東芝かなりやシリーズに興味を持たれた方は必ずと言っていいほど訪問される、ほぼすべての かなりやシリーズの修復を網羅されたホームページがある。今回は、このHPにも紹介されていない、またgoogleの検索でも引っかからない かなりやDSという型番の、大変珍しい機種を入手したのでご紹介する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/c0/73cf4da7b9ada03103d68230ed3c4461.jpg)
東芝かなりやシリーズの機種名は、原則的にAから始まるアルファベット1文字の中波専用機、またはアルファベット+S(Short WaveのS)2文字の中波/短波2バンド機に区別して命名されたが、必ずしも時系列的にAから始まるアルファベット順ではない場合や、型番が重複しているケースや欠番もあることを、このブログですでに何度か述べた。
冒頭で述べた有名なホームページでも、かなりやAS、BS、CSと続き、DSは無く、ES、FSが紹介されているため、てっきりかなりやDSは欠番の機種だと思い込んでいた。
ところが先日、何気にオークションを眺めていると「古い真空管ラジオ/クリーム色」と紹介されている、昭和30年代の真空管ラジオに目が止まった。出品者のコメントには「かなりや」とか「東芝」と一言も書かれていないラジオだったが、妙に引き寄せられるデザインのそのラジオをよくよく見ると裏蓋にかなりやDSの文字が!
しかしこんな かなりやシリーズは見たことないぞ?!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/37/a01f7ffa544e7aba8c4bf889728fdd9d.jpg)
レアな かなりやシリーズだと、すぐに1万円を超える。入札金額は、居酒屋1軒またはキャバクラ1セットまでの値段と心に固く誓っているボクとしては、
「誰の目にも止まるなよ・・・・」
と秘かにオークション終了間際に入札する作戦をとった。
指名ナシで入ったキャバクラで横についてくれたキャバ嬢が、入店初日の素人、さらにストライクゾーン真ん中寄りの女の子だったとき、キャバクラの匠・お坊茶間氏なら、財布の中身にモノを言わせラストまでの囲い込み指名を行ない、あわよくばアフターに連れ出すこと間違いなし!
一方、ボクにはそんな財力や精力的な強引さは持ち合わせないため、お気に入りのそのキャバ嬢が他の人に指名され席を立たないことを願いつつ、限られた時間の中で、彼女が心を開いてくれるよう、知恵を搾り出し、オフの日にプライベート・デートができる状況を作ることしかできない。
キャバクラ嬢に例えたが、オークションで手にする真空管ラジオは、女性との出会いに似ている。またラジオを修復する作業は、“出会った女性の閉ざされた心を開く”、あるいは“世間や男性に対して斜に構えた、その心の隙間を埋めて、彼女の幸せな笑顔と豊かな心を取り戻す”ための、『男と女の時間』に似ているのかもしれない。
【注記】 以上、ボクは実際にキャバクラへ足を運ぶことはないので、勝手な妄想です (^。^;)
▲キャスト(キャバクラ嬢)に囲まれて、ご満悦のお坊茶間氏
初めて見る かなりやDSは、サイドが楔(くさび)形に絞り込まれたキャビネット、前面の周波数スケール用透明フロントパネルとやや間延びしたスピーカー・グリルのアンバランス感に加え、横スリットの入ったクリーム色のボディと、縦スリットの入ったつまみ周りのベージュのカラー・コンビネーション、キャビネット正面右端にある取って引っ付けたようなバンド切替スイッチなどのイマイチ感が特徴的だ。 ただキャビネット正面下の真ん中に、ゴールドに輝く金属製の「Toshiba」エンブレムが輝いている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/7e/28b0912211c2c0fec36cc72fef00fb5e.jpg)
この かなりやDSを見ていると、透けるような白い肌で、美人ではあるが垢抜けない東欧やロシアの女性たちを思い出す。実はかって旧ソ連・T共和国出身の女性と付き合っていた時期がある。
彼女の故郷、K市中心部にある尖塔に金色の星が輝く白いクレムリン(ロシア語では「城塞」を意味する)と街並みのコントラストが、かなりやDSと重なり合う。そんな過去の情景に思いをはせながら、このラジオを修復することを決意した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/61/2a8026319547ccc135415909d00884e9.jpg)
メーカー :東京芝浦電気(TOSHIBA) かなりやDS 5UL-389
サイズ : 高さ(約14cm)×幅(約30cm)×奥行き(約11.5cm)
受信周波数 : 中波 530KC~1605KC/短波 3.9MC~12MC
使用真空管 :12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)
オークションでは目立たなかったことが幸いしたのか?、入札価格はさほど上がらず、居酒屋1回分弱の金額で簡単に落札できた。
宅急便で届いた かなりやDSは、キャビネットの天板に焦げ後が数箇所あるものの、ツマミやエンブレム等の欠損や酷いダメージは見られない。ただ何十年も放置されていたのだろう・・・それなりに汚れも酷い。同調ダイヤルの糸掛けにも不具合があり、チューニングつまみは、周波数ゲージ半分の位置に来ると「すれ違いの愛」のように空回りする。
裏蓋を取外すと、清掃された様子はなく、キャビネット底部やシャーシ上に配置された真空管やIFT、バリコンには埃が堆積し汚れている。長年放置され、垂直型シャーシの一部に錆が浮いた かなりやDSに、つい感情移入してしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/50/091552d9aa2047af30369f059ee6df29.jpg)
まずはキャビネットから縦型シャーシーを取外そうとしたところ、同調ダイヤルの糸掛けがプーリーと干渉し、途中で引っかかって回らないため、周波数指針を取外す位置に移動できない。ならばシャーシを先に取外そうとしたのだが、シャーシ取付ネジの1つがPHONO端子とボリュームの狭い僅かな隙間にあるため、手持ち工具では回せない。
どうして東芝はこんな意地悪なレイアウト設計をするのだろう・・・(T_T)
苦労は多いほど成就したときの喜びが大きいのも、恋愛に似ている!とは分かっていても、つい慎重になってしまうのは歳を重ねたせいか、欧米化! いや、臆病化?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/c0/73cf4da7b9ada03103d68230ed3c4461.jpg)
東芝かなりやシリーズの機種名は、原則的にAから始まるアルファベット1文字の中波専用機、またはアルファベット+S(Short WaveのS)2文字の中波/短波2バンド機に区別して命名されたが、必ずしも時系列的にAから始まるアルファベット順ではない場合や、型番が重複しているケースや欠番もあることを、このブログですでに何度か述べた。
冒頭で述べた有名なホームページでも、かなりやAS、BS、CSと続き、DSは無く、ES、FSが紹介されているため、てっきりかなりやDSは欠番の機種だと思い込んでいた。
ところが先日、何気にオークションを眺めていると「古い真空管ラジオ/クリーム色」と紹介されている、昭和30年代の真空管ラジオに目が止まった。出品者のコメントには「かなりや」とか「東芝」と一言も書かれていないラジオだったが、妙に引き寄せられるデザインのそのラジオをよくよく見ると裏蓋にかなりやDSの文字が!
しかしこんな かなりやシリーズは見たことないぞ?!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/37/a01f7ffa544e7aba8c4bf889728fdd9d.jpg)
レアな かなりやシリーズだと、すぐに1万円を超える。入札金額は、居酒屋1軒またはキャバクラ1セットまでの値段と心に固く誓っているボクとしては、
「誰の目にも止まるなよ・・・・」
と秘かにオークション終了間際に入札する作戦をとった。
指名ナシで入ったキャバクラで横についてくれたキャバ嬢が、入店初日の素人、さらにストライクゾーン真ん中寄りの女の子だったとき、キャバクラの匠・お坊茶間氏なら、財布の中身にモノを言わせラストまでの囲い込み指名を行ない、あわよくばアフターに連れ出すこと間違いなし!
一方、ボクにはそんな財力や精力的な強引さは持ち合わせないため、お気に入りのそのキャバ嬢が他の人に指名され席を立たないことを願いつつ、限られた時間の中で、彼女が心を開いてくれるよう、知恵を搾り出し、オフの日にプライベート・デートができる状況を作ることしかできない。
キャバクラ嬢に例えたが、オークションで手にする真空管ラジオは、女性との出会いに似ている。またラジオを修復する作業は、“出会った女性の閉ざされた心を開く”、あるいは“世間や男性に対して斜に構えた、その心の隙間を埋めて、彼女の幸せな笑顔と豊かな心を取り戻す”ための、『男と女の時間』に似ているのかもしれない。
【注記】 以上、ボクは実際にキャバクラへ足を運ぶことはないので、勝手な妄想です (^。^;)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/a2/22e44d0cddb59cd573a38cc09c6a8bd0.jpg)
▲キャスト(キャバクラ嬢)に囲まれて、ご満悦のお坊茶間氏
初めて見る かなりやDSは、サイドが楔(くさび)形に絞り込まれたキャビネット、前面の周波数スケール用透明フロントパネルとやや間延びしたスピーカー・グリルのアンバランス感に加え、横スリットの入ったクリーム色のボディと、縦スリットの入ったつまみ周りのベージュのカラー・コンビネーション、キャビネット正面右端にある取って引っ付けたようなバンド切替スイッチなどのイマイチ感が特徴的だ。 ただキャビネット正面下の真ん中に、ゴールドに輝く金属製の「Toshiba」エンブレムが輝いている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/7e/28b0912211c2c0fec36cc72fef00fb5e.jpg)
この かなりやDSを見ていると、透けるような白い肌で、美人ではあるが垢抜けない東欧やロシアの女性たちを思い出す。実はかって旧ソ連・T共和国出身の女性と付き合っていた時期がある。
彼女の故郷、K市中心部にある尖塔に金色の星が輝く白いクレムリン(ロシア語では「城塞」を意味する)と街並みのコントラストが、かなりやDSと重なり合う。そんな過去の情景に思いをはせながら、このラジオを修復することを決意した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/61/2a8026319547ccc135415909d00884e9.jpg)
メーカー :東京芝浦電気(TOSHIBA) かなりやDS 5UL-389
サイズ : 高さ(約14cm)×幅(約30cm)×奥行き(約11.5cm)
受信周波数 : 中波 530KC~1605KC/短波 3.9MC~12MC
使用真空管 :12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)
オークションでは目立たなかったことが幸いしたのか?、入札価格はさほど上がらず、居酒屋1回分弱の金額で簡単に落札できた。
宅急便で届いた かなりやDSは、キャビネットの天板に焦げ後が数箇所あるものの、ツマミやエンブレム等の欠損や酷いダメージは見られない。ただ何十年も放置されていたのだろう・・・それなりに汚れも酷い。同調ダイヤルの糸掛けにも不具合があり、チューニングつまみは、周波数ゲージ半分の位置に来ると「すれ違いの愛」のように空回りする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/af/91b4530fbed936cc3e0695f5eb7fe7a8.jpg)
裏蓋を取外すと、清掃された様子はなく、キャビネット底部やシャーシ上に配置された真空管やIFT、バリコンには埃が堆積し汚れている。長年放置され、垂直型シャーシの一部に錆が浮いた かなりやDSに、つい感情移入してしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/50/091552d9aa2047af30369f059ee6df29.jpg)
まずはキャビネットから縦型シャーシーを取外そうとしたところ、同調ダイヤルの糸掛けがプーリーと干渉し、途中で引っかかって回らないため、周波数指針を取外す位置に移動できない。ならばシャーシを先に取外そうとしたのだが、シャーシ取付ネジの1つがPHONO端子とボリュームの狭い僅かな隙間にあるため、手持ち工具では回せない。
どうして東芝はこんな意地悪なレイアウト設計をするのだろう・・・(T_T)
苦労は多いほど成就したときの喜びが大きいのも、恋愛に似ている!とは分かっていても、つい慎重になってしまうのは歳を重ねたせいか、欧米化! いや、臆病化?
県外の放送も聴けるようなラジオが欲しいです。修理は出来ないので新しいもので。何か紹介していただけませんか。
はじめまして。「昭和三丁目の真空管ラジオカフェ」にお立ち寄りいただきありがとうございます。
国内の中波ラジオ局を聴くと、地元色豊かな番組も多く、結構楽しめますよ♪
私のお薦めラジオは、次の3台です。ポータブルタイプで旅行などにも使う高性能ラジオなら・・・
ソニーICF-SW7600GR(30,000~35,000円)
http://www.ecat.sony.co.jp/audio/radio/products/index.cfm?PD=274
ソニーICF-SW35(実売価格17,000円前後)
http://www.ecat.sony.co.jp/audio/radio/products/index.cfm?PD=272
家でまったり聴くのなら・・・
パナソニックRF-U700(実売価格10,000円前後)
http://tabo.txt-nifty.com/ratelog/2005/07/rfu700am_380e.html
ただいずれにしても窓際で聴いてくださいね。鉄筋マンションだと感度がぜんぜん違います。
このブログにお立ち寄りいただく方は、いい人ばかりなので、ぜひお気軽にコメントください。
ご来店いただき、ありがとうございます。
映画「ALWAYS三丁目の夕日」に見られるように、まだ日本全体が貧しく、だけど明日の希望に燃えていた時代を感じさせてくれる真空管ラジオに魅せられて4年が過ぎました。。。
50年近くも眠りについていた、ホコリまみれのラジオをキレイにし、新たな息吹を灯す作業は格別な時間ですよね。
らじお部屋のブログも拝見しました。
自分は当時を知らない若輩ではありますが、ボチボチ、自分のペースで細く長く楽しんでいますので、ぜひまたお立ち寄りいただければ何よりです。
ラジオ部屋の数々のラジオ、じっくり拝見しました。
かなりの数の かなりやシリーズを蒐集されましたね。
エメラルドグリーン(ターコイズブルー?)の かなりやCSは私も知りませんでした。。。
アマガエル色(笑)のCSより、ずっとオシャレですね。
自分は かなりやCS、ESはデザイン的にどうもピンとこず、スルーしていましたが、このCSなら飾っていてもいいかも・・・と思います。
かなりやOSの前面塗装は塗装だと思います。
ロットによってオフホワイト、アイボリーなどの微々たる違いがあるのかもしれません。
また塗装は経年変化により変わりますもんね。
ときどきお邪魔し、拝見いたしますので、よろしくお願いいたします。
私のブログはなかなか更新できなくて、ヒンシュクですが、ぜひお立ち寄り下さい。