昭和三丁目の真空管ラジオ カフェ

昭和30年代の真空管ラジオを紹介。
アンティークなラジオを中心とした、自由でお洒落な、なんちゃってワールド♪

リーダー電子 テスト オシレーター LSG-11(1)

2008-04-29 | 昭和三丁目の真空管ラジオ

曲がりなりにも半田ごてとテスターを使い、真空管ラジオのレストアの真似事を楽しんでいる店長としては、測定器にもつい関心を寄せてしまう。そんなある日、ヤフオクで目に止まった測定器が、リーダー電子の昭和43年製シグナル ジェネレータ LSG-11である。 
        
 LEADER TEST INSTRYMENTS LSG-11 SIGNAL GENERATORと書かれた外箱の横に並ぶグレーに塗装されたLSG-11本体ケースの中央には、 “ 俺は測定器だ~! ”と自己主張するかのように大型スケールダイヤルが据えられている。その周囲にレイアウトされた各種切替スイッチや調整ノブといった “ 昭和の機能美 ” に、ボクの目は思わず釘付けとなった。
        
 シグナル ジェネレータは、ラジオのレストアをするとき、IFT調整、トラッキング調整などを行なうために必要な測定器であり、 修理や調整の力強い味方になるそうですが・・・真空管ラジオの清掃と簡単な部品交換、デザインにまつわる “ 講釈 ” を並べるだけの、「なんちゃってレストア・ワールド」を楽しむ店長には、まさに “ 猫に小判 ” 。 
        
 本来Signal Generatorとは、安定した任意の周波数と強度の信号を発生させることのできる測定器を指しますが、本機は「シグナル・ジェネレーター」と銘打っているものの、実際はテストオシレーターと呼ばれる簡易的な信号発生器。 400Hzと1000Hzの低周波信号、120KHz~390KHzの高周波信号をHigh/Lowの2段階で発振し、強弱の目安にしかなりませんが、真空管ラジオや受信機の調整に重宝する測定器なのです。

 今回入手したリーダー社製シグナルジェネレーター(テストオシレーター)LSG-11は、トランスレス・ラジオ2台分、つまり居酒屋2回分 or キャバクラ2セット分(笑)の価格で落札。当時のアマチュア無線家の方が購入され、使われる機会もほとんどなかったのか、元箱入りで届いたLSG-11は、'68年製の年代ものにしては実にキレイで使用感はまったくありません。 ただ取扱説明書と思われた添付の冊子は、リーダー電子の製品カタログ・・・当てが外れてしまいました。
トホホ・・・ (T△T)
        
 LSG-11は、双3極管の12BH7による発信回路および緩衝回路、6AR5によるAF発信回路または水晶発信回路、セレン整流器による整流回路で構成されています。
発振回路は、A~Fの6バンドで120Kc~130Mcまで対応し、高調波を利用するため120~350Mcのスケールもあります。発信回路には周波数調整用のトリマやコア等は一切ついていませんが、全バンドでほぼスケールどおりに発信します。
また周波数可変用にアルプス製2連バリコンを採用、ダイアル機構は金属製円形プレートをシャフトで回転させる仕組のため、スムーズな操作感です。
    
操作パネル説明
  ①変調/搬送波/水晶 選択スイッチ (EXT/400~/1000~/XTAL)
  ②校正用水晶発振子端子 (XTAL)
  ③パイロットランプ
  ④電源スイッチ兼低周波出力入力調整 (POWER OFF AF IN-OUT)
  ⑤低周波入出力端子 (GND) (AF)
  ⑥周波数同調ダイヤルつまみ
  ⑦高周波出力レベル調整 (RF FINE)
  ⑧高周波出力端子 (OUT)
  ⑨高周波出力 HIGH/LOW切替スイッチ (RF HIGH/LOW)
  ⑩周波数バンド切替スイッチ (FREQ RANGE)

規 格 
 発振周波数範囲 120kHz~390MHz
 高周波出力電圧 約100,000μV (120kHz~38MHz)
 高周波出力調整 High/Low   (2段連続可変)
 変調用周波数  約400Hz 約1,000Hz
 水晶発信子    FT-243型
 低周波出力電圧 3~4V
 低周波入力電圧 2~4.5V
 電     源   AC 100V 50/60Hz
 真 空 管     12BH7  6AR5
 付 属 品     75Ω ケーブル
 寸法・重量     190×275×115mm 約2.5kg

 「LSG-11」でググってみたところ、
JH1GVB の無線室というウェブサイトに同機が紹介されていました。
LSG-11の回路図を見ると、コンデンサが6個使われており、真空管ラジオと同様、当時のオイルコンデンサは経年変化しているため、すべて交換したほうが良さそうです。そこで厚かましくも氏にメールにて調整箇所の有無を確認したところ、同機に内部調整箇所は無く安心してコンデンサ類の交換が行なえる旨のアドバイスをいただきました。また'66年当時の月刊雑誌『初歩のラジオ』に掲載されていた「テスト・オッシレーターの正しい使い方」という貴重な資料までお送りいただき、感謝感激!
        
 同ウェブサイトでは、ハリクラフターズ製受信機のコレクションと、それらを極めて高度なリペア技術で今に甦らされたご様子も紹介されています。'50~60年代、アメリカ製の送受信機はまさに世界をリードするコリンズやハマーランド、ハリクラフターズといったメーカーが競いながら最高品質の製品を提供し、当時発展途上であった日本の工業界やアマチュア無線家に大きな影響を与えた時代である。ダブルムーン呼ばれる半円状のダイヤルスケールをコンセプトとした同社独特のデザインは、インダストリアル・デザインの視点からも、魅力的だ。
また同ウェブサイトでは、ハリクラフターズのリペアにとどまらず、“ S-38CをリスペクトしたデリカCS-7への逆改造 ”、“ OEMで供給されたS-119と国内販売されたスターSR-100との比較・考察 ” など、同社の魅力を余すところなく紹介された、氏のセンス溢れる興味深いコンテンツが満載です。


東芝(マツダラジオ) かなりやK 5LP-108

2008-04-27 | 東芝 かなりやシリーズ
昭和32年(1957年)、東芝はmT管トランスレスラジオ かなりやシリーズに、当時の新技術であったプリント基板を採用した かなりやKを発売。続いて、かなりやX、Y、Zの3機種を相次いで世に送り出した。 
 昭和30年代、トランジスタの開発・実用化に伴い、配線作業効率が高く、品質も安定する「プリント基板」の量産技術も実用化され、 真空管ラジオにいち早くプリント基板による実装方式を採用した機種が、今回ご紹介する かなりやKである。
        
        ▲今回入手した東芝(マツダラジオ) かなりやK 5LP-108
 キャビネット左にスピーカー、右側に周波数同調用大型ダイヤル、その下に電源スイッチ兼音量調整ボリュームをレイアウトしたデザインコンセプトは同年に発売されている かなりやGと似ているが、かなりやGの実装方式は鉄板型シャーシを使い、回路設計も電力増幅管に35C5を使うなどまったく異なっている。
またキャビネットの色も写真では同色に見えるが、かなりやGはダークブラウン/ホワイト、かなりやKはヤニの黄ばみでコーティングされダークブラウンに見えるが、実はブラック/ホワイトのツートンカラーなのだ(笑)
        
        ▲デザイン・コンセプトがそっくりの かなりやG(左)とかなりやK(左)
 従来、真空管ラジオの回路を構成する実装は、シャーシと呼ばれるアルミ製やスチール製のボックス形状または鉄板状(コストダウンのため?)の躯体に、真空管をはじめとする主要パーツを配置し、コンデンサー、抵抗等はラグ板を介して空中配線する方法が基本とされていた。
        
        ▲スチール製シャーシのかなりやG(左)とプリント基板のかなりやK(右)
 ところがトランジスタの開発・実用化と同時期、配線作業効率が高く、品質も安定する「プリント基板」の量産技術が実用化され、従来のシャーシを使った実装方式に代えて、プリント基板を採用した真空管ラジオが各社から登場した。この東芝の「かなりやK」もその1台であり、かなりやX、Y、Zを含め、中身は同じでもキャビネットデザインの異なる4種類の機種を同時期に発売している。
        
        ▲左上から かなりやX、Y、左下から かなりやZ、かなりやG
当時の東芝ラジオの宣伝広告には次のように記されている。
[ 東芝技術員の誇る五大特長 ] 
1.完全プリント配線でほとんど故障がありません。又全部品とも高性能で当たり外れがありません。
2.経済的なトランスレス回路で僅少な電気代ですみます。
3.スマートな大型つまみ付で選局が正確にしかも迅速に行えます。
4.特許による新スピーカーとキャビネットの前面が大きなバッフル効果を持つように設計されていますので素晴らしい音のラジオが楽しめます。
5.近代的な新鮮でお部屋をぐっと明るくするニュースタイルです。
 
 このように謳われているが、プリント基板製造技術も未熟で熱に弱く、部品交換時にプリントパターンの剥離が生じやすかったため、後に発売された東芝かなりやシリーズをはじめとする各社の真空管ラジオの実装方式は、プリント基板からシャーシタイプへと戻ってしまう。
        

  メーカー:東京芝浦電気(マツダ)『かなりやK 5LP-108』

  サイズ : 高さ(約13cm)×幅(約23cm)×奥行き(約11cm)

  受信周波数 : 中波 530KC~1650KC

  使用真空管 :12BE6(周波数変換)、12AV6(検波&低周波増幅)
           30A5(電力増幅)、35W4(整流)
 
 「同じようなラジオを何台も集めて、何が楽しいのか?」と怪訝そうな眼差しを向けられても、欲しくなってしまうのがコレクターの悲しい性・・・ 真空管ラジオのコレクション&レストアに手を染めて以来、捜し求めていた かなりやKをヤフオクで初めて発見! だがこの かなりやKは、「どこに放置されていたんだ?」と叫びたくなるほど汚れた姿を晒していた・・・
ボクの確固たるポリシーでもある居酒屋1軒 or キャバクラ1セット!を多少オーバーしても手に入れたいと思っていたが、何と通常の入札よりやや安めの価格で難なく落札できた♪
        
        ▲酷い汚れの かなりやGだが・・・
 宅配便で届いた かなりやKの一体形成型プラスチック製キャビネットは、50年の間に付着した酷い汚れ、黄ばみに加え側面に一部亀裂も入っている。パーツの欠品は無いものの、外観は決して程度の良い部類ではない。電源コードはカチカチに硬化しており、危険極まりない状態だ。
        
 裏蓋を取外すと、清掃された様子はなく、キャビネット底部や真空管には埃が堆積している。すべてマツダ・ブランドの東芝純正品が使われており、目視点検する限りではブロックコンデンサほかプリント基板、パーツ類の劣化は見受けられない。
        
 通常は周波数同調用大型ダイヤルと電源スイッチ兼音量調整ツマミを抜き取り、プリント基板、イヤホンジャック、スピーカーを順次取外すのだが、この かなりやKはキャビネットの溝に大型ダイヤルが埋め込まれた構造のため、プリント基板を取外すと同時に大型ダイヤルからバリコン軸を抜き取る必要がある。
        
 プリント基板を取外すために取付ネジを回すと、パキッという鈍い音が2度発した。どうやら基板を支えるキャビネット一体形成部分が割れたようだ・・・
案の定、写真のようにプリント基板を取付けるブーム部とスピーカ取付け部のプラスチックが4個、割れて転がり出てきた。
        
 キャビネットから取外したプリント基板上のパーツ、イヤホンジャック、スピーカーには、50年分の埃が堆積している。刷毛と工業用アルコールを使い、丹念に清掃した。朝夕は寒いが、太陽の照っている時間帯は暖かく、ラジオの修復作業には最適な季節になってきた。
        
 とりあえず硬化した電源コードと電源回りのコンデンサを交換し、真空管のヒータに断線のないことを確認。テストのために電源を入れてみた。パイロットランプと5本の真空管のヒーターがやさしい光を放ち、点灯。はたしてこれだけの部品交換だけで鳴るだろうか・・・しばらくするとスピーカーから空電ノイズが聞こえ、選局ダイヤルをゆっくり回すと、地元の民放中継局(1KW)が聞こえてきた。
        
 パイロットランプ取付用ゴムブッシュが熱で消失?しており、取付けようにも在庫の待ち合わせも無い。このことを親切なお師匠様にメールでボヤいたら、何とゴムブッシュやゴム足等をお送りいただき、ジャスト・フィットで感謝、感激♪
        
 キャビネットから欠落した取付ネジ凹部(一体形成部品)を接着剤で補修した。一度破損したプラスチック部品の強度は弱くなる。取付け時に再度欠落しないか不安が残る。
        
 いよいよ掃除屋店長の出番だ。(笑) 中性洗剤とハンドタオルで大まかな汚れを落とし、希釈したマジックリンで塗装が溶け落ちないように拭いてヤニと汚れを除去する。しかし今回の汚れはキャビネットの塗装の中に染込み、そう簡単には落ちない。コンパウンドを使って薄皮を剥ぐように、丁寧に汚れを除去する。
キャビネットと選局ダイヤルの擦れを防ぐフェルトは硬化し朽ちていたため、百円ショップで習字下敷用フェルトを購入。裁断し、代替品とした。
        

KWM-2Aで

2008-04-22 | 昭和三丁目の真空管ラジオ
 米国製無線機コリンズ……それは1960~70年代にアマチュア無線を始めた世代にとって羨望の的だった。無線雑誌に掲載されているコリンズの送/受信機の写真を眺めながら「いつかコリンズを使って世界の人々と交信を楽しみたい」と思った少年も少なくない。 
 当カフェにいつも書込みいただいている かめ様は、そんな “憧れの無線機” KWM-2Aを所有され、このたび貴重な写真をお送りいただいたので、ご紹介します。 
【以下は、かめ様からのメールの抜粋】
 
        
        ▲左から電源 516F2、外部VFO 312B5、トランシーバー KWM-2A
 本体のトランシーバーがKWM-2Aで、これが幻?のRockwell Collinsのエンブレムが付いたものです。
        
        ▲極めて貴重な、幻のRockwell Collins製 KWM-2A
 これは、アメリカでの製造が終わった後?にカナダで製造したものです。製造末期のものだと思われるので、多分日本にもほとんど入ってないのではないかと思います。
アメリカの無線友達が手に入れて送ってくれたもので、中古でしたがほとんど使った形跡がなく、付属品の封が切られていませんでした。
        
 外部VFOの312B-5は、ハワイのやはり無線の友達が手に入れてくれたもので、いわゆるアメリカではミートボール、日本ではラウンドエンブレムとか言われるものです。このミートボールより古いのが、ウイングドエンブレムといわれるもので、真ん中が丸くて両側に四角な部分があるので、鳥が羽を広げたと言う表現をしています。これはやはり年代が古く、回路的にも丸のほうが改良されているます。でも、改造キットが売られているので腕に自身のある人は、安く買って改造が可能です。
電源は、新品をLAのHenry Radioから買いました。

【店長補足】
 高性能を求められるアメリカのMIL規格をパスし、第二次大戦で採用されたコリンズ社の無線機は、'74年当時、KWM-2A本体だけでも35万円!! 当時の国立大学授業料が12万円、今は120万円……ということは、ざっと計算すると約10倍。今に換算すると350万になります。
KWM-2Aは、アメリカのエグゼクティブ、ヨーロッパの王室関係者、中東の石油王、インドのマハラジャなど、今で言う、まさに “セレブ” 御用達の無線機でした。

浜田省吾、ライブDVDをギネス申請  “My First Love”

2008-04-20 | 三流オトコの二流品図鑑
 浜田省吾は、2005年から2007年のツアーを収録したライブDVD『SHOGO HAMADA LIVE DVD ON THE ROAD 2005-2007 “My First Love”』(SEBL-2008~SEBL-2009 税込8,400円)を4月2日にリリース、同時に世界最長ライヴDVDとしてギネス申請した。
 この初回限定盤は3枚組で、計546分の映像を収録しており、『SHOGO HAMADA LIVE DVD ON THE ROAD 2005-2007 “My First Love”』を世界最長ライブDVDとしてギネス申請! “最長ライブDVD”と言うカテゴリー自体が存在していないため、今回の申請が認められれば、浜田省吾が初代の記録ホルダーという事になるそうだ。
        
        ▲SHOGO HAMADA LIVE DVD ON THE ROAD 2005-2007 “My First Love”
 このDVDは、2005年7月にアルバム『My First Love』をリリース後、全国10ヶ所26公演のアリーナツアー「ON THE ROAD 2005 “MY FIRST LOVE”」のツアーファイナルとなった、さいたまスーパーアリーナ公演を収録。メインステージのパフォーマンスの迫力もさることながら、会場を熱気と興奮の渦にしたセンターステージでのパートは、ノーカットとも言える内容。
そして、2006年には、ソロデビュー30周年を迎え、原点でもあるホールツアーというスタイルで、日本各地を廻った「ON THE ROAD 2006-2007 “My First Love is Rock'n'Roll”」のNHKホール公演を収録。アリーナツアーとホールツアーのすべてをSOLD OUTにした、約3年、全109公演ツアーの集大成となるライブDVDだ!
        
 初回生産限定盤(SEBL-2005~SEBL-2007 税込12,600円)の特典DVDには、ボーナス映像の他に、DVD-ROMコンテンツ「The Road Journal 2005-2007」として、ツアー各地でのMC集やドキュメント映像他、数多くの貴重な映像を収録。さらに、ホールツアー中期間限定のオフィシャルブログでのプライベートなカットや、記録等の情報も満載されている。音源をPCMかドルビーサラウンドか設定できますからオーディオ環境で選べます。 こんな所にもこだわりがあるくらいですからカメラワークのこだわりも是非見てもらいたい。
 なお3枚にもおよぶDVDのうち、DISK1のレーベルは、何と “MT管” がモチーフとなっており、真空管ラジオカフェの店長としては嬉しい限り♪
            

 実は、'05年7月に発売されたアルバム『My First Love』のジャケットで、浜省の着用していたサングラス PRADA ST689(35,700円)は、店長愛用のアイティムの一つなのです。
        
        ▲浜田省吾や店長も愛用のサングラスPRADA ST689(35,700円)
 1913年、マリオ・プラダがミラノに皮革製品店Fratelli Prada (プラダ兄弟)を開業。世界から珍しい素材や質の高い皮を集め、イタリア職人の技術によりアイテムを作っていた。それらがブルジョアの間で評判になり、イタリア王室の御用達ブランドとなった。 1958年マリオ・プラダが死去。そして時代の変化に豪勢さが合わなくなっていった事も重なりしばらく低迷期をむかえる。しかし1978年に孫娘のミウッチャ・プラダ(Miuccia PRADA)がオーナー兼デザイナーに就任後、ポコノという軽くて強い工業用防水生地のナイロン素材のバッグを発表。それが若い女性に人気となり、プラダは現在の地位を築いていった。
  
 店長愛用PRADAのスーツも、薄っすらとしたストライプ様の表情を見せるキメ細かな織り地が特徴。シャープなVゾーンを形作る2ツボタンフロントのジャケットは、ウエストシェイプを効かせた端整なフォルム。スッキリと伸びるレッグラインを演出するノープリーツパンツを組み合わせて、PRADA ならではのスマートな感性を表現してる。
 このシックな大人の雰囲気を漂わす人気プラダのグレーベースのスーツは、シックで落ち着いた雰囲気のカラーリングであり、普段の仕事にも差支えなく着用できる。
        
        ▲PRADA 2つボタンスーツ(210,000円)をさり気に着こなす店長?
 “ひねりのあるクラッシック”と呼ばれ、伝統的な技術、仕立てと遊び心が共存するイギリスのポール・スミス(Paul Smith)や、英国の伝統とニューヨークの現代感覚でアレンジしたアメリカン・トラッドのポール・スチュアート(Paul Stuart)を好む店長だが、「時には “ハズシ”も似合うんじゃないの?」とアドバイスされ、着てみたプラダのスーツ。
 ポールスチュアートは、少し遊び心の入ったアメリカン・トラディショナルのブランドですが、デザイナーズブランドではありません。計算された色使いや微妙なディテールには、季節ごとの新鮮な遊び心が見つかります。シンプルでありながら、モダンで今日的なポールスチュアートのスタイルは、クラシックの理想的な進行形ともいえる。ファッションにあまり悩まず、無難におしゃれしたいミドルエイジ?の男性にピッタリのポールスチュアート。
より優雅な気分が好みなら、デパートのコーナーではなく、ライセンス商品と輸入商品の両方を扱い路面店で展開している “ ポールスチュアート・ジャパン ” を覗かれる方がオススメ♪
        
        ▲ポール・スチュアート・ジャパン神戸店
 1981年4月にオープンした日本での第1号店である「ポール・スチュアート青山店」は、表参道沿いの表参道ヒルズの真向かいにある。1階のフロア全面をアンティークブロンズのオークウッドで覆われ、アールデコ調のペンダントライトで飾られたシックなショップ作りで2階にはVIP向けのフィッティングルームがある外壁の石垣が特徴の店舗。「ポール・スチュアート銀座店」は銀座マロニエ通りにあり、洗練されたウィンドウディスプレイと重めのガラス扉が特徴で、広々した厚手の絨毯が敷き詰められたフロアに一歩足を踏み入れると銀座の喧騒が嘘のような、静かで落ち着いた雰囲気により優雅な気分に包まれる。店長愛用の「ポール・スチュアート神戸店」は、1989年にオープンした関西初のお店である。
        
        ▲J1 FC東京 Jリーガー着用のスーツ(135,700円)を神戸店で購入
 世界のトップエグゼクティブの注目の的になったポールスチュアートの魅力である“落ち着いた雰囲気”がミドルエイジの無難なオヤジファッションとも揶揄されたりもする。しかしJ1 FC東京のオフィシャルスポンサーになり、Jリーガーも愛用するポール・スチュアート。その直営路面店を訪れてみると、イメージも変わること間違いなし! ・・・かもネ (;^_^A アセアセ・・・

再び始めるBCL―世界のラジオを楽しむ! (三才ムック 税込¥1500)

2008-04-07 | BCL DX 遠距離ラジオ受信
  昨日「再び始めるBCL―世界のラジオを楽しむ!」(三才ムック 税込¥1500)を購入した。BCLとはのBroadcasting Listening / Listenerの略で、放送受信を楽しむ趣味のことだ。
 昨年からBCL入門書籍の発刊が相次ぎ、新聞や雑誌にもBCLの記事掲載と、広く「BCL」という趣味の再発見につながった年だったが、本書は「海外短波ラジオの受信」をメインテーマに、機材、受信テクニック、番組内容をわかりやすく紹介した新刊だ。
        
        ▲『再び始めるBCL―世界のラジオを楽しむ!』(三才ムック 税込¥1500)

 本書は、タイトルのとおり、休眠していたBCLに向けた内容なのですが、現役のラジオ愛好家も満足する内容になっている。まずば巻頭カラーで「BCLの神様」といわれていた、山田耕嗣先生の登場とお姿に、ビックリ!!各国の綺麗な女性アナウンサーに粘着(?)してたハツラツとした若い当時を知ってる者としては何だか時の流れを感じます(^^;)

 まぁそれはさておき、内容は、ざっと以下の通り。
●かつての少年たち、目覚めよ!「いま再びBCL!」
●心に残るアナウンサー10傑
●BCLブームを振り返る「思い出のベリカード」
●人気ナンバーワン局ラジオオーストラリアでの日々
●素晴らしきベリカード集
●海外放送局ペナント大全

【第1章 BCLを再び始めるあなたへ】
 -海外放送を楽しもう!
 -受信のい・ろ・はを復習しよう
 -受信報告書の書き方とコツ
 -ネット時代のBCLの楽しみ方
 -日本で聴ける海外中波局
 -「特殊な放送」を聴こう
 -はじめての海外ラジオに挑戦!

【人気の5機種を徹底解剖 BCLラジオカタログマニアックス】
クーガ2200/スカイセンサー5900/プロシード4800D/プロシード2800/ICF-6800A
 -BCLラジオのレストアに挑戦
 -激レア!!BCLラジオ
 -海外からラジオを入手しよう
 -懐かしの海外放送局ステッカー

【第2章 BCL機材研究】
 -オススメ! 現行受信機+アンテナ
 -ソニーICF-SW7600GR徹底使用レポート
 -中国製BCLを吟味する
 -対決!30年前のBCLvs最新のPLLシンセラジオ

【第3章 オススメ海外放送】
 -日本語編/英語放送編

【豪華付録 BCLラジオ周波数データブック】

 1970年代から80年代にかけて中高校生の間で世界中からのラジオ放送を受信するBCLブームが巻き起こった当時を思い出し、短波ラジオを買って海外放送を聞きはじめた元BCLもいらっしゃるでしょう。お父さんに教えてもらったり、マスコミで見かけたりしてBCLに興味を持ったビギナーもいるかもしれません。BCLという趣味としてではなく、ビジネスや語学のスキルアップのために、聴いている人も多いでしょう。
 ボクのようなBCL世代後期にちょっとかじった人間でも、全体的に懐かしさあふれる内容です。その昔、スカイセンサー5800やクーガ115で毎晩、ワルチング・マチルダを聴いていた頃を思い出します。今でも、あのABCラジオ・オーストラリアのインターバルを聴くと心に染み入るものがあります。当時は、海外放送が聞こえてくるだけで、本当に感動ものだった。
 そして3年ほど前から真空管ラジオとともに窓際に置いたクーガ2200/RF-2200のダイヤルを回す日々を続けている。
        
        ▲夜中にクーガ2200のダイヤルを回し、未知の放送に耳を傾ける
 日本語放送や英語放送、何語か分からない放送局など、昔も今も、空には無数の電波が満ちている。まだ純粋だった元少年の頃の夢を、今に甦らせてくれる密度の濃い、お薦めの一冊だ。