とします。

さぁシュノーケリング開始です。マスクを押さえ、勢いよく飛ぶ込むと・・・

おお、と息を飲む光景。

岩場と珊瑚のコントラスト。潮通しが良く透明度はマズマズです。
外海に面している割には珊瑚の成長はいいようです。台風が来るのとは逆向きになる北側だからでしょうか。

海中の地形は沖縄本島の真栄田岬に似ていますが、透明度と珊瑚の広がり方はこちらの方がずいぶん立派です。



GoProにダイブハウジング、そしてエクステンションバーを取り付けウロウロ。

(撮影は妻に持たせたHERO960にOculusフラットレンズ)

アンカーした場所の真下、水深5m位のところにはカクレクマノミの団地がありました。
潜りながら動画で撮った画面をキャプチャー(TiltShiftで編集加工してます)


続いてウミガメポイントへ移動し水深10mくらいの場所を泳ぎます。
皆さん、大小3匹くらい見えたということですが、自分は大きいのが泳ぎ去るところしか見えませんでした。
(動画では小指の先ほどにしか映ってませんでしたので省略)

続いて、ニシハマ沖へ移動します。


ニシハマと言えば波照間島を代表する素晴らしいビーチ。海岸線から続く、白、青、藍のコントラストが美しいハテルマブルー。
そのニシハマ海岸を初めて目にするのは沖合いからということになりました。

水面下を覗けば、こんな風景が広がっていました。

枝珊瑚、テーブル珊瑚、ソフトコーラルの群生がゾーン分けしたように展開されています。

砂地の白と珊瑚の青、コントラストが素晴らしい海岸でした。

砂地が少し巻き上げられ濁りが出ていましたが、その分、水面から見るとまさにクリームソーダ色です。

あぁこのまま溶けてしまいたい。

(旅行日:2012年8月12日)

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(3)島でゆるゆると過ごす

2012年08月20日 | 以前の八重山旅行

前記事の続き

自宅から7時間余りかけようやく無事に、そして飛行機が遅れたとはいえほぼスケジュール通りに到着できたことは嬉しい限りです。
港には島でお世話になる「宿 ゆったい」さんが出迎えてくれていました。オーナーさんは移住者の方ですがもう10年以上島に住み、3年ほど前からは素泊まりの宿を経営されています。

宿には同じ船から3組の旅行者がお世話になるようです。皆さんかなり疲れた様子ですがすぐに宿まで連れて行ってもらいました。
ここ波照間島には3泊の予定になっています。しかし1日目はこの最終便で到着し4日目の1便で石垣島に引き返す計画なので、実質は中2日しかありません。
(同宿の方で、今日最終便で来て明日の初便で帰る!なんて超特急な方がいらっしゃいました)

宿に着くと簡単な説明を受け解散。基本、自由にほったらかしの宿なんで自分たちには合っています。

部屋は4部屋、あと共用の食堂を兼ねたリビングがあります。いずれも綺麗に掃除され清潔さが保たれています。

木組みの梁に高い天井、台風地帯でありながら木造という珍しい建物なんですが、がっちり組まれています。

この外廊下なんて足で踏んでも「ミシリ」とも言いませんから、うちの安普請なアパートより堅牢なことは間違いないでしょう。

洗濯機と乾燥機、午後からは自由に使えます。他に外トイレと器材なんかが洗える水道もありました。

リビングにはホワイトボードがあって潮や波の情報が毎朝更新されています。

他にも掲示板にはお店のチラシや情報が貼り出されていました。

このような細かな情報はネットでも最新のものが手に入らず、島のお店の営業時間、今日やってるんかいな?みたいなリアルタイムな話はなかなか判りませんでした。

しかし今回は、先に島へ渡った方や、島在住で働いている人のTwitterをフォローさせてもらい何かと情報を頂くことができ助かりました。Twitterの皆さんには大変感謝、感謝です。ありがとうございました。

(ツイートして頂いたプログラム表)
※例え居酒屋を予約してあっても「今日は祭りで休みサー」なんて簡単にあるようです。

さて、今日はお祭りということで、島の中央広場に舞台ができその周りを屋台が取り囲んでいます。あのピカリャーもこの後、お祭りに出演するのでしょう。
飲食店で夜も営業しているのは2、3軒なんですが、今日は店舗を臨時休業し屋台として営業されているようです。
自分たちはオリオンの生ビール、焼イカ、焼そば、タコスなんかを食べたあとお祭りをちょっと覗いただけで引き上げることにしました。

今日は長旅で疲れたのと、明日は朝からボートシュノーケルの予定なので体調を崩さぬよう早めに切り上げておきます。
屋台で「泡波」をカップに入れてもらい寝酒に持って帰ります。が、どうせ1杯で足りるはずが無いので南売店で「請福」を買い足しておきました。
島の泡盛「泡波」は製造量が極めて少なく島外へはほぼ流通していないので幻の酒と呼ばれています。
しかし味でいうと淡白なスーッとした感じの泡盛なので「八重泉」とか「請福」のほうが泡盛っぽいかもしれませんね。まぁいずれにせよ酔うまで飲むのですからどれも同じなんですが。

夕方、島を散歩しながらポチポチ歩くと「あぁ南国の離島に来たんだなぁ」とやっと心が開放されました。

(かわいいヤギですけど、全て食用です・・・)



今日は一日時間に追われイライラしっぱなしだったので、なんだか初めてほっとした瞬間でした。

(旅行日:2012年8月11日)

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(2)船はいろんな事情で出たり出なかったり

2012年08月18日 | 以前の八重山旅行

前記事の続き

時刻は15:10

空港ターミナルを出てタクシーに飛び乗り運転手に「離島ターミナルまで。15:30に間に合いますか?」
運転手さん「あぁギリギリですけど、たぶん大丈夫でしょう」と車を港に向けて走らせます。

移動中、安栄観光に電話を入れます。
(私)「えーっと波照間5便、今日は出ますよね?予約してるんですけど乗れますか」
(安)「ええ乗れますよ」の答えに、
(私)「必ず乗りますから、今、タクシーですから」としつこく念を押しておく。

当初、順調ならば途中でサンエーかマックスバリュに寄って買出しをしていこうと思っていたのですが、港へ直行でも際どい時間になってしまいました。
そもそも、今日のこの5便は100日以上前にネットから予約してあった便なんです。その時から3ヶ月を経て、まさかこの便が欠航が続いた後の再開便になるなんて想像もしませんでした。

運転手さんの約束どおり15:25離島ターミナルへ到着。「お釣りはいらへんから(料金910円)」と千円札を渡し、荷物を引っ張り安栄の窓口へと急ぎます。すでにカウンター前にはもう客は居ません。予約を告げ乗船券を手に入れたのが出航時間の3分前でした。
※予約は15分前までに窓口に並ばないと自動キャンセルになります。今回は予約の5%引きが適用されていたのでキャンセルはされていなかったようです。

乗り場は6番、埠頭に出てみれば「あんえい88号」への乗船が既に始まっていました。

あぁなんとか出航に間に合いました。



石垣島と波照間島を結ぶ航路は1日5便(夏季)。かつては波照間海運も同路線を運航していたが現在は運休(事実上の倒産)しており、安栄観光が唯一の移動手段になっています。
一部、フェリー「ぱいかじ」やチャーター船も出ているが一般客はこの一日5便を利用するしかありません。
航路は、石西礁湖を抜けたあとの後半、船は外海を走る為、風や波にめっぽう弱くこの2週間で見ても70便のうちわずか7便しか出ていません。運航率10%の定期航路ってありえない(笑)

かつては波高4mを越えても出航していたのですが、近年ケガ人が出てからは安全運航を指導され波高3m超だと欠航する率が高くなるそうです。
観測がてら条件付で出た1便が島の直前で引き返したり、激しい揺れの為、座席から宙に浮き着地の衝撃で骨盤骨折したとか、また最大傾斜度は転覆寸前の45度なんて逸話がいくつもあります。

ようやく私たちが乗った最終便は石垣港を出て海面をすべるように走り出しました。

通常この5便は波照間直行なんですが、今日は西表島の大原港経由になっています。(通常は2便が大原港経由)
二週間も欠航が続いていた為、船は満員。更にもう1隻追加して最終便は2隻運航で出発しました。

西表島まで約30分、大きな揺れもなく順調な航海です。大原港で中高校生数人を積んで更に波照間を目指します。

私は静かな大原港を眺めながら「なんや大したこと無いやん、ほんまは割り合わへんから船出さんかったんとちゃうか」などと考えていました。
(どうやら波は大したことは無さそうですね。本当は経済効率が悪いから出航しなかったのではないですか?)

しかし、海面が黒々とその深さを表現することろまで来ると、船が突然大きく揺れ出したのです。

船は波と直角に舵を取り、大きなうねりが来るとその頂でエンジン停止、すとんと落ちながら加速を開始しストップ&ゴーを繰り返して進みます。
前後のシーソー揺れに左右の震えを加え、エンジンはゴォーという音とドッドッドッというアイドリング音を繰り返しながら奮闘します。

私たちは乗り物酔いに強いのですが、回りではちらほらビニール袋が登場。中でも近くに居た小学生は、これまでの人生でもう最大の辛苦を味わっているんだろうなぁと、容易に想像できます。

出航してから1時間余り、大きく揺れ出してからも既に30分を越えました。が、島影はまだ見えません。というか船は本当に前へ進んでいるんでしょうか?ただその場で波に耐えているだけのように感じました。


出航から1時間30分を越えました。そのうち1時間は大きな揺れとの戦いです。もしかして石垣島に引き返すのか?船室の中もざわざわしてきました。

しかし私は「いや、絶対に引き返したりしない。船はこのまま波照間を目指すはずだ」と確信していました。

なぜならば、この船には「ピカリャー」が乗っているからです。

実は、波照間島ではこの日、波照間楽宴祭というお祭りが開かれる予定になっていました。


そしてその祭りには竹富町の「ゆるきゃら」である「ピカリャー」が仕事で渡る事になっていて、この船には「ピカリャー」と思しき大きな包みが積まれているのを私は確認していたのです。

更に、出航前には船員が「大原で子供を乗せます」という業務連絡を聞いていました。島の子供らしい数人は恐らく1週間近く西表島に滞在していたはずです。

もちろん長らく欠航が続いていた事もありますが、この船には満員の乗客と島の子供たち、お祭りイベントのキャラ、そして食材もたくさん積まれていることでしょう。
だから多少のことなら強引にでも船は突き進むはずだと信じていました。

やがて船は難所を越えたようです。だんだんと穏やかな海面へと進みようやく島が見えてきました。
通常なら西表島経由で70分の航路が、都合120分をかけようやくと波照間港へ到着したわけす。

やっと着いたよ波照間島。


自宅を出てから7時間、ここ波照間島へ到着することが出来ました。

※島の人の話によると、投票用紙の輸送とか島外授業の児童が帰ってくるとか、祭りなんかのときは、「船はでるさー」ということです。

(旅行日:2012年8月11日)

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(1)まずは石垣島、その先は行ってからさ

2012年08月17日 | 以前の八重山旅行

2012年夏の八重山旅行、計画と予約手配は4月から始まりました。今回で9回目となる八重山の旅は石垣島経由波照間島の予定だ。

波照間島。ここは一般人が到達可能な日本最南端の島です。緯度的には日本最南端は沖ノ鳥島だがチタン岸壁で保護された「経済水域確保の島」であり、われら民間人がその地を踏むことはできません。
島の人口約500人、サトウキビ栽培を中心に観光業とわずかなばかりの漁業で成り立っている小さな島です。

そんな最南端の島へ行きたい理由は、ここニシハマ。


島の北部に位置する海岸で潜ってみたいと思い、この夏のメインターゲットとして選びました。

経路は、福岡空港からANA直行便で石垣空港へ飛び、離島ターミナルから船で1時間の予定です。空路2時間、船1時間、その他もろもろ移動なんかを合わせても計6時間あれば自宅から島まで到達できる訳で、意外と近いなぁっていうのが最初の感想でした。

しかし、この島はそう簡単には到達できない幻の島でもあるのです。

出発日は2012年8月11日(土)。前日までに仕事を終えた私は5日間の盆休みに突入しました。しかしこの2週間ほど前から天気予報に貼り付いていました。
なぜならば、台風9号が島を襲いそして10号が沖縄本島を通過、しばらく安心かとおもいきや台風11号がまさに波照間島と台湾の間を通過しているのです。

自分が出発する11日には、台風11号は中国大陸へと進みその勢力を弱めていたのでもう大丈夫と信じていたのですが、当日の朝になってもうねりが残り船が欠航しているのです。
朝、目覚めて天気予報をチェックすると、海上風警報が発令され島へ渡る安栄観光の高速船は1便欠航が決定、2-5便未定という状況でした。
船が出なければ島へは渡れないのですが、自分が乗る予定の5便までには回復していることを期待し福岡空港へ向かいます。

福岡空港出発は12:20発の直行便、定刻どおりに飛んで14:20石垣空港着、荷物を受け取り離島ターミナルへタクシーで向かえば14:45には乗り場に到着できるはずです。だから波照間行きの最終便15:30には十分間に合う計算です。

福岡空港に着いてラウンジでお茶を飲みながらスマホで船の運航状況をチェックします。
この段階で安栄観光では1便に続き2,3,4便の欠航が決まりました。5便は未定のままです。この後は飛行中につき情報を得ることができませんので、石垣空港に到着した時点で再び最終便の運航状況を確認するしかありません。

もし、最終便が欠航していればもう今日中に波照間島へ渡ることは出来ません。
そういうこともあろうかと石垣島で当日予約できそうなホテルをいくつかピックアップしてありますから、野宿という目には遭いませんが旅行計画が大幅に狂うのは間違いないでしょう。

そして搭乗口へ進むと・・・


なぬ?搭乗予定便が、機材遅れで12:40発になっているではあーりませんか。船の運航ばかり心配していたら肝心の飛行機が遅れるなんて・・・この5年間を通じ初めての出来事です。

お盆のせいなのか天候の為なのか、使用機材遅れで出発が20分押しています。去年までは11:20発だったこの直行便が今年は1時間遅い設定になった上さらに20分遅れとなると石垣島に着いてからの行動にも影響します。
最悪なのは、船は運航するが乗り遅れ。これは焦ります。

12:20発が12:40に、実際にはもう少し遅れてさらに搭乗にも時間を要した上で離陸順番待ち。
ようやく離陸したのが13:00を過ぎていました。既にスマホの電源は切っているので船の運航状況がどうなったかも判りません。

もう、とにかく全速力で飛んでもらうしかありません。
ちょっと、あんたら急いだってや、ほんま。(コックピットの皆さん、出来るだけ早く飛ばして頂ければ助かります)


そして飛ぶこと2時間あまり、石垣島上空へ達しました。飛行機が着陸体制に入り、ちょうど、新空港の上空を通過していきます。

(離着陸シーンは「写るんです」使用)

2013年3月からはこの「南ぬ島(ぱいぬしま)空港」の運用が開始される予定ですが、今はもっと先、石垣空港へ早く降りて下さい。
飛行機は右に翼を倒し島の海岸線が見通せます。


ほぼUターンする形で空港へアプローチ。

このシーンを見るのも恐らく最後になるでしょう。

そしてぴったりの3点アプローチを決め逆噴射着陸。

シートベルトサインが消えたのを確認し、スマホの電源を入れます。安栄観光のサイトから波照間便の運航情報を見てみると、やった5便のみ運航!

波照間島行きの船はなんとか15:30の最終便のみが出航するようです。しかし現在時刻は14:50。荷物を受け取りタクシーで移動するのに最低でも20分はかかるでしょう

おら、はよ荷物ださんかい(素早く私どもの荷物を出して頂けませんか?)
時計は既に15:10。

(旅行日:2012年8月11日)

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サッカーにおける政治的、商業的アピール

2012年08月17日 | サッカー

2012年ロンドン五輪、男子サッカー3位決定戦で勝利した韓国が「独島(竹島)は韓国の領土」なるプラカードを広げ場内を行進した事が物議をかもしている。
この行為が、政治的アピールを禁じた国際オリンピック委員会並びに国際サッカー連盟の理念や規約に触れるのではないかと調査が入り、現在その裁定と処分が待たれている状況だ。

FIFAの裁定が公表されるのはもう少し先になるが、厳密に規約(憲章)と照らしあわすと厳しい処分も予想される。
いまや銅メダルが保留されている1選手の問題でなく、へたをするとチーム全体、更に韓国サッカー協会までその対象が広がる可能性もある。
予想されている中でも最も厳しい処分が下されるとA代表国際試合禁止、すなわちブラジルW杯予選まで影響しかねない状況なのだ。

韓国サッカー界にとっては処分がA代表まで波及する事態だけは絶対回避したいはずで、FIFA本部まで出向いて事情を説明したいとアポ無し訪問を行ったが、どうもこれは門前払い同様の扱いに終ってしまったようだ。

今回の事件で、IOC国際オリンピック委員会はどの立場にあるか分からないが、サッカーにおいてはFIFAの権限は絶対的であり過去にも厳しい処分が下されたことがある。
このような政治的なアピールを看過すると、もっと火種を抱えた国際試合で収拾が付かなくなるわけで、FIFAとしてもアジアの一問題だけで終らせるわけにはいかないだろう。
ただし、過去に年齢詐称や無資格代表などでメキシコやシリアなどが予選失格処分を受けたことがあるが、政治的アピールで「チームが失格」という記憶は無い。

従って、今回はA代表まで処分が及ばないと思うのだが。

ところでFIFAは、薬物・暴力・人種差別など違反者には特に厳しい対応を見せてきた一方で商業的な面でも油断なく囲い込みを行ってその権利を一手に握っている。
代表戦で選手がその契約スポンサーをアピールできるのはせいぜいシューズくらいではないだろうか。
(かと言ってFIFAが公明正大な正義の味方、というのではなく、あくまでも自分達の権益を守る事が主眼なんだが)

さらにFIFAは最近になってイレズミによる商業的表示を禁止する通達を出している。海外選手を中心に刺青を入れている選手が多い中、いつかは「NIKE」と腕に刺青した選手が出てこないよう先制してきたわけだ。
ソースは見失ってしまったが「刺青アピール禁止」は商業的な意味合いだったと思うのだが、ここに「○○は我が領土」と入れるとどうなるのだろうか。
個人の信条、宗教的理由まで禁止できないだけに、そのような刺青を入れた選手を代表に選んだ際、どこまで処分の対象にできるのか。

更に髪型をナイキロゴ風にすることは禁止されていないのか。もしそうならば、戸田選手あたりに代表復帰してもらい、竹島をかたどった金髪頭でどすんと一発ヘディングを決めてもらいたいもんだ。

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ニシハマで潜る

2012年08月13日 | 以前の八重山旅行
昨日に続き波照間島のニシハマ沖で潜る。干潮から反転して潮が満ちていく時間。

沖合のリーフエッジは右手に枝珊瑚、左手にテーブル珊瑚が広がりちょうど沖合から潮が満ちてくるあたりは透明度が高かった。


竹富島沖ほどの群生ではないが、ビーチからエントリーできる海岸線にこれほど立派な珊瑚があるとは…。

明日朝一便で波照間島を離れるが、昨日と今日の二日間で十分海を楽しむことができ感謝。

でもまた凧揚げてなかった持って歩いただけでしたよ。

iPadより投稿
コメント (2)
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きた!台風13号(仮)

2012年08月13日 | 以前の八重山旅行

台風13号(仮)熱帯低気圧aがフィリピン沖にできた。
まだ停滞中だが明日には変化ありそう。近づく台風はまだ影響が少ないけど要注意だ
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波照間島より

2012年08月13日 | 以前の八重山旅行
波照間へ行くのに、この四月から夏の予約を始めて百日以上前におさえた船が本当に欠航再開後の初便になって驚いた。
1時間の航路を2時間かけてようやくたどり着いたんだが、着いてしまえば南国の島です、遊ぶことはいっぱいあって、早速二日目の朝からボートシュノーケルへいってきた。


うねりが残り廻ったのは3箇所。
港すぐのテトラ脇とウミガメポイント、そしてニシハマ沖。
どちらもとても楽しめました。

午後からはそば食べて自転車借りて最南端を目指す。

有人島最南端の最南端に立つ人、になった。
記念碑より更に先へ出て打ち寄せる波を撮影。

来た甲斐があったけど、日ごろの不摂生がたたって疲労困憊、わざわざ電動アシストにしたのにこのざまでした。

夜は居酒屋で泡波を頂く。

1時間で切り上げ、星を見るため再び最南端の観測タワーに向かう。
送迎は最近になって宿の送迎ではなく島の観光会社のバスが運行されるようになった。
残念ながら雲がでてほとんど星は見れずで終了。帰ってから宿の近くのさとうきび畑で見上げた方が綺麗でした。

さて、島も三日目、今日もニシハマへいくぞ!
だが、フィリピンあたりにいやーな雲が渦を巻き出した!!

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