60年代英国出身の大物バンドの中で日本で人気のあったのはご存知ビートルズとストーンズで何故かキンクスとフーは日本ではイマイチだったね。
フーの場合は1969年のトミーでそこそこ知られるようにはなったけれど、それ以前のアルバムとなると一般的なリスナーならファースト・アルバムのMy Generationまで遡らねばならない。
てな事で、今更ながらではあるが少しでも彼らのことを知っていただければと本日は彼らの1967年の3枚目のアルバム、The Who Sell Outでも。
曲間にラジオ局のジングルなど効果音を挿入しあたかもラジオ・ショーを聴いているかの雰囲気を醸し出すトータルさを意識したアルバム作りがなされている。
この当時、やっぱりサイケデリックな影響は受けていて元気印のハード・ロック一辺倒でなくポップでバラエティーに富んだ曲作りがなされているし、更にここでのオペラチックな印象を受ける曲作りは、次作のトミーの原点だと思えロック・オペラはフーの代名詞だ!って認知されるのに貢献したと思う。
キノコ雲をバックに登場したジェファーソン・エヤープレーンほどはぶっ飛んでいないしても、日本では全く食さないが、海外のホテルに泊まればビュッフェ・スタイルの朝食で結構病みつきになる煮豆に浸かっているロジャーのジャケは結構インパクトあり。
今じゃフード・ロスとかで、こんな事すればきっとお叱りを受ける事になる。
適切かどうかは別にして縛りが厳しくなってちょっと息苦しくなった今の世の中、昔はよかった~って言うわけじゃ無いけれど、時が少しばかりゆっくり流れてナンセンスなおふざけが許される余裕が少しばかりあったんじゃ無いかな...
やんちゃばっかりじゃないよ。これが俺たち本来の姿!