ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

参上!火災鑑定人!

2004年11月10日 21時26分14秒 | 古い日記
昨日の出火騒動で、保険会社から委託された「火災鑑定士」
なる人達が会社にやってきた。

出火した配電盤を開いて見せると、
「ウ...ム、これは難しいケースだ。」
と黙りこんでしまった。

例えば、ストーブが予測不可能な偶発的事故で、
家の壁がこげてしまった、とする。

その場合、「家の壁」を補修する金額は、保険がきくが、
「ストーブそのもの」には適用されないそうだ。
(つまり「出火原因となったストーブ」の費用は補填されない)

翻って今回のケースはこうだ。

1:ロッカーのような箱に収められた電気の「配電盤」がある。
2:その中にある、「ある一部の装置」が、爆発&炎上を起こた。
3:よって、配電盤全体が焼けた。

これは確かに微妙だろう。

配電盤以外のものには、全く損傷はないので、
「配電盤」が火災を起こした、と考えれば保険は適応されない。

ただし、「配電盤」の中にある「装置」が出火原因だった、
と考えれば、「焼けた配電盤の修理費」に対して保険が適応される事になる。

「配電盤」は「一個の装置」とも言えるし、
「色々な装置を便宜上集めて並べたもの」とも解釈できる。

ゆえに、判定は??? で、「その装置が出火した原因」を
解明するまで、保留と言う事になった。

あきらかに、「その装置単独での原因」で出火、という事になれば
保険が適応されるが、「配電盤全体の不具合」であれば、
保険は適応されないであろう。

それにしても、この「火災鑑定士」って肩書きには魅かれるな。

国家試験の資格では無いそうだが、面白そうな仕事だと思った。