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ブリティシュ・ロック、奥の細道その4

2021年04月04日 | BRITISH ROCK

またまた知る人ぞ知る、知らない人は誰それ?って感じの英マンチェスター出身のモダーン・ポップが売りのロック・バンド、サッド・カフェが1976年にアルバム・デビュー。

一般的な洋楽ファンでもサッド・カフェと聞けばイーグルスの6枚目のアルバム、ロング・ランの最後に収録された悲哀感満タンのThe Sad Caféを思い出すかも...

またこのバンドのボーカルがポール・ヤングと聞いて、ホール&オーツのEverything You Go Awayをカバーし全米1位に送り込み80年代に大活躍したソロ・シンガーと同一人物とだと勘違いするかも...

この業界で知名度を上げるとなるとヒットの連発が欠かせない。

てな事で1980年に出た4枚目のアルバム、セルフ・タイトルのSad Caféが満を持して登場!

何しろ前年に出た前作、Facadesからカットされたシングルが全英3位、アルバムも健闘し8位にチャート・イン。

今回アルバム・タイトルにバンド名を掲げ、製作陣も前作と変わらず10CCのエリック・スチュワートを起用しここで勝負をかけようとしたのだが、ちょいと力みすぎたか46位と後退。

(日本ではまだまだ知名度が低かった事から、セルフ・タイトルでのアルバムのPRはデビューアルバムと勘違いされる事を恐れたのか、シングル・カットされたLa-Di-Daを本邦のアルバム・タイトルとして活用)

残念ながらその後は波に乗れずアルバム数枚を出し80年代末に活動停止。

ポール・ヤングはその後ジェネシスのマイク・ザ・フォード率いるMike+The Mechanicsのボーカリストとして加入し活動を続け、またキーボードのヴィック・エマーソンはエリック・スチュワートの引きで10CCのアルバムやツアーに参加したそうな。

演奏しっかりしてたんだけどね... 

移り変わりの早い大衆の心を捉える何かがほんの少し足りなかったのかな?

奥の細道からなんとか這い出でて、大通りまで出ることが出来ればなんとかその流れに乗っていけるんだけどね…

まあたとえ実力があってもこの業界生き残っていくのは本当に大変でありまして...

アメリカのウエスト・コースト系バンド、Silverがいみじくも歌ってましたっけ。

To Be A Musician,

And I Can See

It's Not An Easy Life

It's Not An Easy Life to Live〜 ♪

 



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