レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

デスカッパ

2012年06月17日 15時28分54秒 | 怪獣/モンスター

「デスカッパ」
英題:DEATH KAPPA
2010年 日本/米 85分
■監督:
 原口智生
■出演:
 平田弥里
 ダニエル・アギラール・グティエレス
 北岡龍貴
 深華
 なべやかん
 星光子
 庵野秀明
 樋口真嗣
 桜井浩子

●あらすじ
「片腕マシンガール」「東京残酷警察」に続く“TOKYO SHOCK”シリーズ第3弾として
アメリカ資本で製作された特撮怪獣映画。
日本を代表する特殊メイクアーティスト、原口智生が自らメガフォンを取り、
巨大怪獣同士の対決を、往年の特撮映画の世界観を鮮やかに再現して描き出す。
主演は「ウルトラマンメビウス」の平田弥里。
東京でアイドル歌手になる夢に破れて故郷の尻子玉村に帰って来た加奈子。
実家では代々、村の守り神である“河童様”を敬い、村の河童地蔵を大切に守ってきた。
ところが帰郷した加奈子の目の前で、祖母が暴走する車にひき殺されてしまう。
祖母の遺志を継ぎ、河童様を守る決意をした加奈子。
やがて彼女の前に河童様が現われ、2人は心を通わせていくのだったが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
“TOKYO SHOCK”シリーズの他の二本は、まだ観ていないなあ。
興味はあるんだけどね。
本作は3000万で作られた低予算作品らしいが、その予算のほとんどを後半の怪獣シーンに使っていると思われる。
前半と後半でテイストががらっと変わるのも面白いが、後半の怪獣シーン。
登場からして、昭和初期の頃のゴジラが好きなんだろうなあと思わせるカット割り。
東宝兵器の人気ナンバーワンとも言える、メーサー砲を彷彿とさせる武器が出てきたり
怪獣対決にプロレス実況を持ち込む辺りは、昔のゴジラとかが怪獣プロレスと言われていたのに起因するのか?
などなど、正に特撮と呼ばれていた頃の怪獣映画のノリそのまんまな所が楽しい。
そう言えば「タイタンの戦い(2010)」の時は、こういったのが観たいと言ってた気がするぞ。
と、ここまで言うと大変面白そうに思えるかも知れないけど、実態は全然そんなことない。
特に前半部分なんて、ほとんどテレビのコントみたいなもんで、出来は相当ヒドイ。
やってることもマニアがマニア向けに作っている部分も強いし
あからさまなシーンも多く、前半部分を楽しむにはレレレ力が高くないと結構辛いと思う。
ヒロインも『30代自称ミキティ』って感じだし。
特にこのヒロインが歌う劇中歌が凄すぎる。
全く売れなかったと言う設定通りなのか、歌詞も歌も相当にひどいんだが
この歌を劇中で繰り返し流すもんだから、耳に残ってしょうがない!
まあ総じて相当なマニアが作った自主映画って感じだが、こういった映画を作るには
余所の国からの出資でなければ作れないと言うのが残念ではある。
今も続いているのか知らないけど、“TOKYO SHOCK”シリーズはもっともっと続けて欲しい企画だね。
まあその前に、他の二本を観とかないとだけど。
コメント
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