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L-09C電波の波、Auto設定に問題あり

2012年01月04日 | モバイル&PC&AV

外出先でWi-Fi電波を掴めないトラブル、iPad2なのかL-09Cなのか長らく悩んできましたが、結果はL-09Cにありという事が分かりました。

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そもそもの現象は、外出時にしばしばiPad2がネット接続できない事から始まりました。当初はFOMA電波が届かないなどインターネット側の問題かと思っていたのですが、どうやらiPad2とL-09C間のWi-Fi接続が切断されると分かってきました。
しかし、分からないのが、同じ組み合わせであっても自宅では全く問題なし。また外出先でも普通に繋がる場所もあれば、まったく接続できない時もあり、その環境の違いがつかめないでいました。
家にあるWi-Fi親機を全部停止して試しても問題なし、ドコモショップへ持ち込んでも普通に接続でき、L-09Cには問題無しと判定されてしまいました。

自宅ではxpパソコンにインストールしたinSSIDerで電波状態が確認できるのですが、外出先に持って出られるWi-Fi端末を持っていなかった為、いざ、繋がらない現象が起こった時にどのような電波が飛んでいるのか飛んでいないのかが判別つかなかった訳です。
さらに、iPad2でWi-Fi電波を確認できるeWiFiなどのアプリが、iOS5になってから全滅状態なったことも重なりなかなか状況確認が進んでいませんでした。

そこで、今回、新たにスマホを手に入れWifi AnalyzerとWiFi Managerをインストールしてみました。
そして、L-09Cを2台、iPad2、AndroidのOptimus bright(L-07C)を抱え外出実験を行ってきました。

結果から言うと、ある一定の環境下になった時、チャンネルAutoに設定したL-09CがWi-Fi電波を出していない事が分かりました。

画面キャプチャーで順番に説明します。
まず2台のL-09CをチャンネルAuto設定のまま電源を投入します。名前は便宜上1と2に置いてあります。

-80dBから-90dBあたりに極めて弱い電波を出すSSIDがありますが、この境界あたりだとiPad2には全く表示されません。
1、2ともに電源投入直後から、数秒から十数秒に1回の割合でWi-Fi電波を発するも断続して切断を繰り返しています。もちろん、iPad2から見ても一瞬表示されたり消えたりの繰り返しになりました。
まさに、「外でWi-Fi接続できない」状況を「見える化」できました。

この結果からみれば、iPad2が受信できないのでは無く、L-09CがWi-Fi電波を発信していない、ということです。

更に実験を進めていきます。


数え切れないほどのWi-Fi電波が飛んでいます。しかし-80dBラインにあるSSIDはiPad2では見えません。ここでもL-09Cの1、2ともにWi-Fiオンオフを繰り返しています。波線のピークが切り立っていますから、ほんの一瞬だけ電波を発し、その後しばらく沈黙という状況です。

Optimus brightからみても、1、2のSSIDは出たり消えたりの状況でした。モニターしながら場所を移動させます。

ある場所まで移動すると、ずっと沈黙していた2の電波強度が上がり一定の強さを保ちだしました。こうなればiPad2からでも接続することができます。



この時、2には実際に接続していなかったためWi-Fiオートオフが働いて電波が停止してしまったようです。しかし、これは本来の機能なので問題ありません。
1は電波が復帰してすぐにiPad2と自動接続されたため、その後もWi-Fiが途切れることがありませんでした。

ここまでの現象からまとめてみますと、
 ・L-09CのチャンネルAuto設定(V10b/cとも)
 ・周辺のWi-Fi電波強度が-80dB~-90dBで発信されている環境
 ・L-09Cは、数秒ごとに通常のWi-Fi電波を発するもすぐに切断
 ・周辺にWi-Fi電波が全く無くなるか、
 ・-70dB~-60dB以上ある他のWi-Fi電波圏にくると、L-09Cは正常にWi-Fi発信する
ということになりました。

iPad2(iOS 5.0.1)は、弱い電波を拾わないように変更されたという記事があったので、-80dB前後のSSIDが見えていなかったと思われます。このため「まったく他の電波が無い状況で発生する」と思っていましたが、「弱い電波のみ存在する場所で発生する」ということが確認できたわけです。

また、iPad2は電波が発射された瞬間にはSSID表示されずワンテンポ遅れて表示します。従って見えた瞬間にタップしても、その時は既に時遅し、L-09Cはもう電波を停止してしまっているので捉まえることができなかったのです。
Optimus bright(L-07C)は、かなり微弱な電波でも表示はされますし、ほぼリアルタイムにSSIDを表示します。L-09Cの電源オン、液晶にWi-Fiマークがつくと同時に電波を捉えていました。iPad2は3秒ほど前の動作を表示しているようです。このあたりは電池持ちの対策なのかもしれません。

下図は、iPad2からみたアンテナ強度の区分です。一番上、1はL-09Cでバリ3表示です。1メートル以内の至近距離なら常に-30dB~-40dBです。
少し離れた場所にあるWi-Fiスポットなら、アンテナ表示的にはほぼバリ3です。たまに2本に落ちる程度ですが、強度からすると中間域になります。
そしてSSID表示されないエリアが-80dB以下です。iPad2では全く表示されていません。


長くなりましたが、L-09CのチャンネルAuto設定にはかなりクセがありそうです。今回は強度を見てみましたが、チャンネルの選択でも殆どといっていいくらい1,2chを使用するようです。仮に他局が2chを使用していても、L-09CのAutoは1chを選択します。上のほうは全部空いていても、下側が常に優先されてしまいますから、結局、前後4ch幅で干渉しますからあまり頭がいいとは言えない設計ですね。

どうやらL-09Cは、空きチャンネルの探し方、ビーコンの発射など設計上の問題があり、だと思います。これをドコモやLGにどうやって説明するかが難しいのですが。

追伸
1月5日現在、ドコモサポートに問い合わせ中。
「弊社で実験できるかも含め、しばらく時間をください」との返信がありました。

同様の症状に悩んでいる方がいらっしゃいまいたら、ドコモサポートのデータ通信担当へ投げかけてください。数が増えればファーム対応の可能性が高くなりますから。

さらにその後の実験
spにimodeにmoperaUに
L-09Cを閉じ込めてみた
L-09C、Wi-Fi出すとき出さない時

追記 2012年01月24日
この現象を電波についてお詳しい「無線にゃん」氏に相談したところ、ブログ記事にて解説をいただきました。どうもありがとうございました

コメント (12)
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