1978年のウイングスのアルバム、London Townの制作中にドラマーのジョー・イングリッシュとギターのジミー・マカロックがバンドから脱退。レコーディングは中断し、残った3人でレコーディングを再開し何とか発売にこぎ着けたものの、それまでのウィングスの作品と違ってイマイチ地味な仕上がりとなった。もちろんレコーディング・チャートは全英・全米それぞれ4位・2位と大ヒットはしたのだが…
その翌年なんとか巻き返しを図ろうと、新たにギータリストのローレンス・ジュバーとドラマーのスティーブ・ホリーを加えニュー・アルバム、Back To The Eggを完成させた。
(当時日本盤を買ったような記憶があったのだが、なぜか不思議なことに手元にあるのはUK盤???)
原点回帰としたアルバム・タイトルからして彼らの意気込みが感じられ、本作の売りはバンドやレーベルの枠を越えた著名プレイヤーが一堂に会したロッケストラによる演奏が2曲収められたことかな。デヴィッド・ギルモア、ハンク・マービン、ピート・タウンシェンド、ジョン・ボーナム、ケニー・ジョーンズ、ジョン・ポール・ジョーンズ、ゲイリー・ブルッカーらその他もろもろのメンツが参加したのはポールの名声による人脈無しには実現しない。
とは言え、オイラの個人的な意見としては気合が入りすぎて返って空回りって感じだったかな。全体的にはバラエティさは感じられるものの、ポールの王道とも言えるポップな決めの一曲が見当たらないし、またロッケストラもこれだけのメンツが参加しているので2曲と言わずにサイドー2の全面を使ってお得意の組曲形式で参加メンバー各々の個性をより炙り出した唯一無二のものに仕上げた欲しかった。
当時は評論家筋の評価も低いものだったと記憶しているが、それでも全英・全米それぞれ6位・8位と前作と比較してダウンしたもののトップ10入りの大ヒット。
流石はポールと言うところですかね。
お盆明けのオイラも明日からは目玉焼きではなくタマゴ掛けご飯で再スタートを切りたい。
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