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CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ジャケでドッキリさせよう〜って魂胆ですかね?

2019年09月14日 | PROG ROCK

いらっしゃいませ、エマーソン様 

いつものお席でございますね。

ミラー・ボールの反射が届かない奥まったボックス・シートに3名様ご案内〜! 

なんて会話があったかどうかは定かではないが、70年代当時のディスコ・ブーム、いかにもディスコで踊ってひと汗かこうかと言う様な出立ち。 

コレを知ったら全日本プログレ愛好友の会の会長が卒倒するかも… 

1978年のエマーソン・レイク・アンド・パーマーのスタジオ・アルバム、Love Beach。

 

(シャツの胸元がはだけたワイルドな出立ちの3人組、遥か彼方水平線に沈む夕陽を眺めながら微笑む姿が何とも...)

作品としてはライト級で緊張感が足りないって意見もあるが、いつも通り確かな演奏技術と作曲能力は折り紙つきで安定感もあり、通して聴いて決して駄作とは思えない。 

しかしこのジャケ・デザインとアルバム・タイトルのLove Beachなんとかしてくれよ〜って意見は当時からあったはず。

ところでLove Beach のタイトル決定の経緯に関しては、Wikiを見ても日本語版と英語版では全く異なる見解が…. 

個人的には、このアルバムの制作でアトランティック・レーベルとの契約が切れるいわゆる10月にあるプロ野球の消化試合のようなもので、当然注目度は下がることから、アトランティックとしては、この場違いなジャケ・デザインとアルバム・タイトルで反対に注目を集めさせようと半ばヤケクソ気味に決定した様な気も...

 

(夕陽はすでに西の彼方の水平線に没したというのに、腰まで使ってハイ、ポーズって何かの罰ゲームかね?)

契約消化のアルバムといえば、既発曲を再録したりアウト・テークを持ってきたりと結構手抜きのアルバムが存在する。

それらを考慮すれば全曲オリジナルの新曲で、しかも全編20分にも及ぶと言う大作、Memories Of An Officer And A Gentlemanを含むこのアルバム、結構良心的だったと言っても良いんじゃね〜 

そう言えば、80年代にAn Officer And A Gentlemanって映画があって、当時これから付き合ってみようかって思ってた人と一緒に映画館で見た頃の甘酸っぱい記憶がふと蘇る…. 

えっ、お前の話なんかどうでもいいって?  

どうもすいません。 


やっぱりコレはジャケ買いでしょう。

2019年09月14日 | AMERICAN ROCK/POPS

知っている人は知っているけど、知らない人は全く知らない、孤独な(私の勝手なイメージ)シンガー・ソング・ライター、エリオット・マーフィー。 

1973年にアルバム、Aquashowでメジャー・デビュー。 

ボブ・ディランとの共通点を見出され、当時ブルース・スプリングスティーンと共にディランズ・チルドレンなどと称され将来を期待されたお方であった。 

同じロックン・ロールでもブルースの芸風は一般アメリカ人好みの元気はつらつ!陽のイメージがあり、片やエリオットの場合は何と無く陰りのある印象を受けた。 

その差がその後の人気の格差に繋がり、ブルースは大スターに、エリオットは自身に最もフィットする環境を求めてパリに活動の拠点を移すことになった。

そんな彼の1976年通算3枚目のアルバム、Night Lights。

モノクロの早朝のNYのタイムズ・スクエアを背景に、シャツとジーンズだけ淡目の青色で着色されたエリオットの姿がくっきりと浮かび上がる。

(カメラが悪いのか撮影者がダメなのか、青い色がうまく表現出来なくてごめんなさい。)

こっ、こっ、これは〜  エリオットを知らなくともついジャケ買いしたくなる様な衝動が〜 

とは言え、実は翌年にRCAレーベルからCBSに移籍して出たアルバム、Just A Story From Americaを買うまでは私も彼の存在を知らなかったので、その様な場面には遭遇しなかった。 

90年代に局地的にCD化され再発された様だが、廃盤となり入手不可能と思いきや、なんと日本限定で2008年に紙ジャケCDが出たのにはビックリ、早速購入した。 

で中身はと言うと、NYの夜の世界にうっすらと輝く灯りのもとで語られるストーリーを綴った様な雰囲気が中々よろし〜 

1曲目のDiamond By The Yardはのベースによる出だしからなんだか同じニューヨーク出身のベルベット・アンダーグラウンドの匂いが…

それもそのはず、何故だかエリオットは、彼らの1969ライブのアルバムに印象的なライナー寄稿していたし、前作はルー・リードがプロデュースすると言う話もあったそうな。それに、ベルベットのメンバーだったダグ・ユールがこのアルバムでギターを弾いている。

 

(マーフィーさんいらしゃいました)

2曲目のDeco Dance、客演でビリー・ジョエルが弾くピアノも雰囲気が出ていて、コレまたよろし〜

そして、彼のロックン・ロールは淡々と続いていく。

ブルースの1975年のBorn To Run

それに続いて、同じCBSレーベルから1976年に出たJust A Story From America。モノクロ写真を使ったブルースのアルバムをかなり意識したデザインのジャケ。