こんばんは、ぶちおです。
昨日の鈴鹿エンデューロを振り返ります。
今回が初めてユーロードメンバーとして参加しました。チームメンバーは、K江田さん、S原さん、M上さん、S木君、N村さんの代走として急遽参加が決まったH高さんと私の合わせて6人。
ピットも初めてのシケイン。いつものピットエリアと違って、食事も買いに行きにくそうなので、ご飯、飲み物は多めに持って行く。予備部品、椅子などなどでかなりの荷物となった。この辺りは次回要検討です。到着時間も5時30分とシケイン近くの駐車場は一杯と言われて、1コーナー側になったのも失敗だった。
順番とか何も決まっていない状況だったので、素早く準備を済ませ打ち合わせをする。風の噂でスターターと言うのを聞いていたが、今回はガチではなく楽しもうというコンセプト。それならばレース経験の少ない人の方がいいのではないかと思う。どこかのタイミングで集団から千切れるだろうから、最初の方しかレースらしい経験ご出来ないからだ。
結局、スターターを拝命する。ユーロードからは3チーム。スターターは、店長とK合ちゃん。きっちりと最前列を確保する。前からスタートする事で余計な体力を使わなくて済むし、ゴチャゴチャしないので落車リスクも小さい。
少なくとも6周、昨年のようにペースが速く交代のために抜け出せないなら落ち着くまで走るつもりでボトル満タン、補給食もポケットに忍ばせスタート前にはゼリー飲料も飲んだ。
今年は速いが速すぎないペースで進む。ホームストレートも向かい風とはいえ35km/h出ているかどうか。これなら抜け出せる。
5周終わりで、店長とK合ちゃんが交代のためピットイン。上手く交代出来たようで、かなり早いタイミングでたいちょとF原さんが上がってきた。F原さんがちょうど横に来たタイミングで楽に交代出来たか聞くと『問題なかった』と返ってきた。
集団のペースが上がる前、隊列が長い方が復帰しやすいと考えて6周でピットインする事にした。スプーンカーブ立ち上がりから徐々にポジションを上げて15番手くらいでホームストレートに戻ってくる。ゴールラインを通過した辺りから集団から離れペースアップしてピットインする。
2番手はK江田さん。無事に集団復帰をしてくれた。まずはスターターの責任を果たす事が出来てホッとした。ユーロード3チーム共1回目の交代は上手くいった。
2回目は3チーム同時にピットに入って来た。少し混乱する。3番手のH高さんは集団復帰のためかなり脚を使ったようで早目にピットインする。
ここで集団から遅れたようだが、後ろの4時間グループに乗っかる力走をM上さん、S木君が魅せる。
ラストはS原さん、集団から遅れた状況でもしっかりとバトンをつないでくれる。すでに集団らしい集団は少なくなっている。朝から吹く強風が集団崩壊を促している。
2巡目は単独走で始まる。脚が揃いそうな人には声を掛けてみるが、知らない内にいなくなる。3周目終わりで後ろから8時間の先頭集団がやってくるのをアナウンスが言っている。これに乗ってからピットインのタイミングを計ろうと思う。
すでに人数がかなり絞られていて、5人ほどの集団。何とか入れてもらうが、当然ローテーションも回ってくる。負荷が一気に上がる。2周が限度か?
脹脛が攣りそうになる。グッと踏み込めない。差が開き千切れそうになる。あと5mが詰めれない。大きく差が開くわけではないが、交代すると復帰は無理な状況。完全な判断ミスだった。1周前にピットインするべきだった。
もしくは3周目で入り、チームメイトに託すべきだった。
それでも順位は6位まで上がっていた。何故か個人的にはここまで順位を確認していなかった。始め聞いたときは、『は?6位!?』という反応でした。まさかという感じ。さらにユーロードとしては、6〜8位という仲良し状態。
レーススタートから4時間を超え、コース上は8時間組だけが走っていて、もう集団はほとんどない状況になった。
ここからは短く走って、ペースダウンを抑える作戦に切り替える。もうお祭りモードはなく、入賞圏内争いが勃発している。
ここまでは5位とは小さな差だったが、良い集団には乗られたようで一気に差が開いてしまった。
残り1時間を切って、6位をキープしている。それでも5位とは大差でもはや追いつかないどころかラップされそうな状況。7位とは5分差あり6位はほぼ安泰と思っていた。
ところが一気に状況が一変する。何が起きたか分からないが、1分/周差が詰まってくる。このペースだと完全に追いつかれる。
【46周終了時点】
6位ユーロード 7時間1分7秒
7位ブレッツァさん 7時間6分9秒
8位手羽先さん 7時間6分11秒
【48周終了時点】
6位ユーロード 7時間21分10秒
7位ブレッツァさん 7時間23分51秒
8位手羽先さん 7時間23分53秒
どうやら先頭集団に乗っているのがわかる。7位だけでなく8位も一緒にいる。
急遽作戦会議が執り行われる。
チーム内にスプリンターはいない。相手の力量は分からないが、ゴールスプリント勝負は無謀だ。
となると逃げ切りを目指すことになる。1周/人で全力TTをする事になる。
S木君→私→H高さんの順でとりあえず行く事に。
【49周目終了時点】
6位ユーロード 7時間30分26秒
7位ブレッツァさん 7時間32分35秒
8位手羽先さん 7時間33分20秒
この時点では、8位の手羽先さんが遅れたのは気づかずにいました。チーム内が混乱している状況でした。
【50周目終了時点】
6位ユーロード 7時間39分41秒
7位ブレッツァさん7時間42分7秒
この時点でブレッツァさんも集団から遅れたようですが、誰も気づかず。
S木君からバトンを受けて1周TT。
スタートボタン押し忘れ。
終わった後はこんな感じ。H高さんに後を託す。
【51周終了時点】
6位ユーロード 7時間48分51秒
7位ブレッツァさん 7時間52分8秒
まだ遅れている事には気づかない。
ここで更に問題発生!
みんな頭に血が回っていないようで、どう考えてもまだ時間が余る。H高さんは全力TT中。
S木君は、もはや抜け殻状態。
K江田さんは、足攣りでもはや限界。
S原さん、M上さんも厳しそう。
再度出る事になる。まずは8時間経つ前にゴールラインを超えて、少しでも多く周回するのを目標にする。これは、もしかしたら先頭集団は8時間経過してゴールする可能性がある。
予定通り1分30秒前にゴールラインを超えて、ラストラップに入る。が無情にも先頭集団も残り30秒でゴールラインを超えてしまった。
さてどうしようか?
1分差だが逃げ切れるのか?
追いつかれた後でスプリント勝負するのか?
逃げ切りを目指すが、露払いの先導バイクの位置を確認しつつ走る。これである程度は先頭集団との距離感が計れる。
裏ストレートでジリジリと距離が離れる。これで逃げ切りは諦めて、追いつかれてからの勝負にかけるが、まずは集団には乗らなければならない。スピード差が大きいとキツイので、スプーンカーブ立ち上がりのスピードが上がる前に合流する。
1位のDESTRAさんを先頭に他チームや招待選手が混じる集団。その中に筧五郎さんがいた。
数年前の雨の鈴鹿エンデューロを思い出す。
今回と同じで1位のDESTRAさんが全チームを周回遅れにしていた。後ろには筧五郎さんがいた。あの時はゴール前に『優勝者を讃えるため、単独でゴールまで走らせてやって欲しい』と言われた。もちろんその通りにして、後ろから単独でガッツポーズをしたDESTRAさんを見ながら私もゴールした。
今回も同じ状況だ。スプリント勝負自体が出来ないかもしれない。出来るだけ前に、ブレッツァさん、手羽先さんの前には絶対に入らなければならない。
※この時点では同一集団内にいると思ってます。
後ろから『横入りするな』と言われるが完全に無視する。もちろん先頭のDESTRAさんや招待選手の邪魔にはならないような位置で入る。
何とか要注意の2チームの前には入れた。
後は成り行きに任せるしかないが、位置どりには注意しつつ一応スプリント勝負にも備える。
ホームストレートに戻ると、予想通りDESTRAさんが前に出て単独でゴールを目指す。後ろは招待選手で壁を作るような動きがある。
それでも少しでも前に出られたらアウトなので、いつでも前に行けるように準備する。
完全に前を塞がれる前に、招待選手の間にホイールを割り込ませておく。きっちり1車体分の隙間は確保して、後は横をを見つつゴールに近づく。
そのまま動きなく、無事にゴールラインを通過する。何とか責任を果たせたようだが、リザルトを見るまではまだ安心出来ない。
※この時点でもまだ遅れているのは知りません。
リザルトを見て、ホッと一安心する。
良いチームメイトに恵まれて、良いレースが出来ました。
ユーロード3チームはそれぞれ6、9、10位と全てトップ10内と素晴らしい結果でした。
パイオニアのサイコンをガン見するS木君。
今回一番頑張ったのは、S木君と私的には思っている。チームメイトもそう思っていたのではないだろうか?特に異論なくサイコンはS木君に決まったのがその証拠だろう。
勿論、すでに私も含めて持っている人もいだが。
スターターとゴールという美味しい場面を独り占めして良かったのかはわからない。もっと穏やかに楽しみたいと思っていたかもしれない。一人多く走ったので、少ない周回になってしまった人もいる。
ただチームメイト皆んなが、この結果を喜んでくれているのが救いだ。
今はこの結果を素直に喜びたいと思う。