名古屋するめクラブ

~名古屋発くうみるあそぶ~

オレステス@愛知厚生年金会館 <2006年10月24日>

2006年10月25日 00時05分35秒 | 観る(ライブ)
蜷川のギリシャ悲劇。

藤原竜也君主演。

蜷川演劇、始めて見ました。

セリフや動き、全てに迫力がありました。

演出も大掛かりで、舞台に大雨、役者はみんなずぶ濡れでした。

エレクトラ役の中嶋朋子さんも、この人工雨のためか風邪を引かれていたようで、声がかれかれでした。 

この大雨が床を叩く効果音で役者の声がかき消され、2階で見てた私には、早口で話される難解なセリフがよく聞こえないところもありました。

何せ、ギリシャ悲劇の、オレステス、エレクトラ、ピュラデスというような登場人物の名前にも全くなじみがないし、「アポロンの神託」なんても、そういえば世界史で出てきたよな~くらいの知識しかないから、ちょっと聞こえないだけでストーリーが追っかけられなくなるんです。

フィナーレでは、天から聞こえるアポロンの声が会場に響き渡るんですが、それと同じタイミングで、世界の国旗を印刷した紙が会場全体にばら撒かれ、「アポロンの神託」が大胆に演出されてました。


名古屋千秋楽。

大入り満礼。

カーテンコールでは、役者の皆さんも蜷川さんも、表情に「やり遂げた感」がにじみ出てて、観客の私も気持ちよかったです。



<キャスト>
オレステス:藤原竜也、エレクトラ:中嶋朋子、ピュラディス:北村有起哉、ヘレネ:香寿たつき、メネラオス:吉田鋼太郎、アポロン:寺泉憲、テュンダレオス:瑳川哲朗
<スタッフ>
作:エウリピデス、演出:蜷川幸雄、舞台監督:芳谷 研



PS.それにしても、今、ここで「ギリシャ悲劇」を演る意味って何ですか?演劇素人の私に、どなたか教えてください。東京ではシアタコクーンが会場だったらしいけど、あそこで見たら迫力あるでしょうね。名古屋で見れるのはすごいうれしいけど、名古屋には演劇用のいい劇場があまりないのが、残念です。