60年代、ブリティシュ・インヴェイジョンの一員としてアメリカ・マーケットに進出し成功を収めたのに、何でヘンテコリンな方向に作風が変化したのか…
デビューから数年、ビート・バンドとして英米で大成功を収めたキンクスではあったが突如別バンドにに変身したかの如く作風が変わった。そんなこんなで、彼らが練りにねって制作したアルバムを出しても特にアメリカでの反応がイマイチで、またツアーに出ても受けない辛い時期が継続した。
そして時は1970年、彼らの9作目のスタジオ・アルバム、Lola Vs Powerman And The Moneygoround, Part 1とこれまたアルバム・タイトルからしてバンド・リーダーのレイ・デイヴィスの捻くれ度を十二分に感じさせる作品が出た。
これが意外や以外、きらりと光る何かがあったのかアルバムはアメリカで35位にチャート・インされシングル・カットされたLolaも全米9位・全英45位と息を吹き返した。
ただ、レコード会社のパイ・レーベルはそれまでのセールスがイマイチだったので、サントラ盤を契約上の最終アルバムとして出し契約を延長をしなかった。そして彼らはこの後大手レーベルのRCAと契約を交わし意欲的なアルバムを制作していくことに。ところがまたまた例の悪い癖が出たのか、あまり売れそうにないコンセプト・アルバムを出していくことに。
低迷期の中久々にヒットしたこの作品、ヘンテコなアルバム・タイトルやジャケ・デザインを除けばイケてるアルバムだと思う。
興味のある方は是非ご一聴!
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