窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

新型インフルエンザ・ワクチン接種はすべての人にとって安全なのか?

2009-12-30 08:24:06 | Weblog
 ・定点あたり報告数の順位

           12月 6日      12月13日     12月20日

     1      福井           宮崎          福井
     2      大分          福井          宮崎
     3      山口          徳島          福島
     4      宮崎          長野          愛媛
     5      徳島          長崎          岐阜
     6      佐賀          青森          長野
     7      長崎          山口          長崎
     8      青森          福島          大分 
     9      愛媛          大分          鹿児島
    10      石川          愛媛          山口

 全国推計値   150万人       132万人       107万人         

・本日終了時点での累積患者数(全国推計値)       1769.5万人
  (第28週以降の合計です。)      

・コメント

 1位2位は福井、宮崎のシーソーゲームです。

 宮崎が2位で、福井は1位に上がりました。

 岐阜、鹿児島がトップ10入りし、徳島、青森が外れました。


 大分、山口、福井、宮崎、長崎、愛媛はご常連です。

 ご常連が継続の6割キープです。

 「列島の真ん中と南の県」のがんばりが継続中です。


・累積患者数と入院率、重症化率、死亡率の推移

           累積      入院率      重症化率     死亡率          
        患者数(万人)  10万人中人   10万人中人   10万人中人          

~9月1日      71.8     83.0       6.9        1.4
~9月8日      80.7     91.0       6.5        1.4
~9月15日     90.8     98.0       5.9        1.5
~9月22日    114.0     90.0       5.2        1.6
~9月29日    156.3     85.0       5.2        1.2
~10月6日    174.1     93.0       6.1        1.3
~10月13日   225.7     95.0       6.6        1.1
~10月20日   363.4     76.0       5.4        0.85
~10月27日   481.4     78.0       5.4        0.76
~11月3日    616.9     80.0       5.4        0.77
~11月10日   844.3     75.0       4.9        0.68
~11月17日   916.8     84.0       5.4        0.72
~11月24日  1109.2     83.0       5.2        0.64
~12月 1日  1312.4     80.0       5.1        0.65
~12月 8日  1492.5     80.0       5.1        0.72
~12月15日  1575.8     82.0       5.3        0.74
~12月22日  1684.3     82.0       5.3        0.76

コメント

入院率はほぼ安定的に10万人中80人~82人で推移しています。

重症化率もほぼ安定的に5.1人から5.4人の間を変動しています。

死亡率は11月24日頃に最低値0.64人をつけたあとは上昇に転じています。

それでもまあ1.0人まではなかなかいかないだろうというのが読み筋ですが、
今後の推移は要注意ですね。

ちなみに、このあたりまではワクチン効果はまだ出ていないものと思われます。


ところで、12月28日に発表された「ワクチンの副反応報告」によれば最大で
1491.9万人に接種終了とのこと。

ただし、これは支給されたワクチンが無駄なくすべて使われた場合の数値で
まずこんなことはありえないので、実際はまあ0.8がけの1193万人程度でしょうか。

ですので実際の%数値は、発表の値よりは1~2割ほど大きくなるものと思われます。


今回の報告は、医療従事者や基礎疾患を持つ人への「優先接種対象者」の結果の
報告になっていると思われます。

そのことも考え合わせて報告を「読む」必要があります。


「ワクチン接種」と副反応、死亡報告等との間に関係が認められるかどうかで
集計が分けられて報告されています。

          「関連あり」    「関連なし・評価不能」     合計
副反応報告    0.007%      0.006%       0.013%
重篤報告      0.0007%     0.001%       0.0017%
死亡報告      0%          0.0007%      0.0007%


気がつくことは、ワクチン接種で副作用がでたうちの54%程、「重い」副作用では
40%程が主治医が「ワクチン接種との関連性」を認めているのに、死亡例となると
なぜか急に0%になることです。

「ワクチン接種と関連がある死亡」という報告を出すことに、一種の心理的な
障壁が「お医者さん」の中にあるかのような「不自然な結果」ですね。

最も、死亡例のうち半数以上を「評価不能」としているようですが、、、。


死亡例では91%の方が60歳以上の方、70歳以上で77%を占めます。

ですから、高齢者で基礎疾患のある方が死亡例の大半を占めている事になります。


仮に、「重い」副作用の「40%は関連がある」というのを死亡例に当てはめますと
0.00028%が「ワクチン接種が関係して亡くなってしまった。」となります。

他方、実際に「新型インフルエンザ」に感染した場合は、死亡率0.00076%です。


3倍ほどワクチン接種が安全に見えますが、新型インフルエンザの場合は
「感染しない」ということがありますので、話が難しくなります。

特に高齢者の場合、感染率が低いのが「新型インフルエンザ」の特徴ですので、
それを加味して計算すると「ワクチン接種が安全」とは一概に言えなくなりそうです。


人間のやることですから、「間違い」や「判断ミス」は当然あります。

ですから、「レビュー」をまともにやらないで「無誤謬神話」に固まってますと
とんでもないことになりますよ、厚生省さん。

もっとも「結論がまずありき」の専門家「内輪」検討会では、なかなか難しいでしょうか。



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