窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

うそっぱちな東電の説明

2013-12-16 09:59:47 | Weblog
福島3号機。

消防車からの注水が配管途中からよそに行っていた為にメルトダウンが
起きたかのような説明。

「消防車の水がちゃんと原子炉にはいっていれば冷却出来た」ですって。

何度も言いますが、密閉容器の中には無限に水は入りません。

それから、水で冷却出来るのは高温になった水蒸気を原子炉から外に
安全に運び出せる場合だけですよ。


使用済み燃料をプールに保管できるのも暖かくなった水が蒸発して熱を外に
持ち去るからです。

その分、水が減りますがこれは単に水を補給してやればよろしい。

水蒸気は放射能を持ちませんから窓をあけて外に出すだけです。

そのときに一緒に熱も持ち去るのです。


他方、こわれた原子炉はそういう訳にはいきません。

高温の水蒸気は確実に放射性物質を含んでいます。

新しい水を入れる為には原子炉の圧力を下げなくてはいけませんが、
その為にはベントをして原子炉から水蒸気を外に放出する必要があります。

でもフィルターなしの煙突からベントをするたびに熱と一緒に
放射性物質が際限もなくそこいらじゅうに放出されますね。


福島3号機はまさにこの状況でした。

水を入れる為にベントをすれば放射性物質を空中に垂れ流しです。

今よりももっと日本中が汚染されたでしょうね、きっと。


安全にベントが行えない様な原子炉に何台消防車を並べても無意味なのですよ。

そうして、いまだに安全にベントができる原子炉は日本にはありません。

そうですよねえ、東電さん。
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