分厚いパニアケースはありましたが
『動研の薄型リッド』が欲しいと思っていた。なんと言っても渋滞時の
すり抜けを少しでも楽にしたいですからね。そんな矢先、あるバイク
ショップのHPに安く譲りますとの記事を発見2万円でゲット。リッド
だけではなく本体とセット、しかも元の分厚いリッドも込み。
本体とセットの薄型リッドは白色、2ヶ月位は白のままで乗っていましたが、
やはりどこかおかしいし変に目立つ。そこでバイク本体と同色の
パシフィクブルーにする事を検討。自分で塗装をする為にはまずは同色の
スプレー塗料が必要。ネットで調べたがBMWパシフィクブルー
を出しているメーカーは無し。近い色はありそうだがパソコン画面では
あてにならない。そこで近所のイエローハットのスプレー塗料売り場で
色合せ。バイクのフォークカバーを外して持参し何冊かの色見本と
徹底的に比べる。その結果完璧ではないがかなり近い色を発見。
トヨタ用8K4(ソフト99)
その他用意するもの
1.クリヤー(上塗り用の透明塗料)
2.プラサフ(下地塗料)
3.耐水ペーパー(#320,#600)
4.当て木(パッド)
5.マスキングテープ
6.脱脂用クリーナ
7.コンパウンド(塗装面の磨き用)
8.バケツ
【詳細説明】
1.クリヤー
メタリック塗装をする場合は必需品ですが、クリヤーは無くても大丈夫
ですが光沢が良くなるし塗装膜の保護効果もあるのでクリヤー塗装を
した方が良いでしょう。
2.プラサフ(下地塗料)
塗装のポイントは、塗膜をしっかり密着させる事、そしてツヤのある
滑らかな塗装面に仕上げる事です。プライマーは前者、サフェーサは
後者の目的で使用されるものですが、両方の機能を持つ物がプラサフ
です。樹脂(プラスチック)類は塗料の密着性が低いでブライマーは必需品
です。自動車メーカーのバンパー塗装では密着性を良くする為物理的
な処理が行われています。今回は樹脂表面に直接塗装するのではな
くしっかりと塗装された面への塗装なのでサフェーサだけで大丈夫です。
3.耐水ペーパー(#320,#600)
4.当て木(パッド)
これから塗る面に細かい均一の傷を付けて、塗料の喰い付きを良くする
事と塗る面の凸凹をならすためです。またプラサフ塗装後に#600で
再度研ぎ(ペーパーをかける事)ます。耐水ペーパーは水に漬けて柔ら
かくしなやかになってからパッドに当てて使います。パッドを使う意味は
平らに均一に研ぐためです。平らな大きな面は指に当てて研ぐと平らな
面が波打ってしまいます。狭いところや入組んだところは指で全く問題
ありません。パッドはクルマ用のワックスを買うと固めのスポンジが付い
てきますよね、あれを使えばいいのです。
5.マスキングテープ
塗装用のマスキングテープはホームセンターで売っています。小さい物
は全体をテープで覆ってしまえばいいのですが、大きな面積をマスキング
するときは新聞紙を二つ折りにして使います。新聞紙の下側(読む時)
には小さい穴が一定のピッチで開いていますので気を付ける。
このマスキングテープを剥すタイミングが重要です。塗装が乾燥してから
剥しますとマスキングテープと共に塗装膜が剥がれてしまいますので、
塗装終了後すぐに剥すことです。うっかり忘れてしまった場合は、カッター
ナイフで慎重にマスキングと塗装面の縁を切る。
6.脱脂用クリーナ
油などの汚れが着いていると密着が悪くなります。またワックス分が
残っているとスプレーした塗料がハジかれてしまいます。今回使った
のは油とワックスを除去できるクリーナーを使いました。
ワックスも塗装の大敵ですから、ワックス掛けの後とかワックス分が
残っていそうな場所は避けたた方がいい。
7.コンパウンド(塗装面の磨き用)
一般のスプレー塗料は塗装後乾燥すると光沢がなくなります。これを
ピカピカにするにはコンパウンドで磨く必要があります。コンパウンド
には硬い微粒子を含んでいます。この粒子の大きさで用途がわかれ
ます。メタリックや黒や緑など濃い色は粒子の細かいもの、白系は
粒子の大きいもの用になります。手で均一に磨くには、出来るだけ
手を大きく動かすことです。角ばった部分は磨きすぎに注意します。
パニアケース程度の大きさでも手で磨くのは大変です。電動の
ポリッシャーがあれば楽です(5,000円位の安いものがあります)。
塗装のままですばらしい光沢が得られる塗料もあるようです。
参考にしてください。→ 《塗料のオカジマ 》
苦労した結果やっと出来上がったのが下の写真です。
お盆休み三日間がこの作業でつぶれました。1ヵ所の失敗を除いては満足な
出来栄えです。失敗は塗装中に触ってしまい今でもこの跡が残ったままです。
日光東照宮の陽明門の柱と同じと思えば・・・・・
あまり完璧すぎるのもよくないし・・・・・・
なあ~んてやせ我慢
前の持ち主は10年前にR1100RTを乗っていましたが盗難にあい、
パニアケースだけが残ったそうです。いつか出てくる事を信じて10年
待ち続けたが遂に諦めブルーのF800STを購入したとか。
このショップの店長さんもR1150RTを盗まれたとうです。そういえば
つい最近私の家の近くでもバイクの盗難未遂事件がありました。
盗難にあわないよう万全の対策をしておきましょう
すごいもんですねえ。
私はてっきり塗装済みパーツを購入されているものとばかり思っていました。
レッドスコーピオンさんの塗装へのこだわりと知識・技術に脱帽です。
私は、エアコンプレッサーは持っていますが、タイヤのエアー入れ、洗車後の水気飛ばし、キャブレターパーツなどのエアブロー等にしか使用していません。
塗装用にと、水分除去用エアフィルターも持ってはいますが、スプレーガンを購入していないので、まだ取り付けていません。
仮に道具や塗料が全て揃っていたとしても、私のテクニックではとても満足のいく結果は得られないと思いますw。
私のパニアは全て黒色のままです。
少々のキズならワイヤーブラシ&粗めのサンドペーパー&バンパー用塗料で即セルフリペアできるので、これが私に合っているのかも知れません。(実際、何カ所かリペアしています。但し塗料はホームセンターで買った300円未満の汎用つやけしブラックを使用しましたが w)
でも将来的には、車体色に合わせた色にもしてみたいなー。
塗装にこだわりがあるわけではないのですが、ブルーの車体に白ではかっこ悪いと思いまして。これが黒だったらそのまま使ったでしょうねおそらく。黒なら傷も汚れもあまり気になりません。バイクの乗り降りのとき体が硬いせいか、またいだ足の踵がパニアケースに当って傷が付いています。黒なら当っても目立つようなキズは出来ないと思います。
しかも塗装温度も必要で・・・
そんな条件を満たした場所はブースしかないわけで
失敗したところは「照れ隠し」を施すのがいちばんかも?
もう僕は塗装はしないと決めました・・・・(++)
そうですね。塗装ってのは温度と湿度にすごく影響されるものですね。内地では湿度が高いときは塗装面に水分が結露して白く曇ってしまいます。冬の北海道で塗装したらどうなるのですか?もしかすると寒くてなかなか乾燥しないので吹付けた塗料がダラ~と流れしまうんですかね?