ラフトブログ

社会福祉法人ラフト http://www.nporaft.com

車椅子と公共バス

2019-04-29 23:26:16 | 日記
先日、久しぶりに←きっと10年ぶりくらいに、ガイドヘルプ(行動援護)で、公共バスに乗りました。

もともとは、お散歩中心に過ごす予定だったのですが、小雨が降り出し、急遽、「公共バスに乗ってみよー」というテーマに切り替えました。

この日は、気ままに2つのバスに乗車しました。

昔は事前に乗るバスが決まったら、バス会社に電話してください…という感じでしたが、時代は進んで、気ままにバスに乗ろうとする私達に対し、嫌な顔は全くせずに、どちらのバスの運転手さんも優しく対応してくれました。



運転手さんの次に気になるのは、他の乗客。

時間を取ることや、座席2つ分を取ってしまうことに苛立つ方もいるかな?と思っていたら、特に表立って嫌な顔はされずでした。

2つ目に乗ったバスでは、降車時、若い男性が、バスの運転手さんに「何か手伝うことありますか?」って聞いてくれていて、ちょっと感動しちゃうくらいでした。



ニュースとかSNSとか見ると、乗車拒否とか他の乗客にきつい言葉を浴びせられるとか、無くもないわけで。

でも、その日、改めて思ったのは、ちゃんと社会に参加していかなくては、社会は変わっていかないんだよな〜ということ。

余暇でバスに乗る。
気ままにバスに乗る。

障害がなかったら、そんな日本語にいちいち向き合う必要もないけれど、障害者福祉に携わる中では、意識する日々。






そうそう。

その日は、バスに乗ってみて、たくさんの優しさに出くわしたわけですが。

最後の最後。

狭いエレベーターに3歳くらいの女の子とお父さん親子と一緒になって。

私が一緒にいた車椅子の彼女がつい、その子を軽く押してしまって…

「ごめんなさい」

って咄嗟に言ったら。

そのお父さん、娘さんに向かって、

「◯◯←娘さんの名前 と、仲良くしたいんだって〜」

と笑顔で言ってくれました。



社会をフィールドにすること。

時に、それは障害のある本人にとってはキツイこともたくさんあるんだけど。


でも。

知ってもらうこと。
出会ってもらうこと。

それは、社会にとって必要なんだと、改めて思った一日でした。






そして。

ガイドヘルパーの必要性とその意義、そしてこのお仕事の魅力も改めて。

ガイドヘルパー不足は深刻です。

月に2日〜でも。

ガイドヘルパーにご興味、ご関心のある方。

ご連絡お待ちしていますm(_ _)m



コーラル。

2019-04-12 23:19:30 | 日記
夏に開所予定だった生活介護事業所コーラル。

建設が遅れ気味で、先月終わりにようやく着工され、開所は秋に変更になりました。

変更の変更ごめんなさい(◞‸◟)

詳しいことは、今年度の法人総会でご説明いたします。

最近は特に宣伝はしていないですが、コーラルの利用に関する問い合わせが増えてきました。

びっくりです。

バタバタな金曜日。

今日の最後のお仕事は、コーラルの建築仕上げの確認です。





これからはハードの完成を待ちながら、ソフトについてじっくりと…です!





ちょっと疲れちゃった…じゃ、ダメですか?

2019-04-04 21:22:33 | 日記
船橋市は、地域生活支援事業の移動支援で、社会的理由?があれば、「通所通学」の付き添いも認められるのですが、3か月続けて、月1回でも通所通学の支援が続く場合は、別途書類を書いて、市に「審査」してもらって、認められれば支給決定という流れ。

今年度から、この「審査」がかなり厳しくなったようで、例えば、うちの事業所で10年近く毎朝送迎支援していた方も支給がおりなかったり。

そこらへん、いろいろ思うところもあるのですが、でも、こう厳しくなる時は、きっと、どこかで悪いことしちゃった人たちがいるんだろうなーとも思い。

移動支援とかは、実地指導が無いから、けっこうやり放題な実情があるのも聞かなくはないので。

なんか、そう、自分だけ良ければ・・みたいな発想って、時に本当に困っている人をより困らせたりするよなーと思います。


という話は本題ではなく。


それで最近、その「審査」にあたって、「保護者が送迎できない理由」に対し、厳しくなったそうで。認められるのは、

・保護者の疾病(入院・通院)、出産、就労、被災、出張、転勤、看護、兄弟姉妹の公的行事への参加(学校行事等)
・保護者等一人では対応できない場合(対象者の行動障害が顕著ある等。)ただし、ヘルパー1名+保護者等が原則
・兄弟姉妹が就学するまでの育児

なんですね。

で、最近、よく聞くのが、今年度から審査が厳しくなったゆえ、「なんでお母さんが、送迎できないのですか?理由は?」と聞かれて、「体調が悪い時がある・・・」と伝えると、「病名は?通院先は?通院先の連絡先は?」となるらしい。実際に書類にすべて書くらしいのです。

まぁ、きっと悪いことしちゃう人がいるから、こうなったとして。


でも。

これを70歳超えたお母さんに言うのは、本当にやめてほしい。

もうその一言で、「そうか、病気にならないと、私は送迎サービス使えないんだ。そうか、やっぱり私が倒れるまでこの子をみないと許されないんだ。」となっちゃう人がいるから。

もう、70歳超えたら、「ちょっと疲れちゃった」っていう理由で十分じゃないかと思うのです。


重度の障害のある方の80歳のお母さま。

雨の日も風の日暑い日も寒い日も自宅から10分程離れた送迎バスが停まる場所に送って行って。

道路事情によってはすぐに送迎バスは来なかったりで10分以上待ったりもして。

で、ようやく送迎バスが来て、子供を見送って、で、また10分かけて歩いて帰る。

この前、相談支援のモニタリング訪問時。

「はずかしい話、調子が悪いと、紙パンツをはかないと送れないのよね。」と。


こんな状況でも「通院」って実態がないと、だめなんだ。「病名」がないとだめなんだ。

そもそも生活介護は、自宅送迎がベースなはずだけど。

施設が大きかったりするとバス停制が当たり前だったり。

色んな事情があるのはわかるけど、介護保険だったらバス停制なんて許されないよな…と思ったりもしなくはない。

跳ね返すのであれば、せめて当事者ではなく、生活介護事業所に行政からアプローチしてほしいです。

移動支援で送迎が認められる市はそう多くはないけれど、制度の必要性とか良し悪し以前の話だと思うのです。

なんて話を今日、事業所内会議で話しました。

今度、何かしらの市役所での会議があったら、市には伝えたいなーと思います。