ringoのつぶやき

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DJ-OECD、軟調な欧州と力強さ増す米国の「デカップリング」見込む

2012年03月30日 06時48分56秒 | ユーロ危機

パリ(ダウ・ジョーンズ)経済協力開発機構(OECD)は29日、今年上半期に欧州は予算削減で経済成長が鈍るが
、米国経済は「力強い」拡大を遂げ、欧州と北米のデカップリング(非連動)が起きるとの見解を示した。

世界経済見通しの中期評価でOECDは、昨年末に支配的だった情勢の短期見通しは改善したが、世界経済の回復は
依然として脆弱(ぜいじゃく)だと指摘した。

OECDのチーフエコノミスト、ピエール・ カルロ・パドアン氏はインタビューで、「風向きの変化は米国でやや
見られるが、ユーロ圏ではほとんどない。ユーロ圏は崖っぷちからやや遠ざかることができた、というだけのこ
とだ」と語った。

OECDは昨年11月、主要経済国の見通しを下方修正し、ユーロ圏の債務危機が経済の混乱を格段に悪化させる可能
性があると警告した。その後、ユーロ圏の指導層はギリシャ向け第2次救済策を承認し、結果的に世界経済をめぐ
る不透明性を低下させた。

パリを本拠とするOECDは今回、米国経済の見通しを11月の予測から上方修正した。同国の国内総生産(GDP)は
1-3月期に年率換算で2.9%、4-6月期に同2.8%成長する見込みだとした。日本の成長予想も引き上げ、年率換算
で1-3月期に3.4%、4-6月期に1.4%それぞれ拡大すると予想する。

すでにリセッション(景気後退)入りしたイタリアについては、1-3月期と4-6月期にマイナス成長にとどまる見
込みだとした。フランス経済は1-3月期に縮小するが、4-6月期にはプラス成長を回復する見通し。ドイツは4-6月
期までプラス成長を確保できるが、1-3月期の成長率は0.1%とわずかな伸びにとどまるとした。

英国経済は1-3月期に縮小して定義上のリセッションに陥るが、4-6月期にはプラス成長に転じると見込む。

スペインに関しては、銀行部門と国家財政をてこ入れするため年内に国際金融支援が必要になるとの観測が高ま
っているが、パドアン氏は安心感を与える見解を示し、こうした観測をはねつけた。

「財政調整をめぐるスペインへの圧力が強まっている。状況は引き続き不透明だが、それ以外に大きな危険はな
い」と語った。
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