窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・初代と2代目の差は大きいですね。

2011-09-13 01:43:26 | Weblog
・インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯と予報                    
 ・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始    
        ・・・・・       
 ・第 4週( 1月24日~30日)・全国平均がピークに到達。
        ・・・・・       
 ・第34週( 8月22日~28日)    ・・・ボトム到達・・・       
        ・・・・・       
 ・第35週( 8月29日~ 4日)   ・・・・2010年シーズンの最終週・・・・         
 ・第36週( 9月 5日~11日)   ・・・・2011年シーズンの始まり・・・・         
 ・第37週( 9月12日~18日) ・・・・今週・・・・

 ・ウイルス サーベイランス状況(第35週)

 A(H1)pdm   32週、33週に各1件検出、その後2週連続未検出
 A(H3)      29週に2件、30週に1件検出、その後5週連続未検出
 B          31週に検出1件、以降3週連続未検出

 ・今シーズンの現状累積での占有率です。

   A(H1)pdm     52.5% 
   A(H3)         32.1%  
   B             15.4%  

 ・定点状況推移(人)
               30週   31週   32週  33週   34週  35週
  2011年定点データ  0.02  0.02  0.02  0.01  0.01  0.01

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第 4週( 1月24日~30日)    31.88人   157381人    176万人
  (ピーク到達)
        ・・・・・       
 ・第33週( 8月15日~21日)     0.01人       59人   (0.06万人)
 ・第34週( 8月22日~28日)     0.01人       43人   (0.04万人)
 ・第35週( 8月29日~ 4日)     0.01人       53人   (0.05万人)

 ・患者報告数の予報です。
  ・第36週( 9月 5日~11日)     0.01人       62人    626人

  ・13日                      0.002人             100人
  ・14日                      0.002人             103人
  ・第37週( 9月12日~18日)     0.02人       73人    738人
 ・本日終了時点での累積患者数(全国推計値) 1380.8万人   

  内、新型インフルエンザの累積患者数      690.6万人

 ・累積患者数の予報。(2010年36週以降)
  ・第36週( 9月11日)               1380.8万人  
  ・第37週( 9月18日)               1380.9万人  

・予報精度経緯
                      予報      確定値     予報誤差
 ・第33週( 8月15日~21日)  0.01人    0.01人   +13.6%
 ・第34週( 8月22日~28日)  0.01人    0.01人   +14.0%
 ・第35週( 8月29日~ 4日)  0.01人    0.01人   -37.7%

 今回の定点合計報告数は53人で、当ブログ予報は33人でした。

 今回予報誤差はー37.7%になり、予報誤差範囲を外れました。

 ちなみに、09年の第34週から今までの平均予報誤差は±20.1%です。

・コメント

 感染力を持っている、いわゆる「ホット」な患者数は650人程です。、

PS

・・福島原発事故関係・・

・・9月12日状況・・

コメント

原発の設計審査をやっていたのは保安院と安全委員会。

福島第一のディーゼル発電機の設置場所は2台ともタービン建屋の地下。

これは「発電機は、多様性、多重性、信頼性が必要」と定めた設計指針に抵触する。

1台目がタービン建屋地下なら2台目は原子炉建屋2階が正解。

このままでは「設計ミス」で設計審査は通らず「NG」の判定が出るのが当然のところ


ところが、当時設計審査していた人たちは「シビア アクシデントなど起こらない。」
と決めつけていたものだから、設計違反があっても「大した問題じゃない」と見過ごした。


もともと、原子炉設計はアメリカから導入した技術。

したがって、設計指針もアメリカからの横滑り。

設計指針を決めた人たちは、いろいろなアクシデントを考えた上で項目を決めている。

ところが、それを単に導入した日本では指針の本質を理解できず、うわべだけの
形式審査になっていた。

その上、「M9の地震など起こらない。」「津波など来ない。」「水没しない」と決めて
いるのだからたまらない。

実際ちょいと水をかぶっただけで、原子炉3つが壊れてしまった。


少なくとも開発国のアメリカは福島タイプの原子炉の危険性を十分に認識していた。

日本はその認識すらできていなかった。

まあ、苦労して築き上げた初代とそれをもらっただけの2代目の差といえば
それまでのことですがね。

・・放射線状況

・・・原発北西20km超え地点での推移(文科省発表)

15日PM8時40分・・・330μ・Sv/H(車外)   北西20Km地点
            ・・・300μ・Sv/H(車内)   

16日~4月15日の31日間の単純合計・・・2978.0μ・Sv/H     
16日~5月22日の37日間の単純合計・・・1581.4μ・Sv/H     
23日~6月29日の38日間の単純合計・・・1451.2μ・Sv/H     
30日~8月 8日の40日間の単純合計・・・1385.0μ・Sv/H     
 9日~8月28日の20日間の単純合計 ・・・684.0μ・Sv/H     
29日~9月 7日の10日間の単純合計 ・・・335.0μ・Sv/H     

 8日・・・32.7μ・Sv/H       9日・・・32.6μ・Sv/H

 9日予測値・・30.4μ・Sv/H  実測32.6μ・Sv/H  予測誤差 -6.7% 
10日予測値・・32.6μ・Sv/H  実測34.9μ・Sv/H  予測誤差 -6.6% 
11日予測値・・32.5μ・Sv/H  実測32.6μ・Sv/H  予測誤差 -0.3% 
12日予測値・・34.8μ・Sv/H
13日予測値・・32.5μ・Sv/H

 ・・・3月15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点     推定値・・・215179μ・Sv (215.2m・Sv

到達実績
126m・Sv・・・・・5月31日(計画避難最終予定日)
154m・Sv・・・・・6月30日
180.0m・Sv・・・7月31日  予測179m・Sv  予測誤差ー0.6%
205.0m・Sv・・・8月31日  予測203m・Sv  予測誤差ー1.0%

到達予報
227.5m・Sv・・・9月30日
345m・Sv・・・爆発から1年後

文科省予報・・・但し8月19日発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
373m・Sv・・・来年3月11日(地震から1年後)


・・・原発北西30km超え地点での推移(文科省発表)
   以下、すべて北西30km超え地点

15日PM・・・(147μ・Sv/H)   

16日~4月24日の40日間の単純合計・・・1918.2μ・Sv/H     
25日~6月 3日の40日間の単純合計・・・773.6μ・Sv/H     
 4日~7月13日の40日間の単純合計・・・902.7μ・Sv/H     
14日~8月22日の40日間の単純合計・・・789.4μ・Sv/H     
23日~9月 1日の10日間の単純合計・・・202.0μ・Sv/H     

 2日・・・ 21.0μ・Sv/H       3日・・・20.5μ・Sv/H
 4日・・・ 20.5μ・Sv/H       5日・・・20.4μ・Sv/H
 6日・・・ 19.5μ・Sv/H       7日・・・21.1μ・Sv/H
 8日・・・ 20.8μ・Sv/H       9日・・・20.9μ・Sv/H
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

 9日予測値・・21.1μ・Sv/H  実測20.9μ・Sv/H  予測誤差 +1.0% 
10日予測値・・20.8μ・Sv/H  実測21.0μ・Sv/H  予測誤差 -1.0% 
11日予測値・・20.9μ・Sv/H  実測20.9μ・Sv/H  予測誤差  0.0% 
12日予測値・・21.0μ・Sv/H
13日予測値・・20.9μ・Sv/H

 ・・・3月15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点   最大推定値・・・117432μ・Sv (117.4m・Sv

到達実績
65m・Sv・・・5月31日(計画避難最終予定日)
81m・Sv・・・6月30日
96.1m・Sv・・・・7月31日  予測95m・Sv   予測誤差ー1.1%
110.9m・Sv・・・8月31日  予測111m・Sv  予測誤差+0.09%

到達予報
125.1m・Sv・・・9月30日
197m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
208m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)


・・福島市の状況(原発から北西65km地点)(文科省発表)

15日・・・24μ・Sv/H  

16日~4月25日の41日間の単純合計・・・166.39μ・Sv/H     
26日~6月 3日の39日間の単純合計・・・64.8μ・Sv/H     
 4日~7月13日の40日間の単純合計・・・60.13μ・Sv/H     
14日~8月22日の40日間の単純合計・・・57.8μ・Sv/H     
23日~9月 1日の10日間の単純合計・・・14.0μ・Sv/H     

 2日・・・1.30μ・Sv/H       3日・・・1.31μ・Sv/H     
 4日・・・1.20μ・Sv/H       5日・・・1.40μ・Sv/H     
 6日・・・1.30μ・Sv/H       7日・・・1.30μ・Sv/H     
 8日・・・1.30μ・Sv/H       9日・・・1.20μ・Sv/H     

 9日予測値・・1.29μ・Sv/H  実測1.20μ・Sv/H  予測誤差 +7.5%   
10日予測値・・1.29μ・Sv/H  実測1.20μ・Sv/H  予測誤差 +7.5%   
11日予測値・・1.19μ・Sv/H  実測1.20μ・Sv/H  予測誤差 -6.6%   
12日予測値・・1.19μ・Sv/H  
13日予測値・・1.19μ・Sv/H  

・・・3月15日17時からの推定積算放射線量

本日終了時点   積算最大推定値・・・9597μ・Sv (9.60m・Sv)

到達実績
6.0m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)
7.1m・Sv・・・6月30日
8.07m・Sv・・・7月31日  予測8.1m・Sv  予測誤差+0.4%
9.19m・Sv・・・8月31日  予測9.2m・Sv  予測誤差+0.1%

到達予報
10.1m・Sv・・・9月30日
16.0m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
25.0m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)


以上より一般人の年間許容量と現状をまとめます。

一般住民、原発の一般職員で1m・Sv(日本の法律での取り決め。)
自然界からの年間放射線量は世界平均で2.4m・Sv(日本平均は1.5m・Sv)

・・日本在住の米国民(80km避難)の被ばく量は本日終了時点で3.46m・Sv

放射線管理区域 年間で5.2m・Sv以上(3か月で1.3m・Sv以上)

・・福島市(北西65km)の本日終了時点での被ばく量は9.60m・Sv

アメリカ国民は10m・Svまで。
原安委ルールでは10m・Sv~は屋内退避が必要。

放射線作業従事者(病院など)は20m・Sv
計画避難基準は建前上20m・Svに設定。(ICRP勧告の最大値を採用)
保安院と原安委の本音は「一般人でも48.5m・Svを我慢しろ」というもの。
           (この件、詳細は4月15日の記事を参照願います。)

原発作業員は通常は1年間の最大値が50m・Svまで。(日本、アメリカ)
原安委ルールでは50m・Sv~は避難が必要。

100m・Sv・・・後日の健康被害の発生が心配される値でもあります。
       (がんによる死亡率が0.5%ほど増加するという情報あり。)

・・本日終了時点での北西30km超え地点の被ばく量117.4m・Sv

200m・Sv・・・数種のがんによる過剰死亡率の有意な上昇(1%)が認められる。
         (国連委員会UN94A406参照、放射線と健康・岩波新書より)

・・本日終了時点での北西20km超え地点の被ばく量215.2m・Sv

600m・Sv・・・数種のがんによる過剰死亡率が3%増加。
   ・・・どうやら200m・Sv増加するごとにがんによる死亡率は1%増加の模様。

コメント

・・注意情報 ・・

窓際日記の最大推定と政府想定方法による本日終了時点で緊急避難、避難
及び計画避難、屋内退避の原発北西方向の対象範囲です。

但し政府の想定方法は安全委員会係数0.6が前提です。
    (安全委員会係数0.6については4月20日、21日記事を参照願います。)

                窓際日記推定   政府想定方式   政府発令指示
緊急避難(100m・Sv以上)・・33km以内   (・・・26Km以内)

 避難  (50m・Sv以上)・・・43Km以内   ・・・35Km以内   20km以内

計画避難(20m・Sv以上)・・・56km以内   ・・・48Km以内   45km以内    

屋内退避(10m・Sv以上)・・・65km以内   ・・・58Km以内   (30km以内)

法律遵守(1m・Sv以下) ・・・98km以遠   (・・・91Km以遠)(赤字は数値更新)

現時点での窓際計算では33km以内は緊急避難エリアに突入です。(レッドゾーン)

43km以内では避難限界に到達しているのがわかります。


窓際日記推定は原発爆発以後の終日屋外での積算放射線量になります。

政府の計算は平均値狙いで、窓際日記の計算は最大値を求めるようにしています。

窓際計算の心は「住民サイドに立った計算」ということですね。

以上、御参考にしていただければと思います。

PPS

枝野さん、経産大臣就任おめでとうございます。

原発事故発生当初はその雄弁な説明口調で何度もだまされました。

あ、いや、だまされたのではなくて、こちらが勝手に誤解したのですか。

まあ、それにしても枝野さんレポートはよほど気を付けて聞かないといろいろと誤解
しますので大変でした。

経産大臣になってもまたあの雄弁な説明で我々を煙にまくのでしょうか?

いやはや、まったく楽させてもらえませんねえ、枝野さん。

コメント
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