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「りんぷうの会」 公式ブログ

会長:神田佳明(能楽写真家)
能楽撮影教室・能楽舞台撮影会は現在、休止中です

行く春を惜しみつつ…

2012年05月07日 | 会員写真ギャラリー

今年は3月・4月に結構、肌寒い日が多かったですね。
その分、梅や桜の花を長く楽しめましたが
何だか妙な感じ でした。

さて。5月。
5日の子供の日はちょうど「立夏」だったそうで
暦の上とは言え、春を通り過ぎてもう夏です。

日差しも強まってきて、「夏近し」という感じでしょうか。
ちなみに、「夏近し」というのは春の季語だそうです。


冒頭画像は、りんぷうの会・会員の上村義一さん撮影。
東京の新名所ゲートブリッジ、別名・恐竜橋です。

確かに、ちょっと恐竜っぽい不思議な造形ですね。
ゴールデンウィーク中にお出かけになった方も
多いのではないでしょうか。

上村さんはフットワークのいいカメラマンの方で
話題の撮影ポイントなど、いち早く制覇(?)されるようで
いつも写真が楽しみです



こちらは東京スカイツリー。
以前、上村さん撮影の夜景版スカイツリーの写真を当ブログに
ご紹介
しましたが、ずいぶん趣が異なりますね。

初春に撮影された作品で掲載が遅くなってしまって恐縮です。
花のピンク色(桃の花でしょうか)とツリーの対比が面白いと思います。

スカイツリーも、いよいよ今月の22日に開業とのことですが
オガタは、ほとぼりが冷めた頃合いを見て
行ってみようかなと思っております。

ちょうど、先月の1日のお茶会の時に、総武線車中から割りと大きく
スカイツリーが近くに見えて、それだけで感動しました。
我ながら、お手軽です



お茶会と言えば、いまさらですがとても楽しく盛り上がりました。
会員外のご近所の方も飛び入り参加され、うれしいサプライズでした。

お茶もお菓子もおいしかったのですが、お弁当も超美味でした。

ということで、お茶会の時のお弁当スナップ♪
りんぷうの会・会員の本村政治さん撮影です。

亀戸の升本のお弁当で、美味しい江戸下町の味で有名だそうです。



こちらは、お弁当を開いたところ。
お弁当の箱もおしゃれで凝っていますね。

撮影してくださった本村さんは、英国王立写真協会会員の達人カメラマン
粋な風流人でもいらっしゃるようで、お茶会では正客として
正しいお作法のお手本となっていただきました。

不調法なオガタは大変、助かりました。

お弁当スナップも、ササっと撮っていただき、
きっちりとしたフレーミング。さすがですね。



ラストは、私が最近バタバタしている一因、我が家の新入り仔犬のニコルのカット。

もうちょっと、かわいい写真を載せたら~というお声をいただきましたので
前回よりは女の子らしく、かわいらしいのではないかと思いアップしました。

おやすみ前で眠くて朦朧としている図です。

この写真だと分かりにくいですが、まだ片手で持てるサイズで
華奢すぎて怖いくらいです。
いたずら盛りで大変だし、早く元気に大きくなってほしいと思います


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和坊さんから美麗なモノクロ花写真が届きました♪

2012年03月06日 | 会員写真ギャラリー
昨日は雨でしたが今日は晴れて、いいお天気ですね。
日差しが暖かく春を感じます


本日は春にふさわしい、きれいな花の写真作品をご紹介~
りんぷうの会・会員の和坊さんの非常に美しいモノクロ作品です

「今年はモノクロ・フィルム写真を極めたい」と和坊さんから年頭に
伺っていて、てっきりオガタは勝手なイメージで
森山大道風の無頼な感じのモノクロ写真を想像していたんですが
予想とは真逆のとても繊細できれいな作品でした

ガザニアというお花だそうです(オガタは知りませんでした )

最初にこの作品を拝見して、長谷川潔の版画作品を連想しました。

長谷川潔の作品では、花はもっとファンタジー・タッチですが
モノクロの力強くて豊かな表現力・訴求力と完成度の高さが
通底するように思いました。

ちなみにオガタは個人的に長谷川潔の作品が大好きです




こちらは、また趣が異なって軟調でやさしい雰囲気の作品

淡い光を受けて咲く、しだれ桜と白い雪、
深い空の青との組み合わせの妙を感じます

いいモノクロ写真はカラー写真以上に豊かな色を
画面から感じさせるものだと言われておりますが、その通りですね。

おそらくこの光景はカラーで撮影したら
少し平凡な絵になっていたのではないかと思います。

「モノクロの勝利!!」という感じで嬉しくなりました

やっぱりモノクロ、それもフィルムのモノクロは最高だと思います。
(使用フィルムはコダックのTRI-X400とのことです。)

豊かな階調表現、シャッターを切った瞬間の美を凝縮して
濃密に封じ込められるのは、やはりモノクロ・フィルムならではですね。

白い雲と空のトーンが特にきれいだと思います


和坊さんは、ほかにも素敵なモノクロ作品をご自身のブログに
アップされていらっしゃいます。

よかったら是非、ご覧ください

◆Kanbo's Art   http://kanboart.blogspot.com/


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今泉修三さん撮影の「春を呼ぶ だるま市」

2012年02月27日 | 会員写真ギャラリー
ここ最近、関東では真冬の厳寒が遠のいて、
それほど寒くないように感じます。

まだまだ北国では寒いのでしょうか。

もう間もなく2月も終わり。
ようやく3月弥生です。

さて。
本日は、りんぷうの会・会員の今泉修三さんの作品ご紹介です。

群馬県高崎市の少林山達磨寺のだるま市の写真で
実は、1/25の三浦先生の能楽講座の際に
今泉さんからお預かりした作品です。

掲載が遅くなりまして、大変、申し訳ありません

管理人オガタは、だるま市というと深大寺のだるま市
イメージが強く、3月に行われるものだと思っておりましたが
ネットで確認したところお正月明けの1月初めに開催されるお寺さんが
多いようですね。

だるまさんのお顔も各地で微妙に表情やデザインが違いますが
こちらの高崎だるまは、「いかにもだるまさん」といった
力強い表情がいいですね

今泉さんの写真も被写体の魅力をストレートに表現されていて
ちょっと硬派な雰囲気です。




この作品もいいカットだと思います。
炎がきれいですね。

オリジナル写真だと、もっと色彩鮮明な作品なのですが
ブログ掲載時の編集の加減で、ちょっとオリジナルより
おとなしくなってしまいました。

申し訳ありません

オリジナルは、もっときれいだと想像の上、
ご覧いただければ幸いです


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久々の更新記念で上村義一さんスナップ特集です♪

2012年02月25日 | 会員写真ギャラリー
暖かくなったり寒くなったり
三寒四温になってきたかなと思われる今日この頃。
皆様、いかがお過ごしでしょうか

インフルエンザが猛威を奮っているとか
どうぞ、お気を付けください。

さて。
ブログの更新が2週間近くも滞ってしまいました。
すみません

本日は、祝再開記念ということで
りんぷうの会・会員の上村義一さんスナップ特集を
どどーんとお届けします

冒頭画像は、何ともカラフルで楽しいスナップ

雪を戴く富士山に七夕飾りと私は驚きましたが、
知る人ぞ知る~「冬の七夕まつり」だそうです。

ちょうど、昨日(2/23)は「富士山の日」でしたね。




こちらはまた趣の異なる富士山の写真です。

昼間の富士と夜の富士。

どちらも甲乙つけがたく魅力的ないい写真だと思います

上村さんからはデータではなくプリントを頂戴したのですが
下のほうに撮影データが細かく記載されているのも
デザイン的に面白いかなと思って、そのまま掲載させていただきました。

ちなみに、上村さんはカメラ・マニアらしく
ニコン・キャノンの両メーカーの主要カメラ・レンズを
よりどりみどりで揃えていらっしゃるようです



ご存知スカイツリー。

東京の新名所ですね。

スカイツリーの写真はよく見かけますが、夜景は初めて見ました。

個人的には絶対に撮影しない被写体ですが、
素直にスカイツリーも悪くないなとこの作品を見て思いました。



◆本日は上村義一さんのスナップ写真を3点、ご紹介させていただきました。

いかがでしたでしょうか。

上村さんの作品は以前アップしたダイヤモンド富士の写真も見事でした。

よかったら、あわせてご覧ください


・上村さんのダイヤモンド富士の写真記事 

http://blog.goo.ne.jp/rinpoonokai/e/04b234d7f1328b1f6c715a12a97e5202



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本日は伊東功一さんの荒波写真です♪

2012年02月12日 | 会員写真ギャラリー
相変わらず寒い日が続いておりますが、皆様お変わりないでしょうか。

寒い、寒いと言っても、そろそろ2月も半ば。
もう少しすれば梅の便りもありそうで
あとしばらくの辛抱で春が来るはず…ですよね。

さて。
本日の写真は、りんぷうの会の事務局長・伊東功一氏撮影

どどーんと荒波の音が聞こえてくるような写真です。
迫力がありますね。

厳しい自然の造形を巧みにとらえた傑作写真ですが、
よく見ると波の形が面白いですね。
私は、どこかユーモラスな印象さえ受けましたが
いかがでしょうか。


寒いのが苦手なオガタは極力、必要最小限の外出にとどめているのですが
伊東さんをはじめ、りんぷうの会の会員各位は寒さに負けず
撮影を楽しまれているようで頼もしい限りです

伊東さんは今年も黒川能観能に行かれたそうです。

小柄なのにバイタリティーあふれるSさんは
最近、北海道へ撮影旅行されたとも伺っております。
ふくろうや鶴、白鳥にオオワシなどの写真を撮影されたようです。

当ブログにて順次、会員の皆様の傑作写真をご紹介予定です

すでに決まっているところでは、
今泉修三さん上村義一さん藤田ひろみさんの作品を
ご紹介予定です。

このブログをご覧の会員の皆様もよろしければ
是非、ブログ掲載作品をお送りください。


詳細は、管理人オガタもしくは神田先生までお気軽にお問い合せください。

よろしくお願いいたします


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森田研作さんの能面写真 今回はカラー・バージョンで♪

2012年02月04日 | 会員写真ギャラリー
早いもので、もう2月。昨日は節分でしたね。

強烈な寒波が日本列島に居座っているとかで北国では大雪の被害が深刻。
東京でも26年ぶりだかの寒さだそうで、インフルエンザも大流行中と
ニュースで言っていました。

皆様、どうぞご自愛ください。


さて。
ツイッターのほうで先日、お知らせしましたが、
長野県の諏訪湖博物館・赤彦記念館にて「幽けき美 能面写真展」が
現在、開催中です。※2/12(日)まで。

こちらの写真展は毎年、開催されているそうで、今回で8回目とのこと。

能面作家の石塚雅弘先生の能面作品を撮影したグループ写真展で
りんぷうの会・会員の森田研作さんも
モノクロ写真・カラー写真の両方で出品されています。

「森田さんの写真は是非、見たいけど、ちょっと長野まではムリ 」というお声を
多数、頂戴いたしましたので、ブログに森田さんの作品を
一部アップさせていただくことにしました。

前回はモノクロ作品でしたので、今回はカラー・バージョン。
モノクロとカラーと比較して是非、ご覧ください

冒頭写真は「小面」(こおもて)。
朝日を受けて、つぼみから開花したばかりの花のように美しい表情ですね。

能楽ファンの方には周知のことですが、
「小面」の「小」は「小さい」という意味合いではなく
「かわいい」という意味です。
(「小さいもの=かわいい」という図式も成り立ちますが。)

能面の中でも、もっとも美しい完成された女性の面(おもて)と言われていて
年齢設定は15才くらいの若い女性だそうです。

現代では15才というと女性というより少女ですが、
平均寿命の短かった昔と今とでは年齢感覚が全然、違うということでしょう。

能楽の流儀の中では喜多流と金春流が特に大切にしている面となります。



こちらは、前回、モノクロ・バージョンでもアップしました「小べし見」。
カラーだと、だいぶ趣が異なりますね。

また、アングルもカラーが左向きでモノクロが正面向きと違っています。

カラーで正面撮影、あるいはモノクロで左向き撮影の場合は
おそらくライティングや角度を微妙に変えて撮影するのが「森田流」と
勝手にオガタは推測しております

要はカラーでもモノクロでも、その特性を生かしたベストの撮影をするということで



最後は、「獅子口」。

モノクロ・バージョンより吠えているように見えます。

口元が強調されて写っているせいでしょうか。
迫力がありますね。


◆ちょっとまた長文記事になってしまいました。恐縮です
よかったら文章は飛ばして、森田さんの傑作写真をじっくりご堪能ください。


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お待たせしました!森田研作 能面写真特集 第二弾です

2012年01月18日 | 会員写真ギャラリー
ちょっと更新が遅くなってしまいました 
すみません

本日は、りんぷうの会・会員の森田研作さん撮影の
モノクロ能面写真特集 第二弾をお届けいたします。

いやいや、そう言いつつも冒頭写真はカラーの舞台写真でありますが。
(管理人・オガタは結構、へそ曲がり )

実は前回のモノクロの美しい「深井」の写真の反響が大きく
その中に森田さんの舞台写真も是非、あわせて見たい~というリクエストが
ございましたので、とっておきの舞台写真を掲載させていただきました。

能「鞍馬天狗」より。シテ(=主役のこと)は喜多流能楽師の出雲康雅先生。
昨年9月の能楽舞台撮影会でのカットとなります。(会場:横浜能楽堂)

ご覧の通りの傑作写真。下手なコメント不要ですね。
特に羽団扇のインパクトが強烈で、本当にいい写真です


さて。本題です。
今回も能面作家の石塚雅弘先生の作品を森田研作さんが
モノクロで撮り下ろした となります。

まずは、能面「小牛尉」。

能「高砂」前シテなど神の化身の役柄で用いられる品格あふれる面(おもて)です。



能面と言えば真っ先に連想される「般若」の面(おもて)。

モノクロだと迫力倍増ですね。
カラーがないだけ余計に暗闇に浮かぶ般若の怨念や哀切がストレートに胸に迫ってきます。



こちらは「小べし見」。

「べしむ」とは口を真一文字に結ぶことの意。
漢字で表記したいところですがPC環境によって文字化けしてしまうので仮名表記にしています。

能「鵜飼」「皇帝」などで使用されます。



最後に「獅子口」です。
紅白の獅子が舞う華やかでおめでたい、能「石橋」(←「しゃっきょう」と読みます)などで使用される面です。


◆森田研作さんのモノクロ能面写真特集後篇、いかがでしたでしょうか。
いずれも見ごたえのあるいい作品だと思います。

ちょっと長文記事になってしまい恐縮です

ありがとうございました。



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震災から10ヶ月。

2012年01月12日 | 会員写真ギャラリー
昨日(1/11)は東日本大震災が発生して10ヶ月が経過した日でした。

新聞を見て被災地のニュースが少ないなと感じました。
テレビは見なかったので分かりませんが、どうだったのでしょうか。

10ヶ月、経ったからといって、大袈裟に報道されればいいということでは
もちろんありませんが。


先月、りんぷうの会・会員の荒井玲子さんの写真展「また ここで暮らしたい」
拝見した際に、会場で荒井さんがおっしゃっていた次のような言葉が
強く印象に残っています。

「クリスマス商戦真っ只中でモノが溢れた大型デパートに
最近、行ったんだけど、すごく違和感があった。

津波で流されて何もなくなって、がれきだらけのふるさと・大船渡の現実と
あまりにもかけ離れているので。

でも、私には、大船渡の日常のほうがリアルで本当のように感じて
東京の豊かな生活のほうがウソのように感じる。」

何が現実で、何をリアルと感じるのか。
考えてしまいました。


個人的には、今年は被災地に行こうと思っています。
体力も根性もない私が行っても大したことができないのは
明白ですが(←なさけないです )、やはり実際に行ってみないことには
何も見えてこないと思いまして、どうにか都合をつけて実現したいです。


◆冒頭写真は、会員の森田研作さん撮影。
能面「深井」で能面作家の石塚雅弘先生の作品です。

「深井」の面(おもて)は、舞台で拝見すると本当に美しい面だと思います。

以前、「隅田川」の舞台であまりにきれいで見とれたことがあります。

面の撮影はとても難しくて、あまりに自分がダメなので、
いつも撮影後に落ち込みますが、さすがに森田さんはうまいですね

舞台で見ていいなと感じる面の良さが撮る人が撮れば
写真でもきちんと表現できるんだなと、あらためて納得。

感想として妥当なのかはわかりませんが、
ずいぶん人間臭い「深井」だなあ、こういう人って身近にいそうと感じます。

モノクロなのが効果的で、かえってよりリアルに感じさせるんでしょうね。

森田さんからは、ほかにも5枚、モノクロの能面作品をお預かりしております。
続篇をしばしお待ち下さい。



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2011年最後の記事~古谷久夫さんの白鷺写真作品

2011年12月31日 | 会員写真ギャラリー
いよいよ2011年も終わりですね。これが今年最後の記事になります。

りんぷうの会・会員の古谷久夫さんの作品でタイトルは「物想い」です。


漆黒の背景に一羽の白鷺。

何を想っているのか。

もしかすると何も想っていないのかもしれません。

物を想うのは撮り手である古谷さんであり、この作品を見つめる私たち。


大昔、倫理の授業で習ったパスカルの「考える葦」。

人間は弱い。植物で言えば風にそよぐ葦のようなもの。
でも「考える」ことができる稀有な存在。

ただ弱いだけじゃない…はずなんだけど、さて、どうでしょうか。

色々と考えてしまう2011年の暮れです。


これまた大昔、漢文の授業で習いました。

「年年歳歳花相似」(年年歳歳 花相似たり) 
「歳歳年年人不同」(歳歳年年 人同じからず)


中国初唐の詩人 劉廷芝(りゅうていし)作の「代悲白頭翁」( 白頭を悲しむ翁に代わる)より


来年はいい年でありますように。


◆今回掲載の古谷さんの作品「物想い」は
2011年度の大和市文化祭一般公募展にて教育委員長賞を受賞。



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3連休ということで伊東功一氏撮影のクリスマス写真です

2011年12月23日 | 会員写真ギャラリー
いよいよクリスマス到来。
3連休という方も多いようですね。

あいにくクリスマス寒波が来ているそうで、お天気は荒れ模様のようですが


本日の写真は、りんぷうの会の事務局長・伊東功一氏撮影のクリスマス写真。

宝石のようにきれいなクリスマス・イルミネーションの写真ですね。
澄み切った冬空の空気感までもがリアルに感じられる、とてもいい作品だと思います。

伊東さんらしい隙のない見事な写真ですね


最初の作品は、非常にシャープでインパクトの強い写真でしたが、
こちらは、優しい雰囲気の写真。クリスマスらしい温かみのある絵作りですね。

画面内の英語は「ホワイト・クリスマス」の冒頭の一節です。


今年は、東日本大震災と未だ収束の見えない東電福島原発禍の年ということで
クリスマスやお正月を例年のように晴れ晴れと迎える心境には
ちょっとなれないですが、クリスマスが近づくにつれ
学生時代に読んだ小説のワンシーンを思い起こすことが多くなりました。

アルベール・カミュの『ペスト』という小説です。

根絶されたはずのペスト=中世の悪夢が現代都市でなぜか大流行して
壊滅的な打撃を被る中、ペストと戦い奮闘する人々の姿を描いたカミュ渾身の長編小説です。

確か小説の終わりのほうだったと思いますが(←大昔に読んだきりなので
記憶が定かでなく恐縮です)、「今日はクリスマスだ」というセリフが出て来ます。

今日はクリスマス。
こんなひどいクリスマス。
こんな状況でもクリスマス。


先日、当ブログですでにご紹介しましたが、
りんぷうの会の会員で写真家の荒井玲子さんが故郷の岩手県大船渡市を
撮影した写真展を横浜市にて開催中
です。(今月25日まで。)

荒井さんは、震災後の今夏の猛暑の中、がれきの中で草花が芽を出し
花を咲かせるのを見て、植物のたくましさに心を動かされ
被災した大船渡の写真を撮り始めたそうです。

ちょうど大船渡市のホームページを見たら、
「大船渡市の風景」として「街を照らすクリスマスツリー」(大船渡市大船渡町)という
写真が掲載されていました。

小さい写真ですが、拝見して何だかホッとしました。


皆様、どうぞよいクリスマスをお過ごしください



本日は本村政治さんの能楽写真のご紹介です

2011年12月20日 | 会員写真ギャラリー
今年も残すところ、あと10日余りですが
皆様いかがお過ごしでしょうか。

管理人・オガタは、まだ年賀状を書いておらず です。
なるべく2・3日中に何とかしたいと思っておりますが、どうなることやら


さて。
本日は、りんぷうの会・会員の本村政治さんの能楽写真 のご紹介です。

冒頭作品は、能「土蜘蛛」演能前、面(おもて)を戴く出雲康雅先生(喜多流能楽師)の写真です。

画面から「土蜘蛛」の咆哮が聞こえてくるかのような臨場感あふれる
素晴らしい写真作品だと思います。

この後の「土蜘蛛」の舞台への期待がいやが上にも高まりますね。


こちらが能面単独の写真です。

当代随一の能面師・堀 安右衞門師(初代)の作品で「獅子口」となります。

先日、同じ面の写真(りんぷうの会・会員の今泉修三さん撮影)を当ブログに掲載させていただきましたが
本村さん撮影の「獅子口」もまた見事な写真だと思います

今泉さんの撮影作も本村さんの今作も、いずれも甲乙つけがたい出来栄え。
両者それぞれに微妙に表情が異なるところも面白いですね


こちらは、能面「節木増」(ふしきぞう)の写真。
同じく堀 安右衞門師(初代)の作品で、ご覧の通り絶世の美女であります。

よく無表情のたとえで「能面のよう」と言いますが、この写真を拝見すると
そんな言葉は能面を知らない人の固定観念の産物で大きな誤解~と思えてなりません。

陰影に富んだ憂いある表情がとても美しいと思います。


本村さんは先日の能楽写真コンテストにて特別技巧賞を受賞された腕利きカメラマンの方で
英国王立写真協会会員としても国際的にご活躍中です。

先日の能楽撮影講座最終回では、能「楊貴妃」と白楽天(白居易)の「長恨歌」にからめて
中国のさる高名な学者の方との交流について興味深いエピソードをお話しいただきました。

豊富な海外経験をお持ちでいらっしゃるようで、
世界各国の素敵な風景写真を多数、撮影されていらっしゃいます。

詳しくは、本村さんのホームページをご参照ください。

◆本村政治さんのホームページ:「写真で綴る世界旅行」
http://www.m-motomura.com/


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秋の能楽撮影講座終了~今泉修三さんの新作を仕入れさせていただきました♪

2011年12月16日 | 会員写真ギャラリー
先週の金曜日、12/9は秋の能楽撮影講座の最終授業でした。

その際、お会いした会員の今泉修三さんに半ば強引に(←すみません )交渉した結果、
新作をめでたく確保できましたので、ここにご紹介させていただきます。

冒頭写真は、能面「獅子口」。

今回の講座で受講生一同が撮影させていただいた能面、
二面のうちの一つで、名人・堀 安右衞門師(初代)の素晴らしい作品です。

きっちり隙なく見事に「獅子口」の迫力あふれる面の特徴をとらえた
いい写真だと思います



先日、今泉さんの個性的なモノクロ紅葉写真をアップさせていただきましたが、
今回はカラーの紅葉写真シリーズです。

赤い紅葉と左側の構造物の曲線の取り合わせが面白いですね。

さて。この左側の物体、何だと思われるでしょうか。

材質が石っぽいというのはご覧の通りですが、
管理人・オガタは、ちょっと何なのか分かりませんでした。

答えは次回のお楽しみということで~



こちらはまた色彩がきれいな作品です。

ブログ掲載に当たって、リサイズして解像度を下げたりしているので
オリジナルの発色の鮮やかさが少し損なわれてしまって
大変、恐縮なのですが、それでも、非常に美しい写真だと思います。

印象的なブルーは、実は空の色ではなく水の色ということでした。

なるほど水の質感をどことなく画面から感じられるようにも思いました。



紅葉もいいけれど黄葉もいいですよね。

今年は何処も色付きがイマイチだったようですが、
それでも、うまい人が撮ると素敵に写るもんだなあと感心しました。

虫食いの葉にも趣ありですね。

こちらの作品も、オリジナルはもっと色がいいです、すみません



秋の日差しの豊かさ・暖かさを感じる作品です。

秋晴れで小春日和だったのかなあと想像し、しあわせな心持ちになりました


◆今泉修三さんの作品、いかがでしたでしょうか。

次回は、これまた講座で仕入れさせていただきました本村政治さんの作品を
お送りする予定です。

お楽しみに~


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晩秋の柔らかな陽射しに魅せられて…和坊さんのアート写真の巻

2011年12月04日 | 会員写真ギャラリー
りんぷうの会・会員の和坊さんから素敵な写真作品が届きました

以前、斬新な能面写真作品を当ブログでご紹介した、あの和坊さんです。

手前味噌ではないですが、本当にうちの会員の皆様はハイレベルだと思います。

それぞれに趣の違う、個性的で味のある傑作写真が多く
「いづれあやめか かきつばた」という感じで(←あまり適切なたとえでないような
ブログ管理人として非常に嬉しいです。



冒頭写真は、"Shadow"というタイトルの作品です。(和坊さん命名。)

和坊さんは晩秋から2月くらいまでの間の優しい朝の光が大好きだそうです。

作品に、和坊さんがウキウキしながらシャッターを切っている
楽しいハイテンションな気持ちが如実に表れていますね。

"Shadow"というタイトルではありますが、決して静かな写真ではなく
音楽的な作品ではないでしょうか。
画面から軽やかな音楽が聞こえてきそうと思いました。



こちらは、"Still life"という作品。

Still lifeとは静物画のことですね。

「和坊流・写真で描く静物画」、味わい深い作品です。

冒頭作の"Shadow"と同様、和坊さんの気持ちのこもった傑作だと思います。


◆和坊さんからは、能楽写真をモチーフにしたコラージュ作品も
届いているのですが、そちらはまた別の機会にご紹介させていただければと
思います。

ご期待ください。



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名人・今泉修三、久々の登場です!

2011年12月03日 | 会員写真ギャラリー
当ブログの常連読者様には、おなじみの今泉修三さんから待望の新作が届きました

「最近、今泉さんの作品が載っていないのねー」と、
やや非難(?)混じりのお言葉を実は複数の方から頂戴しており
今泉さんからメールが入って管理人は狂喜乱舞~
大袈裟ですが、非常にうれしかったのであります

今回の作品のタイトルは「晩秋」。

今泉さんらしい洗練された完成度の高い作品です。

モノクロで寂しげな晩秋の風景ですが、ありふれた既視感がなく
また渋すぎないのが魅力ですね。

赤の枯れ葉が目立ち過ぎず、背景のモノクロと微妙な均衡を保っています。
さすがの絶妙のさじ加減。

名人・今泉修三、お見事です
(↑敬称略、お許しください


◆「もっと今泉さんの作品が見たい!」という方のために
過去に掲載した記事のご案内です。

・石垣島の写真作品
・バリ島の写真作品
・狐の面の写真作品
・今泉さん参加のグループ展の案内記事【会期終了】

どうぞ「今泉ワールド」をご堪能ください


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古谷久夫さん撮影の白鳥写真 第2弾です

2011年12月02日 | 会員写真ギャラリー
大変、お待たせして申し訳ありません
本日は、りんぷうの会・会員の古谷久夫さん撮影の白鳥写真、
待望の続編をご紹介させていただきます。

冒頭写真ですが、ライティング=光線の加減が素晴らしいですね。
光に透き通る白い羽が美しく見事だと思います。

黒い背景に水面も暗く落ちていて、白鳥の白と水しぶきの白が際立って目を引きます。

「モノトーンの勝利!」と感じました。


こちらも繊細で美しい作品です。独特の雰囲気がありますね。

白鳥たちがきれいな文様のようにも見えます。

飛翔する白鳥たちをこんな風に幻想的に写真作品で表現できるのか、と
古谷さんのカメラマンとしての力量に本当に脱帽です




最後に連作のイメージでお送りします。

題して「翼あるものに幸あれ」。
すみません。勝手なネーミングですが。

この白鳥、何だかとっても幸せそうに見えました。

美しくて繊細だけれど力強くてダイナミックな白鳥の飛翔。
清々しく爽快な作品です。


◆古谷久夫さん撮影の「白鳥写真モノトーン篇」、いかがでしたでしょうか。

ここで、注釈をひとつ。

管理人・オガタは、「モノトーン」という言葉を
「単色系」とか「同系色」という意味合いで使うことが多い
のですが、
どうも一般的には「モノトーン=モノクロ・白黒」であるようですね。

ちょっと心配になってネットで調べたのですが、
日本では「モノトーン=モノクロ・白黒」が優勢(?)みたいです。

古谷さんの今回の作品はモノクロ=白黒作品ではありません。
ですが、前回の作品のようにカラフルではないということで
モノトーン篇とさせていただきました。

どちらにせよ、オガタはモノトーン=同系色の作品も
モノトーン=モノクロ・白黒も大好きで、
古谷さんの白鳥写真も両シリーズとも素晴らしいと思います。

それから、訂正もございます

前回の記事で、「朝焼けか夕焼けか、どちらか不明だけれど
絶対、夕焼けと思う」と記載しましたが、古谷さんに確認したところ
全作品が朝、撮影されたものだそうです。

早とちりの思い込みで恐縮です。すみませんでした

古谷さん、これに懲りずに、どうぞまた傑作写真をお送りください。
お待ちしております。


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