ringoのつぶやき

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高齢者施設投資ファンド、国内最大150億円、新生銀が融資。(日本経済新聞)

2013年04月29日 14時25分11秒 | 

 有料老人ホームなどの高齢者向け施設に投資する国内最大のファンドが誕生した。シンガポールの企業が組成した150億円規模のファンドが、北海道や奈良県で13施設を取得。ファンドには新生銀行が96億円の非遡及型の融資を実行した。稼働率が高く賃料収入が安定しているため、高齢者向け不動産に国内外から資金が流入している。
 ファンドを組成したのはシンガポールの大手医療施設開発会社、ヘルスウエー・メディカル・デベロップメント。同社はアジア全域で病院や介護施設の開発を進めている。
 ファンドは有料老人ホームを運営する光ハイツ・ヴェラス(札幌市)とセフティライフ(奈良県)から施設を買い取った。施設は今後も両社が運営し、賃料がファンドの収入になるしくみだ。
 有料老人ホームなどは運営者が施設を建設するケースが多いが、高齢者の増加に供給ペースが追いついていない。自前の資金による施設整備には限界があり、ファンドなどによる資金供給への期待が高まっている。
 一方、投資家側から見れば、一般のマンションなどに比べて収入の安定した高齢者向けの不動産は有力な投資対象だ。
 新生銀は将来、こうした不動産に投資する専門の不動産投資信託(REIT)をつくることを検討中だ。こうしたファンドへの融資実行を通じ、運営事業者などとの関係を強化する狙いがある。


DJ-高級ブランドの中国戦略、プレミアム販売いつまで続くか

2013年04月29日 07時36分23秒 | 社会経済

 (ダウ・ジョーンズ)高級品メーカーが知られたくないと思っている秘密は、彼らが中国の常連客に対し、一貫してプレミアムをつけた高い価格で商品を販売してきたということだ。

 高級車から高級ハンドバッグに至るまで、さまざまな商品への中国人たちの購入意欲が収まり始めている。このため、成長の原動力として中国を頼りにする企業は、思いもよらぬこと、つまり値下げを余儀なくされるかもしれない。

 高級車ブランドのメルセデス・ベンツ、アウディ、それにBMWの3車種を比較すると、高級セダンの中国での定価は、平均すれば、米国で販売されている同等の車の価格より64%高い。これは意外なように見える。中国製の商品は比較的安価だと考えられているからだ。

 調査会社バーンスタイン・リサーチによると、メルセデス・Cクラスの定価は中国では5万7120ドル(約567万円)からと、米国のそれより62%高い。同様に、中国国内で製造されたアウディ「A4」は54%、BMWの3シリーズは76%高い。輸入車になると、この差はさらに大きくなる。

 中国の価格には消費税や付加価値税が含まれているのに対し、米国の価格には入っていない。だが、こうした税を全て除いても、これら3車種の中国での価格は平均で37%高い。

 この3車種のメーカーは、中国で販売する車にはより多くの機能を搭載していると主張する。しかし、それだけではその価格差を説明できないだろう。

 中国にはハイベース・ファクター(当初から既に高価格だったという要因)がある。つまり、中国での自動車販売価格は、同国が世界貿易機関(WTO)に加盟し、自国での生産を始める前は、もっと高かったのだ。この要因のおかげで、外国の自動車メーカーには値下げする動機がほとんどなかった。需要があまりにも旺盛だったからだ。消費者は車を早く手に入れたいのであれば、余計にカネを出さなければならなかった。

 しかし、それが今変わりつつある。販売される車種が増えたほか、需要も落ち着いてきた。今年が転換点になるかもしれない。2013年1-3月期のアウディ、BMW、それにメルセデスの中国での販売台数は、前年同期比6%の伸びにとどまった。12年10-12月期は25%の伸びだった。BMWは上海自動車ショーで、中国での売り上げの伸びは昨
年40%だったが、今年は2桁割れにとどまるとの見方を示した。

 バーンスタインの自動車アナリスト、マックス・ウォバートン氏は、「中国で価格戦争が起こるリスクが高まっている。現在、あまりにも多くの企業が中国に依存している」と指摘した。

 ファッションブランドも同じ圧力にさらされている。最近、ルイヴィトン・モエヘネシーの株価が下落した。
同社が中国での売り上げがここ1年ほど「横ばい」になっていると発表したことを受けた。中国の消費者は2000ドルのバッグを買うときでさえ特売品を探そうとするほど価格に敏感だ。こうした消費者を呼び戻す方法は、価格を下げるよりないかもしれない。

 高級品メーカーは常に、価格設定方式を明かすことに後ろ向きだ。しかし、中国人の海外旅行者の急増により、秘密の維持が困難になっている。09年の時点で、グッチのJOYシリーズのボストンバッグの中国での価格は、フランスの価格より54%高かった。欧州の証券会社Exane BNPパリバによると、この差は12年の時点で62%に広がった。人民元高により輸入品の価格が下がっているはずであるにもかかわらず拡大したのだ。

 伝統的に、アジアの革製品やファッション製品の価格は欧州のそれより50%高い。グッチは価格差の理由として税金、関税、輸送費、それに為替変動を挙げているが、Exane BNPパリバの高級品部門アナリスト、ルカ・ソルカ氏によると、それでは価格差の70%しか説明できないという。

 中国の消費者は、海外で購入すればこの「チャイナ・プレミアム」を回避できる。これは高級品メーカーにとって問題だ。一部の企業は、中国国内で購入する消費者を増やそうと、価格差を縮小し始めた。ルイ・ヴィトンによれば、北京とパリの店舗の価格差は12年に50%だったが、今年は約30%にまで縮小している。

 日本で販売される高級品にもかつてプレミアムがついていたが、CLSAの消費者調査責任者アーロン・フィッシャー氏によると、需要の鈍化とともに差が縮まってきた。Exane BNPパリバによると、ルイ・ヴィトンのハンドバッグ「スピーディ30」の「ジャパン・プレミアム」は過去3年間で半減し、12年の時点で24%になったという。

 高級品メーカーにとって最も収益性の高い市場での値下げは痛みをもたらすだろう。中国での生産コストが世界の他の地域と同等だと仮定して、メルセデス、アウディ、それにBMWの価格を10%下げると、中国で販売される車1台当たりの利益が3分の1減るという。

 しかし長期的に見れば、高級品メーカーのブランド、投資家、そして消費者にとって、現実を受け入れることは理にかなうのだ。
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DJ-米企業が借り入れに慎重、大手銀融資残高は4月前半に9%減

2013年04月29日 07時35分02秒 | 社会経済

 (ダウ・ジョーンズ)米企業が借り入れを減らしている。これが、足取りの重い米経済を圧迫し、銀行が長期
にわたる不況から抜け出すのを難しくする恐れがある。

 連邦準備制度理事会(FRB)の統計によると、大手銀行の融資残高は4月の前半2週間に3月末と比べ9%減少し
た。融資残高は今年1-3月期に2.7%増と四半期ベースで2年ぶりの小幅増にとどまった。

 銀行関係者や企業経営者によれば、企業が借り入れに慎重なのは、医療費の増加や、景気減速再現への恐れ、
中西部をこの冬襲った寒波に伴う新規投資のずれ込みをめぐって不安があることを示している。さらに、企業が
昨年終盤に増税を見越して大挙して借り入れを行ったことも影響している。

 大手地銀のBB&Tのキング会長兼最高経営責任者(CEO)は「経営者は投資に極めて慎重になっている」と指摘
し、「米経済は底固めに四苦八苦しているが、我々が壁に直面するとは思ってもいなかった」と語る。今年1-3月
期末現在の同行の企業向け融資残高は前期末比横ばいにとどまっており、同CEOは「誰もが何が起きたのか事態の
把握に取り組んでいると思う」とけげんな表情だ。

 一部経営者によれば、各企業は手元資金を積み増すことに注力している。金融ソフトウエアのインチュイット
のウィリアムズ最高財務責任者(CFO)は、1-3月期決算に関するアナリストとの電話会議で、「今年は現金持ち
高を多少厚くする計画を策定した」と明らかにした。

 多くの銀行が今年1-3月期に融資を縮小したことは、米金融業界にとって数少ない明るい材料のうちの一つが
危うくなることを意味し、景気回復の強さに対する疑念が生じている。

 その他の形態の融資も冷え込んでいるだけに、最近の企業向け融資の減退が不安をあおっている。急増してい
た住宅ローン借り入れが減少に転じたこともあり、1-3月期は個人向け融資も落ち込んだ。

 融資の減少は反転する可能性もある。エコノミストらは、融資の落ち込みは年末まで続くことはないとみている。企業の中には、銀行借り入れではなく社債で資金調達を行うところもある。

 しかし、エコノミストらは大手銀行による企業向け融資は経済全体に与える影響が大きいため、その動向を注視している。PNCフィナンシャル・サービシズ・グループのガス・ファウチャー上級エコノミストは、「融資の伸びが鈍化するのは良い兆候ではない」と語る。同氏は、リセッション(景気後退)が迫っていると懸念してはいないとしながらも、「融資は経済の拡大持続のために重要だ」と強調する。

 金融データ会社SNLフィナンシャルによれば、ダラスに拠点を置く地銀コメリカは、1-3月期末の企業向け融資残高は前期末比3.4%減少した。しかしコメリカの広報担当は、融資減少の理由として、「昨年末に掛けて季節要因から融資が大幅増加した反動」を挙げた。ウェルズ・ファーゴのスローンCFOも12日アナリストとの会合で、「借り入れが10-12月期に活発になり、その後1-3月期に減退するのはいつものことだ」とし、「1-3月期の融資動向について拙速に結論を下すつもりはない」と慎重な姿勢を示した。
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