窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

新型インフルエンザ・ジュネーブは遠い。

2010-05-30 03:31:20 | Weblog
・新型インフルエンザ患者発生の状況です。

・流行の終息状況            定点1人未満の県(流行終了の県)         
 ・第 8週(2月22日~28日)   ・季節性インフルエンザが復活 A(H3)型,B型        
 ・第 9週(3月 1日~ 7日)   ・全国平均が終息         
        ・・・・・       
 ・第13週(3月29日~ 4日)   ・47県(新型インフルエンザ流行終了)         
        ・・・・・       
 ・第19週(5月10日~16日)                    
 ・第20週(5月17日~23日)                
 ・第21週(5月24日~30日)      ・・・・・今週・・・・・            
 ・第22週(5月31日~ 6日)                 

 ・感染倍率          0.96倍 -> 0.99倍

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第48週(11月23日~29日)   39.63人    190801人    189万人
 (第48週がピーク)
    ・・・・
 ・第18週( 5月 3日~ 9日)     0.08人      360人    (0.40万人)
 ・第19週( 5月10日~16日)     0.08人      377人    (0.42万人)
 ・第20週( 5月17日~23日)     0.13人      627人    (0.70万人)

 ・患者報告数の予報です。

  ・30日                      0.010人              0.05万人
  ・第21週( 5月24日~30日)     0.13人      621人    0.69万人
  ・31日                      0.010人              0.05万人
  ・第22週( 5月31日~ 6日)     0.13人      615人    0.68万人

 ・本日終了時点での累積患者数(全国推計値) 2076.6万人   100人中16.3人
  (2009年第28週以降の合計です。)      

 ・累積患者数の予報。
  ・第21週( 5月30日)               2076.6万人  100人中16.3人
  ・第22週( 6月 6日)               2077.3万人  100人中16.3人

・入院状況
 ・入院         17646人( 3月30日現在)     入院率   0.085%
 ・重症化         1557人( 5月23日現在)    重症化率  0.0075%
 ・死亡(含む疑い例)   199人( 5月23日現在)     致死率   0.00096%

・予報精度経緯
                      予報      確定値     予報誤差
 ・第18週( 5月 3日~ 9日)  0.14人    0.08人   +90.3%    
 ・第19週( 5月10日~16日)  0.10人    0.08人   +26.8%    
 ・第20週( 5月17日~23日)  0.07人    0.13人   ー42.9%    

 今回の定点合計報告数は627人で、当ブログ予報は358人でした。

 今回予報誤差はー42.9%になります。

 第34週から今までの平均予報誤差は±21.9%です。

・コメント

 入院患者数は本日累積で17695人になります。(平均予報誤差は±1.9%です。.)

 感染力を持っている、いわゆる「ホット」な患者数は6900人程で、
 約6割程度が新型と思われます。


 累積患者数2075.9万人で、全人口の100人に16.3人が感染しました。

 そのうち未成年者は1516万人で、100人に62.3人が感染したことになります。

 成人は557万人で、100人に5.4人が感染したことになります。

 (累積患者数の平均予報誤差は±2.6%です。)


 第20週は大幅上昇になりました。

 大幅上昇といっても%の話で、絶対数そのものは相変わらず「底値」です。

 第14週で「底打ち」したあとは週ごとにアップダウンを繰り返す
 「バランス状態」継続中です。


 今回は47県のうち23県が上昇になりました。

 前回より3県の増加です。


 報告されているウイルス状況は季節性(A香港型とB型)が4割程度で、
 新型が6割程度の「混合感染状況」は引き続き継続中のようです。

 ちなみに季節性はB型が主流の模様です。

PS

WHOの進藤さん、日本の例の「総括会議」でプレゼンとのこと。

ジュネーブからわざわざ御苦労さまです。

しかしまあ、内容は日本政府を「よいしょ」のようで、感染研の谷口さんからも
「ちょいとほめすぎでは、、、。」みたいなコメントをもらったようです。


進藤さん曰く、{日本では春の急速な感染拡大がなく、秋まで第一波が来なかった
理由について「大英断で一斉に実施した初期の学校閉鎖が、国としての流行曲線に
影響したのではないか」との見方を示した。}とのこと。


知らぬ間にウイルス君に上陸されて神戸、大阪での集団感染、「火がぼうぼう」状態でも
ウイルスサーベイランスの警報は鳴らず、「気の回る」開業医さんの指摘でようやくの
「全校休学」の大技発動。

なんとかかんとか押さえ込んだものの、その間に国際順位は17位から4位に急上昇。

まあ、「ボヤをだした」事を批判するのか、「ボヤを消したこと」をほめるのか、
視点の違いと言えばそれまでですがね。

できれば「両方に言及」されるといいのですが、ジュネーブからでは遠すぎて
よく見えないのでしょうね。


実際の経緯は、5月16日に集団感染発覚。

ウイルス君の「フリーラン」を許していた為、感染倍率が3.8倍まではねあがった。

5月22日には感染者数294名。

このあたりを境に、「全校休学」の荒技の効果が出始め、感染者数の増加にストップ
がかかる。

6月8日までは感染倍率で1.1倍程度にまでおさえこみ、患者数は444名。

但し9日からは一転増加に転じて感染拡大のスタート。

その後は平均感染倍率1.3倍ほどで11月にピークに到達。

これが「事実」です。


「全校休校の大技」がきいていた期間は18日間。

5月22日から6月8日までの間です。

従って、流行を遅らせることができた日数も18日間で、けして「春の第1波」を
「秋までずらす」ような効果はありませんでした。


まあ、例の「とんでも専門家諮問委員会」の委員長さんも、「全校休校は効いた。」との
意見でしたので、進藤さんのプレゼン内容は「ウエルカム」でしょうけれど、、、。

進藤さんは「よいしょ」したとは思えませんので、やはり「ジュネーブからでは日本の
本当の状況を把握することは困難である。」という理解が妥当なところでしょうか。

それでも「WHOの進藤さんがいったのだから、そちらが正しい。」という方には
「お好きにしてください。」としか言いようがありませんがねえ、マスコミのみなさん。


コメント
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