窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

原発の安全性

2012-12-02 21:25:20 | Weblog
政治家さんたちのお話を聞いていると、「専門家の人たちなら
安全性を保障できる」と思っているらしい。

これは大きな間違いですね。


福島事故前も専門家の人たちは安全性を評価していました。

そして「大丈夫だ」が結論でした。

今回もまた専門家の人たちが安全性を評価しています。

そしてまた「大丈夫だ」というでしょう。

何が変わったのでしょう。

「判断レベルが多少厳しくなった」とそれだけの違いですね。


今回の地震と津波と同程度なら幸運ですね。

それを超える地震や津波にはまた先生方は「想定外」というだけです。

で、政治家の皆さんは「専門家がOKと言ったんだから仕方ない」で終わりです。

そしてまただあれも責任を取りません。

規制庁長官が左遷されてお仕舞です。


原発は本質的に安全ではありません。

いつも外部から冷やしていないと暴走して、放射能をまきちらします。

これは飛行機が安全でないのと同じですね。

空を飛んでいて、トラブルがあれば確実に落ちます。


さて、飛行機の場合は乗る人はそれなりに覚悟しますね。

原発の場合はだれがそれなりに覚悟すればいいのでしょう?

その答えが福島にあります。


「規制庁ができたんだから今度は大丈夫でしょう?」ですって。

残念ながら「ハズレ」です。

規制庁は判断レベルは判断しません。

それは規制庁の外から持ってきます。

業界の世界標準とかIAEAとか今までの事故事例とか。

あるいは法律ですね。


そしてその判断レベルに達していれば「OK」,達していなければ
「NG」というだけです。

「この原発は安全だ。」などとは一言もいいませんよ。

ゆめゆめ、「規制庁が安全を保障してくれる」などとは思わぬ
ことですね。
コメント
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