CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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ここまでやるか~、Working for MCA

2022年12月04日 | Southern Rock

MCAとはMusic Corporation off Americaの略称でアメリカの巨大音楽産業を構成する一員だった。

Working for MCAって曲、本当にご当人の前で演れる?ってぐらいぶっ飛んだ歌詞のロック、チューンだ。

この7年の間全くツキがない。

フロリダの州境からテネシーのナッシュビルにやってきた。

どんなイベントにも顔を出しこなして来た。

そして、北部の詐欺師野郎が彼の求めているものが俺たちだって言ってきた。

契約書にサインを

今日にでもサインを

大金が稼げるぜ

MCAのために働けば

俺たちが得たのはたった9000ドルぽっち!

だけど南部の漢がするようにニャッて笑ってやったぜ

カリフォルニアに行ってスーパー・スターにしてくれるんだって

俺の金は全部払ってくれよ、アンタには大した額じゃないだろう?

ニューヨークで活躍していたミュージシャン、アル・クーパーに見出されMCAレコードの傘下のSound Of The Southと契約したサザーン・ロック・バンド、レイナード・スキナードが彼らの1974年の2枚目のアルバム、Second Helpingのレコーディングでそのプロデューサーであったアル・クーパーを前にして豪快に歌った。

前年のデビュー・アルバムが既にミリオン・セラーの爆売れだったのに、Second Helping(2度目の御奉公)と意味ありげなタイトルのアルバムに収録されたのはWorking for MCA。何かのジョークかそれとも本心(賃金闘争)を歌ったものだったのか…

まあ実力あっての事だったのは間違い無いだろう。

Working for MCA以外にも、ニール・ヤングのSouthern ManやAlabamaに対する回答とでも言えるアラバマ州讃歌、Sweet Home AlabamaやJ.J. Cale作の軽快なCall Me Breezeなど聴きどころ満載。

MCAと言えば、1990年日本の松下電器産業がバブル景気の影響もあって、家電のハードと映像・音楽のソフトの融合を夢見てMCA・ユニバーサルを買い取った。ジュラシック・パークが世界的大ヒットしたもののアメリカ企業を統率するノウハウも乏しく赤字に転落、バブルが弾け始めた中その5年後にカナダの酒醸造会社、シーグラムに株を買い取ってもらい清算と相なり、現在はMCAレーベルは消滅しユニバーサル・ミュージックが代わって運営している。

その点ソニーは1日の長があったのかな。60年代末CBSに請われて合弁企業CBS・Sonyを設立し、1988年にアメリカのCBS株を買取りソニーの名義で音楽、ゲームと映画などの娯楽産業を世界的に展開。有名なところではマイケル・ジャクソンからビートルズの音源の著作権を購入し現在まで所持している。

てな事を思い出した。

 



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