昭和三丁目の真空管ラジオ カフェ

昭和30年代の真空管ラジオを紹介。
アンティークなラジオを中心とした、自由でお洒落な、なんちゃってワールド♪

BE-PAL 8月号 寝台列車で懐かしいBCLをもう一度

2007-08-21 | BCL DX 遠距離ラジオ受信
 昨日の『BE-PAL 9月号 ブーム再燃!?夏休みはBCLキャンプ』の記事を読んでいただいた読者の方から、「BE-PAL 8月号でも同じような記事が掲載されてましたよ~♪」とご連絡をいただいた。



 路線数が年々減っているとはいえ、ブルートレインはまだまだ現役の旅列車。
新幹線や飛行機では味わえないスローな時間を過ごせるのは、寝台車ならでは。
そんなスロートラベルと相性抜群の遊びがBCL(Broad-casting Listening /er)だ。


 BCLとは、外国の短波放送などを聞く趣味。
30年ほど前に爆発的なブームを呼び、ソニーやナショナルが次々とBCL用ラジオを発売していた。
当時はインターネットもなく、海外渡航も夢。
子供たちは、机上で世界の放送を聞き、まだ見ぬ世界に思いを馳せた。


 放送局に受信報告書を書き送ると、ベリカード(受信確認証)が返送されてくるのも魅力だった。 
ところでBCLは、国内中波(AM)放送でも楽しめる。
短波と同様に、夜間は電離層の影響で遠くの放送局の放送が聞こえてくる。
寝台列車は一晩かけて各地を走るから、地域毎の放送が確実に聴ける。
ベリカード収集にはうってつけなのだ。


 本来は遠くの放送を受信して楽しむのだが、当時はベリカード欲しさに旅行中に受信報告書を書く少年も多かった。 
ネット時代だからこそ、ご当地の話題が楽しめるラジオの存在は大きい。
この夏はスロー&ローカルな移動を楽しむのはいかがでしょう。



 ボクも出張や旅先には、愛用のバッグに店員から譲り受けたICF-SW7600GRを入れて、出かける。
宿泊先で聞くご当地の方言交じりのラジオ番組や、その地から遠く離れた県外のラジオ局を受信できたときのトキメキは一種独特の趣がある。



 先日も宮崎へ取材旅行に行った際、ボクの住む県のラジオ局(出力20KW)が強力に入感して驚いたのだが、普段から何気に聞いている中継局の周波数で、その中継局(出力は僅か1KW!)の電波が弱いながらもハッキリ聞き聴こえて大いに感動した。
もう少し涼しくなったら、安上がりな青春18切符を片手に、『ローカル線で懐かしいBCLをもう一度』の旅に出てみるのも楽しそうだ。

BE-PAL 9月号 ブーム再燃!?夏休みはBCLキャンプ

2007-08-19 | BCL DX 遠距離ラジオ受信
猛暑の続く日本列島、いかがお過ごしですか?
暑さを逃れて入ったコンビニで、何気にアウトドア・ライフの定番雑誌、BE-PAL9月号を手にして開いたページに飛び込んできたのは・・・


 ランプの灯りの中で取り憑かれたようにスカイセンサー5900のダイヤルを回すオジさんと、
恍惚とした表情でイヤホンに聴き入るもう一人のオジさんの写真に手が止まった。

          インターネット時代にあえて・・・
          レトロ・ホビーにハマる
          夏休みはBCLキャンプ!


写真のページには、ボクらの年代にとって見過ごせないキャッチコピーが躍る

 夏といえばアウトドア!  家でチマチマと真空管ラジオを弄ってる場合じゃないと、
疲れた体にムチ打って家族や彼女と海やキャンプへ出かけた時期も、お盆が過ぎて一段落・・・
ホッと一息ついてらっしゃる世の中年男性には、絶妙なタイミングの記事ですね~。


 BCL(ビーシーエル)とはのBroadcasting Listening の略で、放送受信を楽しむマニアのこと。
このBCLブームが、中高校生の間で巻き起こったのは1970年代から80年代にかけてです。
基本的に海外の「短波放送」を聞く趣味を指すが、国内全国各地のAM民放ラジオ局の受信を楽しみ、その放送局へ受信報告を送ると多彩なデザインのベリカード(Verification Cardの略称:受信確認証)が外国郵便で送られてくることもBCLの大きな魅力の一つでした。


 80年代後半を迎えると、いわゆる「マニア」を「オタク」と称して忌み嫌う社会的現象とともに、中高生のBCLブームは収束し、リスナー層も語学スキルを高めることや最新の国際情報を必要とする「大人の趣味」へと移行しましたが、今月のBE-PALの記事中に、このBCLが最近密かなブームとなっていると書かれています。
それを裏付けるようにオークションではかつてのBCLブームの際に人気だった受信機(BCLラジオ)が高値で落札されています。

 実際、ボクも ちょっとしたキッカケでBCLを再開し、夜毎、その日の気分によって真空管ラジオやスカイセンサー5800などのチューニング・ダイヤルをクルクル回して眠りについている。

 世はデジタル時代。PLCなんて問題もあって、都会はBCLに窮屈になってきた。
 だから、元少年よ、ラジオを抱いて野を目指せ!
 地球を巡る電波の不思議を子に語り、ときにアナログの電波の波に乗ろうじゃないか!!

 BE-PAL 9月号では、キャンプの夜の遊びを絡め、オジさん族に少年への回帰を奨めてくれる、嬉しい記事との出会いであった。

yuuko & UZ で ダブルユー o(≧∇≦)o 通信 Vol.3

2007-08-18 | 昭和三丁目の真空管ラジオ
【ハイブリッド・プログレッシブ・フュージョン 】を目指す、コラボ・ユニット yuuko & UZ で ダブルユー o(≧∇≦)o の活動を応援、ご紹介するコーナーです。
ファースト・シングル CD 「春嵐」 「妖炎」 完成しました!


  CD も 無事完成し ホッとひと息... 満面の笑みのyuukoさん です♪

前回ご紹介した生音源収録後、UZさん、連日の徹夜作業により、リミックスも無事終了。
アルバムに先駆けて、「春嵐」 「妖炎」の2曲を収めたシングルCDを 初回限定で 200枚
リリースされました♪

UZさんのトラックダウンの苦労話や yuukoさんの面白コメントは、
ブログ yuuko & UZ で ダブルユー o(≧∇≦)o でお読みいただけます。
お二人への応援コメントもぜひど~ぞ!

        

*下記<<曲目解説>>のリンク先からmp3 ファイルを ダウンロード して
お聞きいただく事ができます♪


<<曲目解説>>
 
【 春嵐 ~ The Sound of The Wind 】  8:29 yuuko作曲
http://www.fancyfree.jp/yuuko-UZ/YU01_01_Syunran.mp3

 「 しゅんらん 」 と読みます。
 ゴウゴウと 風が舞う 木も揺らされ、家も軋む。
 雨戸が音を立て、雲も駆け足で流れて行く。
 春は暖かで 穏やかな顔と、激しい雷鳴も劈く 荒々しい顔を持っている。
 激しい嵐の後、一段と寒く凍てつく 日が続き、
 一雨毎に 徐々に穏やかな顔に変わっていく。
 冬~春への季節の変わり目は そんな様相を見せたりする。
 ゴウゴウと鳴り響く音は 不安をも煽る様で 少し怖いものだ。

【 妖炎 ~ The Sound of The Fire 】  7:32 UZ 作曲
http://www.fancyfree.jp/yuuko-UZ/YU01_02_Youen.mp3

 「 ようえん 」 と読みます。
 ルンルンでスタートした恋が だんだんと 不安になり、
 思わぬ ライバル出現で 苛立ちから 嫉妬に変わり、
 メラメラと 怪しく燃え上がる 恋の炎!
 フュージョンサウンドで奏でる 珠玉の 「和」 の旋律
 今宵 貴女を 怪しくも美しい 夢の中に誘うに違いありません。

ブロードウェイミュージカル「ピーターパン」と「青木さん家の奥さん」

2007-08-11 | 昭和三丁目の真空管ラジオ
 「夏休みといえば、ブロードウェイミュージカル 『ピーターパン』じゃない?♪」
ネバーランドで海賊ごっこに明け暮れ、人魚やインディアンたちと遊ぶ。空を翔る永遠の少年ピーターパン。
 '81年に榊原郁恵のピーターパンが、日本に初めて舞い降りてから毎年、ブロードウェイミュージカル「ピーターパン」は、日本中の子どもたちを夢と冒険の世界へ誘い、気高い勇気を与えてきた。

店員からの情報によると、9,621人の中から選ばれた8代目を新人が演じるブロードウェイミュージカル 『ピーターパン』地方公演が、この夏、8月18日(土) 19日(日)の2日間 倉敷市民会館で地方公演されるとのことだ。

 ピーターパン役には、山口百恵トリビュート・ミュージカル『プレイバックpart2~屋上の天使』(演出:ラサール石井/共演:榊原郁恵、鶴見辰吾ほか)の主演オーディションで9621人の中から選ばれた新人・高畑充希(たかはたみつき)。15歳という若さで難しい山口百恵楽曲を見事に歌いきり、今後の活躍を予感させる8代目ピーターパンです。

 

 '80年代後半のバブル経済期から'90年代中盤にかけて、公共事業の施設や建造物の建築・整備そのものが目的になり、有効に活用されず、結果的に無駄の多くなってしまう行政手法を批判的に述べる『箱物行政』という言葉が聞かれる。

 その一方、倉敷市では文化への関心が高まり、市民の文化活動も多様、個性化しているいま、『箱物』を大いに活用し、生活に潤いや安らぎを与える生活空間の整備を行っている。
また様々な文化施策の整備・充実を図りながら、市民が自主的に文化活動に親しめる社会・環境をつくり出す取組みが注目されている。

 実はこの活動に関わっておられるご当人が、当ブログにお立ち寄りいただく『かめ様』なのです。

かめ様からいただいた情報によると、9月16日に倉敷市芸文館で南河内万歳一座による「青木さん家の奥さん」と言う演劇も行われます。

 

内容は、
 青木さん家にすごいベッピンの奥さんがいて、
 酒屋の御用聞きは皆配達に行きたいのですが、
 新米は行かせてもらえない。
 先輩の話から、新米の妄想はどんどん膨らんでいく。
 で結局、最後までその奥さんは登場しないで終わる。
 見ている者も妄想が膨らんで終わる・・・
と言うものです。

 ストーリーはいたって単純。しかしそれを巧みに演じても誰も許しちゃくれない。
第一演ずべき台本が、台詞が存在しないのです。与えられているのは必要最低限の道具と設定、絞り込まれたルール。
これだけ。これ以外の全ての空白を埋めるのは役者達のアドリブと観客の存在だけという、原理上再現などもちろん不可能なお芝居。
球場に「試合の数だけドラマがある」のなら、劇場には舞台の数だけ奥さんがいるのだ!

まったくもって店長好みのエッセンスたっぷりの 「青木さん家の奥さん」
この演劇はぜひ仕事の都合を付けて、行ってみたい作品です。

yuuko & UZ で ダブルユー o(≧∇≦)o 通信 Vol.2

2007-08-11 | 昭和三丁目の真空管ラジオ
箏と ギターの コラボレーション & フュージョンで 奏でる壮大な 和のメロディ
【ハイブリッド・プログレッシブ・フュージョン 】を目指す、コラボ・ユニット
yuuko & UZ で ダブルユー o(≧∇≦)o の活動を応援、ご紹介するコーナーです。



新ユニットデビュー&アルバム・リリースに向けて、いよいよ生音源収録がスタートしました。

レコーディングは、UZさんご自宅のバンド練習用のスタジオ棟に
PC宅録機材を持ち込んだ収録です。

ギターパートは すでに 自室で ライン録り済みでしたので、
今回は ゆうこりんの 「箏」 パートのレコーディング。

経歴不詳のUZ氏、実は若い頃に某社レコーディングスタジオで腕をならしていた
MAオペレーター&エンジニアだったんですねぇ~♪

いつも使用しているマルチトラックレコーディング・システムは、
Singer Song Writer 8.0VS というPCソフト。
今回使用したオーディオ(生録)トラックは、13 トラック +MIDI5 トラック
の合計18 ch のミキシングです。

今回収録した「 春嵐~The Sound of The Wind 」 と 「 妖炎~The Sound of The Fire 」 の
レコーディング音源(データ)18chを各楽器の聞こえる位置 (定位) や 音量バランスを 調整し、
2chステレオへと落とし込む「リミックス」という作業がUZ氏のもとで進行中です。

ちょっとした バランスの違いで 楽曲のイメージが 大きく変わってしまうので
何十回と 繰り返し 聞きながら 少しずつ 調整するデリケートな作業・・・頑張れUZ~!

孤島で過ごすプチ・バカンス?&グアムのKUAM 630kHzを聴く♪

2007-08-09 | 三流オトコの二流品図鑑
 瀬戸内海の孤島に、この7月にオープンしたばかりのリゾートホテルで、1泊2日のプチ・バカンスを過ごした。
村上春樹か田中康夫になった気分で、その様子を綴る・・・ (;^_^A アセアセ・・・
 

その日、同行者の運転するBMW120iの助手席に座った僕は、メイナード・ファーガソンの「スター・ウォーズ」を聴きながら、運転席の彼女から手渡されたスタバのアイス・コーヒーに口を運んだ。
Maynard Ferguson という人はもともとジャズの人で、このベストCDもジャズコーナーで売っていたし、選曲も「ロッキーのテーマ」「スター・トレックのテーマ(アメリカに行きたいかー!!)」と「星影のステラ」「枯葉」「Airegin」が仲良く混在し、曲の途中でぶったまげるくらいのハイ・ノートが聴ける。
        

 BMW120iは、大伴旅人などにより万葉集に詠まれた、古(いにしえ)の港町に到着。

迎えへ来てくれたクルーザーは、 貸切状態。
瀬戸の島々を眺めながら、約50分でこの島ただ一つの小さな桟橋に接岸した。
        

南北へのびる島の斜面に沿って、山の緑に映える自然の木々に囲まれた4棟の建物が建つ。
日を受けて輝く弁柄の柱と漆喰の壁が醸し出す絶妙なコントラスト。
瀬戸内海のはるか沖合いの離島にたたずむ格調あるアンビバレントに、驚かされる。
        

出迎えのコンシェルジェのエスコートで案内されたロビーのパノラマウインドに広がる景色に
思わず二人は足をとめた。
同行者がチェックインをすませるあいだ、窓際の椅子に座りウェルカム・ドリンクを喉に流し込み、
からっぽの頭で、ただ潮風だけを感じていた。
        

案内された部屋はデザイナーズ・マンションを思わせる広いリビング
  シンプルで清潔感溢れるダブルベット
    オーシャンビューの広々とした窓に映る森の木立と青い海

「どう、気に入った?」
  彼女は自分の気持ちに賛同を求めるように訊ねてくる
    答える代わりに彼女を軽く引き寄せ、二人の心を重ねた時空が流れる
        

海にせり出したウッドデッキに設けてある檜のジャグジーにつかりながら、
自然と同化する時間が過ぎる
波の音と木々のざわめき、小鳥のさえずり以外は何も聞こえない。
        

瀬戸内海から採れる食材にこだわった、シェフ心づくしの夕食を味わうため、
隣接するレストラン棟に向かった。
ほどよく冷えたシチリア産ワインが、乾いた喉を潤してくれる。
信楽、有田、京焼の器にとけこむ、決して奇をてらわない天然食材の料理が
自然と人間の営みの絆を語りかけてくれているようだ。
        

夜中の2時、ベットを抜け出し、オーシャンビューのウッドデッキから、ぼんやりと真っ暗な海を眺める

月に照らされた島影と満天の星空、遠く揺れる漁船の漁火
  何百年も変わらないままだったであろう この幻想的な空間に身をゆだねる

愛用のセブンスターに火をつけ、その煙の行方を追いながら、さまざまな思いを馳せる。
       

部屋に戻り、ソファーに腰掛け、ソニーICF-SW7600GRのスイッチを入れてみた。
国内民放ラジオの停波した都市ノイズのまったくないクリアな中波をゆっくり探る。
IDは確認できなかったが、英語をまくしたてPOPミュージックを流すグアムのKUAM(630kHz)が聞こえてきた。
グアムからの民放ラジオ放送の弱い電波を瀬戸内海の孤島で聴くのも、おつである。
タガログ語のフィリピン局も数局聞こえる。
夏枯れのこの時期、TP(トランス・パシフィック)は期待できないが、晩秋なら多くの成果があげられそうだ。
         

「何してたの?」
いつのまにか目を覚ましていた彼女は、ベットに入った僕に子供っぽい表情で尋ねる。
鳥が美しい音色を競いはじめ、それに潮騒、梢の葉擦れの音がシンフォニーを奏でる夜明け前、再び眠りについた。

数時間後、部屋に備え付けのミルで挽くコーヒーの香ばしい匂いに、深い眠りから目覚めた。

朝のやさしい光を浴びながら入るジャグジーは、昨日とはまったく違った趣がある。 
小鳥のさえずりと波の音が心地よい。

散歩がてら、コテージ下の水際で、磯の蟹や小魚と戯れる。
        

朝食を済ませ、昼前にチェックアウト。
クルーザーに乗り込み、デッキで潮風のコロンを浴びながら芸予諸島の水軍の足跡を巡る。
       

明治27年に建築された造船所所有の迎賓館を、全面改築したホテルのレストランでランチ・タイムだ。
かっては世界各国の船主を迎えていた、和洋折衷建築ともてなしの細やかさは今も定評がある。

日常から開放してくれた二日間の終わりを告げるように、スパークリングワインの泡末が、グラスの中ではじけた。

予算は、1泊2食で一人¥60,000弱。(2日目のクルーズとランチは別料金らしい)
支払いは同行者任が済ませてくれたため、費用は未だ謎である。